【山下智久】ONITSUKA TIGER×TOMOHISA YAMASHITA コラボシューズ発表会|全文レポート
12月19日(木)にファッションブランド・オニツカタイガーのブランド誕生70周年コラボレーションシューズ発表会が行われました。これまで70周年を祝し、国内外の人気デザイナー6組とのコラボレーションを発表。同企画のフィナーレとなる第7弾のコラボレーション相手、山下智久さんがシークレットゲストとして登場しました。イベントの様子を全文レポートでお届けします。
まずは、オニツカタイガーカンパニー長・庄田良二氏が登壇し挨拶。
庄田良二:オニツカタイガーは創業者である鬼塚キハチロウが1949年に日本で立ち上げました。2002年に復刻したファッションブランドでございます。今年70周年を迎えられたことを大変嬉しく思っております。
その、70周年を記念して、7人のグローバルで活躍するデザイナーを起用し、今回のコラボレーション企画をすることになりました。このコラボレーション企画をきっかけに若いデザイナーの方々と新しいデザインに挑戦して世界に発表していきたいなと。オニツカらしい新しい取り組みであったと感じております。
坂上みき(司会):すでに7作目以外の6作品は発表されていますが、それぞれ世界的に活躍するデザイナーの方々がこれまでのオニツカタイガーの歴史的モデルをベースにして新しいデザインに挑戦してくださいました。会場の入口に並んでいたのをご覧になった方もいらっしゃると思います。さて、本日発表されるシークレットゲストについて庄田さん、お名前を仰っていただけますでしょうか。
庄田:オニツカタイガーの70周年コラボレーションプロジェクトの最後、7番目のデザイナーは山下智久さんです。今回、山下さんが持たれているクリエイティビティにオニツカタイガーブランドとして、とても大きな親和性を感じまして、コラボレーションに至ることになりました。完成したシューズも皆さん見て頂いたと思いますが、非常にオリジナリティが溢れる美しいプロダクトでとても嬉しく思っております。
坂上:ではご登場いただきましょう。オニツカタイガー70周年コラボレーションプロジェクト、ラストを飾る7番目のコラボレーションでデザインを担当された、山下智久さんということで、よろしくお願いいたします。
山下智久:よろしくお願いいたします。皆さん、お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。山下智久です。よろしくお願いいたします。
坂上:山下さんだったのね…! っていうビッグサプライズで、ビックリいたしました! まず、今回のコラボレーションプロジェクトのお話を最初に聞いたときはどのようなお気持ちでしたか?
山下:そうですね、とても興奮しました。スニーカーというのは世界的に見ても、ファッションの中ですごく高い位置にあって、本当に重要なポイントを占めているアイテムだと思うし、そういうものとコラボレーションできたことがすごく嬉しいです。新しい時代の文化と一緒に製作が出来てとても嬉しく思いました。
坂上:プライベートでもオニツカタイガーのファンであるという山下さんですが。改めて、山下さんから見てオニツカタイガーはどのようなブランドなんでしょうか?
山下:はい。そうですね、本当にこのコラボレーションを通して色々とお話させていただいたんですけど、とにかく「ファッション」、「スニーカー」に対してすごい情熱を感じましたし、僕もスニーカーにとても情熱を持っていたので、そこが一致して、「是非やらせていただきたい!」という結論に至りました。本当にすごく光栄ですね。
坂上:オニツカタイガー70周年という記念すべきシューズのデザインをするという大役ですよね。それを担うことになったわけですけども、どのような意気込みを持って臨まれたんでしょうか。
山下:いやー、もう本当にすごく大きなお仕事をさせて頂いたなって思いますし、やっぱり履いてくれる方の未来を思い描きながらつくったのですが、もうとにかく必死で、自分なりにいろんな勉強をさせていただきました。そして、本当にタイミング的にもちょっと、色々と日本以外の国を旅していた時でもあったので、そういうインスパイアもあり、今持ってる僕のすべてを注いだというところでしょうか。
坂上:僕のすべてが詰まっているということですが、じゃあ、拝見しましょうかね。
山下:ありがとうございます!
坂上:いよいよ! ここで、オニツカタイガーと山下智久さんのコラボレーションシューズをお披露目していただきます。
山下:緊張するなあ。
坂上:では、私が「どうぞ」と言いましたら、白いベールを山下さんに取っていただきたいと思います。
山下:ちょっと、写真撮ってもいいですか? この状態もちゃんとおさめておいて、インスタを最近やっているのであげちゃおっかなという、はい。(と言ってスマホでベールの掛かっている状態を撮影)
坂上:それではどうぞ。
山下:ありがとうございます。こちらをつくらせていただきました。(ベールを美しい所作で取る)
坂上:こちらでございますね。その前に、(ベールの)すごい取り方上手だった。素晴らしい取り方でしたね、100点。
山下:ありがとうござます(照れ笑い)
坂上:そして、この眩いばかりの白いシューズ、また撮りますか? どうぞ
山下:すみません!(スマホでシューズを撮影)
坂上:智久タイム。
山下:ありがとうございます。いい画角で撮れました!(満足そうな笑顔)
坂上:真っ白な眩いばかりの。このようになってたんですね。先ほどカンパニー長が「美しいシューズなんだよ」って仰ってましたけど、本当に美しいシューズ。
山下:ありがとうございます。
坂上:これは本当に思い描いたイメージ通りの仕上がり?
山下:いや、もうイメージ以上の素晴らしいものをつくっていただいたという思いです。
坂上:さっそくですが、お披露目いただいたシューズについて色々とお話を伺っていきたいと思います。70周年記念と、7番目のコラボレーションということで、7つの質問をこれからさせていただきます。
山下:はい。
坂上:まず、このシューズをデザインするにあたってのコンセプトですけども、どのようなものだったのでしょうか?
山下:ここにですね「GFWD」と書いてあるんですけど、これは、あの“go forward”の頭文字を取っています。“go forward”には、前進し続けるという意味もあるんですけど、これは、僕自身もやっぱり色々な壁にぶつかることもあったりとか、スランプに陥ってしまうときもたくさんありました。
そこで歩みを止めずに前進し続ける、邁進し続けることで次の新しい目標が見えてきてスランプから抜けだすことが出来た経験があるので、そういう意味でどんな時も諦めずに進みつづけることっていうのは、生きていく上ですごく大事なことなんじゃないかなって思います。それで、今回“go forward”をキーワードにさせていただいたんですけど。
坂上:では、ご自身のアイデアで“go forward”を使おうと?
山下:はい。
坂上:大変、山下さん英語が堪能でおられるのでお聞きしたいのですが、英語圏では“go forward”はこういう風に表記するんですか?
山下:オフィシャルではないんですけど、人によってはメールの時に“talk to you later”を「TTYL」って略したりとか、そういう文化にインスパイア受けて頭文字をちょっと取らして頂きました。
坂上:ごめん、ダサい質問だった!(笑)。やっぱり、旅もお好きでらっしゃいますから、前へ前へ進んでいく、歩んでいくというような。
山下:人生を旅として捉えた時に、やっぱりできるだけたくさんの景色を見て、いろんな場所に行って、いろんな経験、いろんな感性を磨いて誰にも負けない自分だけのオリジナルの人生をつくっていきたいなっていう思いを僕が持っていて。オニツカタイガーのこの真っ白なシューズと一緒に、自分のなりのオリジナルな色を描き出してほしいなと思います。
坂上:履く人がそれぞれの色をね。
山下:そうですね、自分なりに色を付けていくっていう思いを込めてつくりました。
坂上:続いて、今回のコラボレーションでシューズのデザインを考えた時に、さまざまなスタイルのシューズがある中で、あえてこのブーツスタイルを選んだのはどうしてなんでしょうか?
山下:それもですね、やっぱり人生いろいろ歩んでいく時に、歩きやすい道ばかりじゃない、っていう意味も込めて。この靴だったら本当にハイキングもできるし、ちょっと歩きにくいところも歩けるし、安全で… なんかそういう意味で、手に取ってくださる皆さんの相棒になってくれるんじゃないかなと。
坂上:オニツカタイガーのリンカン ブーツをベースにされているそうですね。
山下:はい。つくっていく過程で本当に何度も打ち合わせを重ねて、生地から、ラバーから、ソールから… 縫い方まで全部細かく決めていって。僕はコンサートをやらせていただくときにスタッフの方と本当に細かく打ち合わせをしてきた経験があったので、それを活かせたんじゃないかなと思いました。でも、本当にしっかり何度も何度も深くやり取りをさせていただいてつくり上げることが出来たので、非常に嬉しく、感動しております。
坂上:今、ちらっとお話しいただきましたけど、シューズをデザインするにあたって、こだわったことを細かく見ていきたいと思います。まず、このブーツの長いハイカットですかね。この辺も非常にこだわったところですよね。
山下:そうです。
坂上:で、ヒールの周辺ですかね、ラバーパーツ? 底にもなんかデザイン。
山下:そうなんです、先ほどお伝えした“GFWD”というメッセージが靴底にも刻まれていて。
坂上:(足裏を見せて)こうやって歩きたくなりますよね、ココにもこんなこだわりが! っていう。一枚膜が貼ったような感じで。
山下:ラバーパーツっていうのがあるんですけど、そこがちょっとオリジナルとは違うラバーのデザインで。ヒールもラバーなんですけど、これも新しくテイストを入れて。
坂上:ヒールもポイントなんですね。
山下:ヒールにラバーを入れさせていただいてます。
坂上:素材もこだわりがあるんですよね、
山下:素材も、柔らかさとクリーンさを兼ねそろえたホワイトピッグスキンというものを使っていて、触っていただくと分かるんですけど、結構それぞれトーンが違うんです。
坂上:なんかツルっとしているわけじゃないんですよね、ちょっとボコボコっとした感じがいいです。
山下:この革にすることによって、ちょっと汚れた時も味が出るという。
坂上:ヌバックなんですね。ちょっとツヤというよりも肌ざわりが。
山下:長く使っていただきたいなという思いです。
坂上:そしてこのシューレースですね、ココもポイントがあるんですよね。
山下:リフレクター仕様のレースなんですけど、純白のシューズ同様に光に映えるそういう仕様に。
坂上:リフレクターって反射するの?
山下:はい、車のライト当たると見えるように。リフレクションでピカッと。
坂上:しかも、これ1本じゃないんですよね。
山下:はい。入っています、付属で。別パターンで自分で変えられるように。
坂上:3本。他に白と赤があって、その色もこだわって?
山下:そうですね、ちょっと紅白っていう意味もあるんですけど、プラスでこのシューボックスにある、僕が撮らせていただいた写真。
坂上:このボックスも大変こだわりがある? これは、ご自身がこのお花を?
山下:撮影させていただいて。ちょうど旅の滞在先で見た、木全体に咲き乱れる赤い花の美しさがすごく印象的で、すごく生命力と情熱を感じる花だったんですけど、日本の名前がホウオウボク。フェニックスの鳳凰っていう、それを後から知ったんですけど、僕が見た時にすごい力強くしている花だったんで、ホウオウボクって名前が付くのが妙に納得してしまったというか。
坂上:それくらい目に鮮やかな。どこでご覧になったんですか?
山下:スペインで出合ったんですけど、思わず見とれてしまって写真を撮ったんです。
坂上:その写真を加工されてってことですよね。
山下:はい。
坂上:これだと加工されてますが、花自体がちょっと蝶々みたいな形をした、一個一個が。
山下:本当にどうにか皆さんにお届けできるように、写真をいつか見ていただきたいなと思うんですけど。
坂上:この赤と白にこだわったんですか?
山下:そうですね、やっぱりおめでたい感じもあるし、日本らしさが出てるかなっていう、そういう思いでこの白と赤のデザインにさせていただきました。
坂上:来年オリンピックですしね。
山下:楽しみですね。
坂上:これは、ボックスも保存ですよね。
山下:まあ、それはおまかせなんですけど、本当にボックスからすべて自分の気持ちを込めることが出来たので、僕の宝物になりました。
坂上:色々お話を伺いましたけれども、このシューズボックスのデザインにも強いこだわりがあって、シューズももちろんですが、そんな山下さんが監修されたこのコラボレーションシューズのプロモーション用映像が完成したそうなので、会場の皆さんと一緒にここで拝見させていただきたいなと思います。
(映像を流す)
坂上:改めてご覧になってみて、いかがですか?
山下:本当に未知の世界をGFWDで進んでいくという思いが表されていたのではないかなと思います。
坂上:とっても美しい映像ですし。じゃあ、質問の続き行きますよ。5問目になりますけれども、この完成したコラボレーションシューズ出来栄えは何点つけましょうか?
山下:出来栄えですか、えー。100点を付けたいところなんですけど、95点にしておきます。
坂上:控えめな、その5点は何でしょう?
山下:やっぱり、進み続けてよりよく、より良いものを目指すという気持ちと、履いてくれた皆様と全体で見た時にやっと100点になるのかなっていう風に思いますので、とりあえず95点にさせていただきます。
坂上:あとの5点はあなたが埋めてねって言うことですか。
山下:そうですね。埋めていただきたいです。
坂上:山下さんは何で埋めるのかしら、その5点。
山下:僕ですか? オリジナルなファッションと本当にどの服を着るかによってまた変わってくるので、いろんな組み合わせで楽しみたい。ファッションで補いたいと思います。
坂上:なんでもいけますね、きっと。
山下:はい。白なんで、何でも合わせやすいと思います。
坂上:続いて6問目です。このコラボレーションシューズ、どんな人に履いてほしいですか?
山下:もう、どんな人にも履いて欲しいですけど、希望と夢がたくさん詰まった靴だと思いますので、頑張っている人を応援できるシューズでありたいなという思いもあり。やはり頑張っている皆さんに履いていただきたいなと思います。
坂上:さっき映像では女性がね、最初この靴を見た時は男性かな? って勝手にイメージしてたんですけど、女性が履いてもとっても素敵でしたね。
山下:女性もぴったりだと思います。女性のこともやっぱりすごく考えましたし、男女問わず履いていただけるものにしたいなっていう思いが最初からあったので、それも含めてオニツカさんと一緒に答えを導いてきました。
坂上:具体的に、ジャニーズの先輩でも後輩でもいいんですけど、この方に是非履いていただきたいっていう方はいらっしゃいますか?
山下:ジャニーズの先輩後輩に、いや、もう僕恐縮ですけど一人ずつまわって、「こんなん出来たんですけど」ってまわらせていただく、感じでしょうかね。
坂上:素敵ですね、お一人お一人に。プレゼントというよりもお代金をいただいて?
山下:いやいや! 笑。でも先日、嵐のコンサートを観に行かせていただいたんですけど、なんかすごく白が似合うので、そういう思いでひとりずつ手渡ししていけたら。ちょっとね、後輩からお渡しするのもちょっと恐縮なんですけど… チャンスがあれば。
坂上:皆さん、お似合いになると思います。ご自身ももちろんお履きになりますしってことですけどね。最後の7番目の質問になりますけれども、山下さんご自身がこのシューズを履いて行きたい場所はどこですか?
山下:履いて行きたい場所ですか、どこにでも履いていける靴なので。
坂上:それは答えになってないんじゃないでしょうか?
山下:そうですか。でも、せっかくブーツ仕様になっていますので、ハイキングとか行きたいかなっていう風に思います。自然からインスパイア受けてつくらせてもらったところもあるので、なんか自然が豊かなところにこの靴と一緒に行き、また新しい空気を吸って次を目指していきたいなと思います。
坂上:なるほど。どこですか、具体的に。
山下:どこがいいですかね、山はたくさんあるので。本当に日本の山はすごくきれいなところがたくさんあるので、色々とまわっていけたらなと思います。
坂上:一人で?
山下:行きますか? 一緒に、せっかくなんで。
坂上:マジで行きますけど、いいですか~?(笑)
山下:山、気持ちいいですよ。
坂上:結構、要所要所で息切れしますけど、いいですか? 引っ張ったりおぶったりしてくれますか?(笑)
山下:軽いんで大丈夫です。歩きやすさ極まりないんで大丈夫です。
坂上:超リップサービスです。ぜひね、お一人でも何人の方でもみんなでこれ履いて出かけて頂きたいですよね。山以外でも、街でももちろんね。
山下:もちろんです。どこにでも。
坂上:そういった意味の白っていうのは本当に、どのようにでも対応できますよね。
山下:そうですね。僕も白がとても好きなので。
坂上:ワイルドな場所でも、シティでも。
山下:本当にオリジナルの色をつけていってほしいなと思ってますんで。
坂上:最後に、ご来場いただいたメディアの方々、視聴者、そしてファンの方々にメッセージをお願いします。
山下:本当に今日はお忙しい中、来てくださりありがとうございます。今年は本当にすごく皆さんに支えられた年になりました。これからも、僕自身もGFWDしてどんどん進んでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。今日はありがとうございました!