みなさん、こんにちは。
「クズ紳士」こと相席スタートの山添 寛(やまぞえ・かん)です。
What’s about「クズ紳士」?→酒・女・ギャンブルに精通するクズ男な一面を持ちつつも、レディーファーストでスマートな立ち振る舞いができるまさにクズと紳士のハーフ、これぞ山添 寛最大のオリジナリティ!? クズと紳士の両面に精通するために、あらゆる男心を分析できるという特殊能力も完備している。
そんなクズでもあり紳士でもある僕だからこそ見える「嘘偽りのない本当の男の生態」について今日もお話しさせてください。
今回のテーマは「浮気」。もはや語り尽くされたテーマかもしれません。しかしクズ紳士の立場で恐縮ですが、少々物申したいことがあります。
山添、勝手に二股へのこだわりを語る!
さて、浮気のお話をする前に、それと似て非なる「二股」についてまず僕のポリシーをお話させてください。
みなさんは「浮気」と「二股」をどのようにお考えですか? どちらも似たようなものだと思われていないでしょうか? 僕に言わせれば「全くの別物」です。
恥ずかしながら僕は浮気、いや言い方を変えましょう。「寄り道」をすることはあれど、二股することはありません。いや、正確に言いましょう。二股は一度だけさせていただきました。というのもですね、僕は後輩から悩み事相談を受けることがよくあるんです。
やはりクズゆえ!? 山添の二股経験とは?
あるとき後輩からこんな相談を受けました。その彼は彼女がいるにもかかわらず、別の女性を好きになってしまったというんです。
「どちらの女性も大好きな場合、山添さんなら二股しますか?」と後輩に問いかけられました。
僕はモットーとして、自分が経験していないことで誰かにアドバイスするというのは嫌なんですよ。それって机上の空論になってしまいますし、無責任だと思いませんか? 悩み事相談されたからには適当なことは言いたくないんです。
僕を頼ってくれた後輩の信頼を絶対に裏切りたくない!!!! そんなわけで僕は悩める後輩のために一肌脱ぐことにしたのです。
はい、そうなんです。後輩のために僕も同じように二股をすることにしたのです。
「なんだって(怒)??」というみなさまの怒りの声が脳内に届きました。申し訳ございません! みなさまがブーイングしたくなる気持ちは重々理解できていますがもう少しお話しさせてください。
ちょうどその頃僕にも付き合っていた彼女以外に気になる女性がいたもので、そこで後輩に「お前がそんなに悩んでいるのなら俺も一緒に飛び込んでやるから」と、人生初の二股を経験することにしたんです。もちろん後輩のためにです、はい。
山添、人生初の二股経験で学んだこととは?
さて、実際に二股をしてみたらどうでしょう。
恥ずかしながらといいますか……2ヶ月でギブアップしました。双方の女性から「なんで連絡できへんの?」「なんか行動おかしくない?」とすぐに責められまして。
やはり2人の女性を同時に幸せにすることなど、僕の器ではできないのだとわかりましたね。
後日、その後輩に「すまん、僕には二股することはできなかった。力になれず申し訳ない」と謝ったところ、後輩はそんな僕の失敗をゲラゲラ笑っていましたね。
みなさん、ただのクズ男の話じゃないか! と思われましたか? いいえ、いいんです。僕のこの経験により、恋に悩んでいた後輩から笑顔を引き出せたのですから。
しかしこの経験により、心がぐらついたときはもっぱら「浮気」改め「寄り道」1本です。はい。
しかし「寄り道」にもクズ紳士である私なりの流儀があります。
次回、そのあたりを少しお話しさせてください。
撮影/菊竹規 構成/吉田奈美
山添 寛(相席スタート)
お笑いコンビ・相席スタートのツッコミ(ネタによってはボケも)、ネタ作り担当。男女の微妙な関係性やすれ違いを描くコント・漫才に定評あり。2016年M-1グランプリでは決勝進出も。令和に時代が代わったことをきっかけに「クズ紳士」な自分と向き合うように。