3位:おおかみこどもの雨と雪
細田守監督が手がけた『おおかみこどもの雨と雪』が3位です。
こちらの作品は、人間の姿で暮らす「おおかみおとこ」と出会い、彼に恋をした女子大生である花が主人公。おおかみおとこの間に子どもが生まれますが、幼い子どもたちを残し、父であるおおかみおとこは突然この世を去ってしまいます。
感情のままにおおかみへと姿を変える子どもたちが人目につかぬように山奥の民家で自給自足の生活を始め、女手一つで子どもたちを育てていく花の葛藤と子どもたちの成長、やがて訪れる別れの日をきめ細やかな演出で描かれています。
心が疲れてしまい、爽やかな感動にも。涙したいときに最適な作品でしょう。
2位:映画 聲の形
2位は、『映画 聲の形』でした。
2013年~2014年に雑誌で連載されていた同名漫画を原作とする2016年公開の作品で、耳の聞こえる少年・石田将也と、彼の前に突如として現れた耳の聞こえない転校生の少女・西宮硝子の物語。
硝子の存在が気になる将也は、彼女をいじめるようになってしまいますが、度を超したいじめの結果、自らがいじめの対象となり、心を閉ざしてしまいます。数年の空白を経て二人は再会。将也が硝子やかつての友人とふたたび向かい合い、ある大きな事件を乗り越えることで、次第に自分を取り戻していく様子が描かれています。
本作を手がけたのは『たまこまーけっと』や『リズと青い鳥』などのヒット作で知られる京都アニメーション・山田尚子監督。
青春時代のような甘酸っぱい世界に浸りながら、涙を流したいときにもおすすめです。
1位:火垂るの墓
野坂昭如さんが自らの戦争体験をベースに執筆した同名小説を原作とし、高畑勲さんが脚本・監督を手がけた1988年公開の作品『火垂るの墓』が1位です。
言わずと知れた名作で、第2次世界大戦の真っただ中にある昭和20年の日本を舞台に、14歳の少年・清太とわずか4歳の妹・節子の二人がたどる悲劇を描いている作品。
空襲によって焼け出され、母親の入院によって親戚へと預けられた兄妹は、やがて親戚の家を飛び出し、防空ごうで二人きりの生活を始めることになりますが、清太と節子はいずれも若くして命を落とします。
終戦前後の混乱した日本を必死に生き抜こうとした幼い二人の姿には、涙が止まらない人も多いのではないでしょうか。
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おうち時間が長くなっている今は、アニメの世界に浸る過ごし方もおすすめです。涙には、心のデトックス作用も期待できますよね。まだ観ていない作品があったかたは、この機会にチェックしてみては。
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調査期間:2020年9月06日~2020年9月20日
構成/並木まき
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