ルール|ニュアンスカラーの差し色で繊細グラデーションをつくる
目指すのはこのスタイル!
「ホワイトワントーン」にニュアンスカラーを加えるなら、まずは小物で、というのも手。今回は足元でニュアンスカラーを取り入れます。
特に白のスカートの場合、黒やグレーのタイツではコントラストが強すぎに。そこで、グレージュのラメ入りソックスで全身ホワイトに抜け感や今っぽさ、ニュアンスを加えつつ、春の先取り感までクリアしようと考えました。
基本アイテムはボックスプリーツ白スカート!
ふんわりフレアやタイトだと、白ゆえにややフェミニンすぎるかも。そこでトラッドなムードを感じさせるAラインのボックスプリーツスカートを選択。ウールツイル素材もほどよくカジュアル。
■STEP1|ふっくらボリュームのタートルを合わせて、冬のリッチカジュアルに方向づける
タートルのボリューム感が魅力のニットは、今回の軸になるスカートのトラッドな魅力を引き立てつつ、今季らしさを表現。しなやかでふくらみのある素材感が、シンプルさにリッチ感やさりげない女らしさを宿してくれます。
【other choice♪】オイスター色のタートルなら凛とした印象に
ほんのり影色をおびたオイスター色のニットなら、白の分量が減るぶん締まって見えるので、シャープな方向にシフト。オールホワイト初心者にもトライしやすい。ニット¥29,000(スローン〈スローン〉)
■STEP2|肌なじみのいいグレージュのラメ入りソックスでニュアンスカラーを投入
白のクリーンさを生かし、奥行きをもたらすグレージュのソックス。ラメ入りならより肌色になじみ、旬度もアップ。足元は辛口なスエードサンダルを。少量のモードな黒で引き締めつつ、トラッドなスカート&ニットのはずしに。
【other choice♪】モードな黒ヒール合わせでコンサバ感を払拭
きれいめシンプル靴より少しだけモードなさじ加減が欲しいので、上のサンダルのほかこんなチャンキーヒールの黒パンプスもおすすめ。艶めいたベロア素材が品格をキープ。靴¥33,000(FUN Inc.〈CHEMBUR〉)
■STEP3|バッグをプラスして全身の配色&甘辛バランスを最終調整し、着こなしの精度をアップ!
『相反するものをミックスする』のがスタイリングのカギ。今回は足元が女っぽいので、端正でメンズライクなコートやニュアンスカラーのバッグで仕上げるのが正解。甘すぎないようバランスと配色をコントロールします。バッグはソックスと同じ色味を厳選し、効かせる差し色ではなく「白の着こなしにニュアンスを添えるための差し色」としての機能を補強しつつ、全身の統一感をアップ。
さらにニュアンスを与える使えるテクニック
肌になじんで華を添える〝ティファニー〟のピンクゴールドジュエリー
クリーミーであたたかみのあるトーンの白と着る人の肌色に〝ティファニー〟のピンクゴールドが優しくなじんでくれます。
Finish★ニュアンスホワイトワントーンコーデの完成!
トラッド&ベーシックなアイテムの組み合わせなのに、「ホワイトワントーン」で仕上げれば、こんなに今っぽく新鮮! 小物でニュアンスカラーを差すぶん、服は白のトーンを統一してノイズをなくすのが、完成度の高さのポイント。
コート¥79,000(Theory luxe〈Theory luxe〉) ニット¥27,000(ビームス ハウス 丸の内〈エーケー ワン バイ エッフェ ビームス〉) スカート¥56,000(マディソンブルー〈マディソンブルー〉) リング¥565,000・バングル[ひじ側]¥1,560,000・バングル[手首側]¥920,000(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク〈ティファニー〉) バッグ¥169,000(J&M デヴィッドソン 青山店〈J&M デヴィッドソン〉) ソックス¥1,000(Tabio〈タビオ〉) 靴¥95,000(ジャンヴィト ロッシ ジャパン〈ジャンヴィト ロッシ〉)
●この特集で使用した商品の価格はすべて、本体(税抜)価格です。
2018年Oggi2月号「この冬こそ、『ホワイトトーン』にデビューする」より
撮影/白川青史(モデル)、佐藤 彩(静物) スタイリスト/髙橋リタ ヘア&メーク/笹本恭平(ilumini.) モデル/矢野未希子(Oggi専属) 構成/須藤由美
再構成/Oggi.jp編集部