相席スタート・山﨑ケイさんの連載スタート!
「ちょうどいいブス」をテーマにしたエッセイがドラマ化もされた相席スタート・山﨑ケイさんが、このたびOggi.jpで連載スタート!
「別れた彼に連絡すべき? 我慢すべき?」など、人生に何度も訪れる分かれ道に対し、ケイさんが選ぶ「ちょうどいい選択肢」とは?
みなさん、こんにちは。相席スタートというコンビで芸人をやっています山﨑ケイです。
このたびOggi.jpで相方ともども連載を持たせていただくことになりました。みなさま、よろしくお願いいたします。
<相方・山添寛さんの連載はこちら → 相席スタート・山添 寛の【本日も、クズ紳士なり】>
「ちょうどいいブス」とは…?
第1回目の今回は、私のことを知らないよという方もいらっしゃるかと思いますので、まずは簡単な自己紹介からスタートさせてください。
私、山﨑ケイを表すキャッチコピーといえば「ちょうどいいブス」。
ご存知ないみなさまにお伝えすると、この「ちょうどいいブス」をテーマにエッセイを書かせていただき、それが書籍化され、ついにはドラマ化もされたんです。
▲『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の友社/1,080円)
▲『やっぱり、ちょうどいいブスのススメ』(主婦の友社/1,080円)
「ちょうどいいブス」とは一体何なんだ? という疑問はこの連載の中で追い追いご説明するとして…。私はもともと学生時代から「イケてなかった女子」でした。
どのくらいイケてなかったかというと…
そう、このくらいイケてなかったんです(笑)。
さてここで連載最初の「2つに1つ」タイムです。こんな「イケてなかった私」に憑依したつもりでお答えください。
「2つに1つ」クエッション!!
クエッション:「太っていたりちょっと顔に自信がなかったり… あなたは見た目にコンプレックスがあったとします。さて、そんなときどうやって人生を楽しむと思いますか?」
アンサー:1
「コンプレックスなんてクソ喰らえ! あるがままの魅力でポジティブに生きる!」
アンサー:2
「コンプレックスをあえて利用し、美人に負けない『ちょうどいいブス』を個性に生きる!」
いきなり何? と思った方もいらっしゃるでしょう。
そうなんです。この連載では、「こんなときあなたならどうする?」に対して2つのアンサーを用意します。
そして僭越ながらこの山﨑ケイであればどちらを選ぶのか、またなぜその回答を選ばなかったのかを発表させていただきつつ、「女の生き方の多様性」を見ていただければと。そんな切り口でお届けしようと思っています。
ではアンサー1から。
アンサー1:ポジティブに生きる女性って素敵! でも…?
「コンプレックスなんてクソ喰らえ! あるがままの魅力でポジティブに生きる!」
これは私的には憧れる生き方です。
ブスだろうと美人だろうと、自分を愛している人はとてもキラキラして魅力的に見えます。そういった生き方を打ち出している芸能人などは憧れの的にもなっていますよね。
また時代的にもどんどん女性が社会進出するようになり、「女性はみな卑屈にならず、他者の目を気にせず自己を愛して生きよう」という流れになっていますし、もちろん私も素晴らしいことだと思っています。
ただただ… 私にはできない生き方でした。
やはりどうしても拭いきれないコンプレックスがあり、そこを解決しないままポジティブに振り切ることがどうしてもできなかったんです。
アンサー2:コンプレックスを利用して生きるほうがしっくりきた!
「コンプレックスをあえて利用し、美人に負けない『ちょうどいいブス』を個性に生きる!」
私が選んだ生き方はアンサー2の「コンプレックスをあえて利用し、美人に負けない『ちょうどいいブス』を個性に生きる!」のほう。
これが私がずっと打ち出している「ちょうどいいブス」としての生き方ですね。これはコンプレックスをあえて利用する生き方です。
まずは「見た目のコンプレックスを潔く認めちゃう」っていうこと。だけど卑屈になりすぎるのではなく、ちょっとずる賢く自分を高める材料にするという作戦です。
簡単にいうと、自ら「私ってちょうどいいブスなんですよー」とプレゼンしてしまうこと。
そうすることにより相手の心理的ハードルを下げ「いやいや(思ったよりは)かわいいですよ」という錯覚を起こさせます(笑)。
さらには見た目に焦点を絞らせず、美人たちとは違うフィールドで戦うようにします。
たとえば美人たちが合コンで「料理を上手」をアピールするなら自分はその材料ともいえる「家庭菜園好き」をアピールなど、隙間産業というか、「いいとこ突くね」の連続で人間として面白がってもらうという戦略です。
「ちょうどいいブス」という言葉が世の中に少しずつ広まるにつれ、「自分のことをブスと言うだなんて!」や「ありのままの自分を愛することができないなんて!」といったお叱りや心配も数多くいただきました。
そういった声もわかりますし、否定もしません。むしろいいなあ、自分もそんな風にありのままの自分を受け入れてポジティブに生きられたらきっと楽しかったんだろうなあって。
ただ自分は「ブスかもしれない」という拭えない不安やコンプレックスがあって、それを逆に利用する生き方に気づいたことで過去最高に楽しい人生になっています。
また私のようにありのままの自分を受け入れることが難しいという女性がたくさんいることも事実。共感の声もたくさんいただきました。
どちらの生き方もあり! だけど、私は「ちょうどいいブス」を選ぶ!
第1回目「2つに1つ」山﨑ケイの結論:拭えないコンプレックスは無理に拭わずむしろ利用して付き合っていく!
第1回目は自己紹介がてらこんな「2つに1つ」をご紹介しました。
次回は「出会いのシーンの2つに1つ」を取り上げたいと思います。
撮影/菊竹規 構成/吉田奈美
山﨑ケイ(相席スタート)
NSC東京校 13期生、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。相方の山添寛さんとコンビ「相席スタート」を結成し、男女のちょっぴりエロい日常をネタにしたコントや漫才で人気を博す。著書に『ちょうどいいブスのススメ』『やっぱり、ちょうどいいブスのススメ』(共に主婦の友社)あり。ツイッターはこちら!