韓国でも人気漫画の実写化がブーム!?
〝STAY HOME〟が合言葉になっている今、時間を持て余している私がハマっているのは、Netflixを利用した韓国ドラマ観賞。外出自粛が広がっていくのと同じように、私の周りでは韓国ドラマブームが巻き起こってます。
韓ドラ女子たちの間で人気を二分しているのが、ヒョンビン主演の『愛の不時着』とパク・ソジュン主演の 『梨泰院クラス』。どちらの作品もNetflix日本国内の「今日の総合TOP10」で連日上位ランクインを果たしています。
今回は『梨泰院クラス』派の私が、まだ観てない人のために、その魅力を教えちゃいます。今、韓国では日本と同じように人気漫画原作の映画やドラマが多数制作されています。『梨泰院クラス』も大人気ウェブ漫画をドラマ化した作品で、ストーリーの再現度はもちろん、キャラクターの再現度の高さも人気の理由のひとつなんです!
◆ありがちな復讐劇だけど、ダラダラしない! これが最旬韓ドラ!
タイトルの「梨泰院」とは、ソウル市内の街の名前。多国籍な文化が根付く国際色豊かなホットな街で、日本に例えるなら〝六本木〟がイメージに近いです。
不条理な理由で中卒の前科者になってしまったパク・ソジュン演じる主人公パク・セロイが、この梨泰院に小さな居酒屋『タンバム』を開き、自分をどん底に突き落とした大物への復讐を誓い、のし上がっていくサクセスストーリーです。
▲主人公のパク・セロイ。人生のどん底から這い上がる生命力がスゴい!
セロイの高校時代から30代まで、10年以上に渡る復讐劇を描いた長編ドラマなのですが、セロイが経営する居酒屋や仲間たちが急速に成長していく、前向きな要素が豊富で、復讐劇なのに全く重くならず、むしろ疾走感を覚えるほど。これが2020年最新の韓国ドラマなんだと感じました。
また、どんな困難が立ちはだかっても、絶対に信念を曲げないセロイのひたむきさに、「私が守ってあげたい♡」なんて気持ちになること間違いなし! ついつい、好きな人の面倒をみて〝お母さんポジション〟になってしまう人にもオススメです。
◆美人なだけじゃダメ! 最後は強い女が勝つ!?
▲セロイ(中央)の初恋のスア(左)と敏腕マネージャーのイソ(右)の恋のバトルに注目!
この作品の〝真の主人公〟といっても過言ではないのが、パク・セロイをそばで支え続ける『タンバム』の敏腕マネージャーであるヒロインのチョ・イソ。
私が言うのはおこがましいとは思うのですが… 正直イソはすごく綺麗でかわいいというわけではありません。ライバルのオ・スアの方が美人でスタイルも良くて… ぶっちゃけ最初は相手にならないじゃん!? なんて思ってました…。
でも、イソが自分の能力と努力でセロイを守ろうとする姿は、イケメンに守ってもらうという、これまでの黄金ストーリーとは180度違って、爽快感すら覚えました。きっと無意識のうちに、イソに自分を重ねていたんでしょうね(苦笑)。
ちょっと大げさかもしれませんが『アナと雪の女王』を観た後に感じた新時代感のような、固定概念が壊されると同時に、これからの世の中のあり方を考えるきっかけになりました。韓国ドラマはワンパターンでしょ? と敬遠してきた人にこそ! おすすめの作品です。
少しネタバレになっちゃうかもですが、私がグッときたイソの名シーンをご紹介。
セロイの体に残る傷を見て、イソが泣きながら自分の気持ちが〝愛だ〟と気づくシーンでは、「二度と独りで苦しませたくない。この人を傷付ける人は皆潰す」と心に誓います。
とにかく強い! こんな女性になりたい! イソを見ていると、明日から強く生きるパワーが貰えてくるのがすごい! だんだんとパク・ソジュンより男前に見えてきます(笑)
◆トランスジェンダーや人種差別にも切り込む!
セロイが経営する居酒屋『タンバム』で働く従業員は、トランスジェンダーや韓国語が流暢な黒人など、個性豊かなキャラクターだらけ。
劇中ではトランスジェンダーや人種差別など、世間からの偏見をリアルに描写しているのも見どころ。『タンバム』の仲間たちは、その固い絆で、この偏見に立ち向かっていきます。
他人と比べず自分らしく生きていく方法を作品を通して教えてもらった気がします。
作品を観ているうちに、次第にセロイやイソだけでなく、登場人物全員から目が離せなくなること間違いなしです! その他、大物俳優のカメオ出演など、話題には事欠かない『梨泰院クラス』。今こそ、一気に観るチャンスですよ!
イラスト/チカツネ ナオ