三尋木奈保さんのニットケア術、見せてもらいました!
みひろぎ・なほ/上品なきちんと感と旬を両立する装いが大人気で、著書『My Basic Note』(小学館)シリーズはベストセラーに。
ポイント1|日ごろ、大切にしている習慣は… 着用するたびにしっかりと休ませる
「帰宅したらすぐ脱いでハンガーに。クローゼットにはしまわず、1日ほど新鮮な空気にさらします。着用時の湿気や熱をしっかり逃がし、まっさらな状態にリセット。自重で自然とシワも伸びてきれいに。ケアというほどのことではないですがこの休憩時間が大切です。
休ませるという意味では、連続して着用しないことも大事なポイント。一度着たら少し間をあけて着用。繊細なものだから、負担をかけすぎないようにしています」
ニットハンガーは2種類を愛用!
「吊るしでも形くずれしにくい薄手ニットはMAWAの『シルエット』、ざっくりとした重めニットは厚みのあるハンガーに。収納時は最小限の折り数で大きくたたみ、シワを予防」
ポイント2|洗濯後や形くずれを回復させたいときは… たっぷりのスチームでニットを美しく整える
「洗って干し終わったニットは、しまう前にスチームを。少しヨレたニットも、蒸気を含むと面白いくらいにふんわりとして、編み目も形も整っていくんです。私がスチームがけをするのは、基本的に洗濯後だけですが、シワや形くずれを直すのにも蒸気の力を借りるといいですよ」
アイロンはスチーム力重視!
「家電量販店で『スチームがいちばん出るものをください!』と購入したTOSHIBAのアイロン。もう5~6年ほど愛用している大事な相棒です」
スチームがけのPOINT
▲「アイロンを使ってはいますが、直接当てているわけではありません。ニットの表面から数cm浮かせ、スチームだけを繊維にたっぷりと含ませる〝浮かしがけ〟をしています」
▲「編み地に添うように、ゆっくりスチームを当てていきます。水分を含んだ繊維がふくらみ、編み目がきれいにふんわりと立ち上がっていく様子がたまりません♡(笑)」
▲「洗濯によって縮んだりゆるんだ部分は、手で形を整えながらスチームを当て、元の形に戻していきます。ニットの見映えを左右する襟元や袖口、裾などは特に念入りに」
ポイント3|素敵な香りに包まれる手洗いタイムは至福のとき♡
「私の場合、それほど汗をかいたり汚したりしないので頻繁に手洗いすることはなく、衣替えのタイミングにまとめて手洗い。この日はニットの手洗いデー! と決めて一日中もくもくと洗続けるから家中が洗剤のいい香りに。幸せな充実感が得られる恒例行事です」
愛用の洗剤は「ザ・ランドレス」
「洗剤は、ザ・ランドレスの『ウールカシミアシャンプー Cedar』を長年愛用しています。シダーのいい香りには、なんと防虫効果も含まれているそう。一石二鳥な気分です」
三尋木さん流ニットの洗い方を伝授!
▲「ぬるま湯に規定量の洗剤を溶かして、(いつも目分量ですが…)ニットをたたんだまま沈めて。普段は自宅の洗面台を使用しています」
▲「ニットがしっかり沈んだら、このまま5分ほどつけ置き。洗剤液につかれば問題ないので、薄手のニットなら2~3枚同時に洗います」
▲「ニットを上下させて洗剤液をくぐらせた後、お湯を2~3回替えてすすいで。少し洗剤液が残ってもトリートメント代わりになる気が」
▲「洗濯機で脱水し、干します。薄手のものは吊るし、重いものは平干しに。肩のラインはスチームでも直しにくいので、肩位置を合わせて」
▲「シワやヨレが気になる部分は、干すときに〝手アイロン〟で整えておきます。ぽんぽんっとニットを両手で優しくはさむような感覚です」
重めニットは平干しネットに!
「今まではタオル用の伸縮ハンガーなどで平干しをしていましたが、ついに専用ネットを入手。一度に何枚も洗うので、3枚同時に干せるものを」
※この企画で掲載しているアイテムはすべて私物です。商品に関する各メーカーへのお問い合わせはご遠慮ください。
2021年Oggi2月号「エディター・三尋木さん流『ずっとふんわり♥』なニットのお手入れ」より
撮影/花村克彦 ヘア&メイク/後藤若菜(ROI) 構成/旧井菜月
再構成/Oggi.jp編集部