「クズ紳士」っぷりをご紹介! これが僕です。
みなさん、こんにちは。
「クズ紳士」こと相席スタートの山添 寛(やまぞえ・かん)です。
前回、クズの気持ちも紳士の気持ちも理解できる「クズ紳士」である僕が、男性の心理を解き明かす連載を始めるというお話をさせていただきました。
連載に進む前に、そもそも「クズ紳士とはなんぞや?」についてまずはお話させてください。
「クズ紳士って何?」にアンサーします!
まず最初に、僕が「クズ紳士」であるというわかりやすいエピソードを恥ずかしながら披露させていただきましょうか。
クズの男性って女性のヒモになったりするでしょう? 食事しに行っても全部女性に払わせます。クズはどうやって女性にお金を出させるか、そういう思考回路なんですね。
僕はそんなこと考えられません。女性をエスコートする以上、僕が絶対にお金を払います。女性にお金を出させるなんて男としてどうかと思います。
しかしお金がないときもあります。お金がない、でも大好きな女性と食事をしたい…なんて苦しい八方塞がりの状況でしょうか。
そんなとき山添はどうする!?
はい、他の方からお金を借りてご馳走します。
え? ドン引きされました?
不快な思いをさせてしまったなら申し訳ありません。しかし、それが僕なんです。
女性にお金を出させないけど、そのお金が借りたお金。そう、これが私山添が「クズ紳士」である所以なのです。
でもこれだけは言わせてください。ヒモになって女性におごらすなんてとんでもない。そんなクズは心底軽蔑します。
ただお金がないときがわりとあるんです。だから女性におごりたい、その一心で借りてまうんです。
山添にお金がない理由とは?
なぜかお金がないのかって?
それはギャンブルが大好きだからです。
ああ、これもクズ要素でしたね。はい、ギャンブルは大好きですよ。空き時間があればパチンコや競馬、ボードなんかをたしなみますね。
ただね、ギャンブルで負けたときに、そのギャンブルの悪口を言うヤツがいるんです。パチンコなんかの場合、負けた腹いせに台を叩いて八つ当たりをするやつもいますね。
これはクズです。最低です! 同じギャンブル好きと括られたくないですね。
僕はもしも大負けしたとしても、「予算をはるかに超えたお金を僕から引き出させてしまうほど魅力的な遊びを提供してくださりありがとうございます」とお礼を言います。
「楽しませてくださってありがとうございました。また伺いますので今度はどうぞお手柔らかに」という気持ちで防犯カメラににっこり微笑むことすらありますよ。
紳士の姿勢でギャンブルをたしなむ。これが僕の目指すところです。
山添のクズ要素が止まらない!?
他にも何かクズな趣味はないかって?
クズかどうかはわかりませんが、お酒もかなり大好きでよくたしなみます。
ただね、僕よく思うんですよ。
何か酔った状態で不祥事を起こした際に、お酒のせいにしはる人いるでしょう? 「飲んでいて記憶にありません」「もうこのような過ちは起こさないために禁酒します」と。
こんなふうに自分のせいではなく、あくまでもお酒が原因であるというスタンスを取るヤツいはりますでしょ? あれはクズのやることです。
僕はね、そういうのがいやなんですよ。お酒を飲んで何かやらかしてしまっても、悪いのはあくまでも自分。
お酒のせいで記憶をなくしたという言い訳は考えられへんのですよ。
僕ならそうですね、たとえばお酒を飲んで浮気しても「全部覚えています。そのうえで僕の過ちです」と認めると思います。いや、むしろ事細かに覚えておきたい! すべて! しっかり! はっきりと! 濃厚に! 鮮明に!!!! すみません、ちょっと興奮してしまいました。
え? お前は浮気もするのかって? 申し訳ございません。させていただくこともあります。
次回、このあたりについて少しお話しさせてください。次回もまだ続いていれば、ですが(土下座)。
撮影/菊竹 規 構成/吉田奈美
山添 寛(相席スタート)
お笑いコンビ・相席スタートのツッコミ(ネタによってはボケも)、ネタ作り担当。男女の微妙な関係性やすれ違いを描くコント・漫才に定評あり。2016年M-1グランプリでは決勝進出も。令和に時代が代わったことをきっかけに「クズ紳士」な自分と向き合うように。