竹内由里子さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、中国山地の麓にある岡山県美作市(みまさかし)で、あんこや「ぺ」を営むあんこ職人の竹内由里子さん。
彼女が作るのは、北海道産の小豆や種子島産の砂糖を使用し、時間をかけてアクを取り、丁寧に煮詰めるこだわりのあんこ。
もなかやあんみつなど、あんこの味をメニューに取り入れた喫茶店は好評で、「優しい甘さでほっこりする」「いくらでも食べられそう」と常連客らを魅了している。
あんこ職人になった理由は?
もともとは生まれも育ちも関西だった彼女。短大卒業後は、保育士として働いていたが、30歳を前に自分の可能性を求めて、偶然始めたのが〝あんこ作り〟。
「結構うまくいったので、周りの人に食べてもらった」のをきっかけに、週に1度大阪のシェアキッチンを借りて販売。素朴な甘さを追い求めるうちに、保育士を退職し、人生を懸ける決意をした。
ところが、岡山県美作市で地域おこしの仕事をする夫との結婚を機に、美作市の中心部から車で30分ほど山間に向かった場所にある、住民およそ30人の限界集落に移住することに。
そして昨年、美作市内の歴史ある町の一角に、築120年の古民家をリフォームして喫茶店を開店した。
竹内由里子さんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. あんこは小豆と砂糖と水だけで作る
彼女が作るあんこの材料は、シンプルに小豆と砂糖と水のみ。自分自身があんこの甘すぎる味が好きではなかったため、素朴な甘さを追求している。
■2. あんこを煮るときは『セックス・アンド・ザ・シティ』を観る
あんこ作りの真骨頂は、時間をかけ丁寧に煮詰めること。その際、集中力をキープするために『セックス・アンド・ザ・シティ』を観るのがルーティーン。何度も観ていて話がわかっているため、ちょうどいいBGMのような存在。
■3. あんこは卸す店に合わせて固さを変える
いまでは多くの店にあんこを卸しているが、その店によって固さを変えている。しかし、彼女のあんこを特徴づけている甘さだけは変えないのがポリシー。
■4. コーヒーは人にいれてもらう
仕事や家事に忙しい彼女が毎朝夫にしてもらうのが、それはコーヒーを淹れてもらうこと。人に淹れてもらうコーヒーがとにかく好きなのだとか。
■5. 家では鍵を開けておく
最初は移住に対して不安もあったが、地元の人たちが温かく迎えてくれた。その恩返しも込め、いつでも頼りにしてもらえるように家では鍵を掛けない。
■6. 夕方、村を散歩する
夕方、仕事が終わった後に村を散歩するのが夫婦の日課。少しでも地元の人たちと交流したいという思いから。
■7. あんこは1人で作る
その人柄も相まって、多くの人が訪れる彼女の店。それでも、あんこは1人で作ると決めている。自分が作ったあんこで、お客さんを笑顔にしたい。そしてその場所にはいつも自分がいる。ただそれだけのために、これからも1人であんこを作り続ける。
次回の「7ルール」の放送は、2月2日(火)よる11時00分~。全国に200店舗以上、女性に人気の300円ショップ「3COINS」でヒット商品を生み出す開発リーダー、岡田幸子さん。
Oggi.jpでは、番組を振り返りながら仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! ぜひチェックしてみてくださいね♡