老舗の果物屋さんが営む極上フレンチレストラン
地下鉄東西線・日比谷線の茅場町駅から7番出口を出てすぐ右手にあるビルに果物屋さん「イマノフルーツファクトリー」があります。日本橋の駅からも徒歩圏内というビジネス街に佇むこのフルーツショップは、昭和27年(1952年)創業の老舗。
季節の果物がゴロゴロっと並ぶこの果物屋さんの系列店として、2Fにお店を構えているのが、今回ご紹介する「BISTRO SABLIER (ビストロサブリエ)」です。「イマノフルーツファクトリー」の左脇にある黄色いゲートが目印。階段を上がっていった場所に入口があります。
店内は、赤を基調としたポップな雰囲気。街を見下ろせる窓際の席はデートの利用にもよさそう。
カウンター席からは、キッチンで作っている様子をライブ感たっぷりに眺めることができます。
こじんまりしていて、ほっこり和む空間。では、さっそく極上ランチをいただきましょう。
旬のフルーツをふんだんに使ったビストロ料理
筆者が注文したのは1800円(税込)のプレミアムランチ。本日のポタージュ、メインディッシュ、自家製ライ麦パン、自家製デザート、コーヒーもしくは紅茶の飲み物がついています。
訪問したのは、まだ夏の暑さが残るころ。甘さがピークを迎えている桃の冷製ポタージュからお料理がスタートしました。
口元で広がるフワっと漂ういい香り! 桃のポタージュって、はじめてだったのでジュースみたいなのかな? と思いきや、クリーミーさと程よい塩気のバランスが桃の甘さと絶妙にマッチしている驚きの味わいでした。ジュースやデザートっぽさよりも、きちんとお食事に合うスープとして、甘い桃が生かされている感じは初体験の美味しさ。
メインディッシュのパスタにもスライスされた桃がたっぷり。
トリュフのリッチな香りと共に、胡椒がピリっと効いていて、引き締まった細めのパスタを引き立てています。スタッフの方によるとこの「桃の冷製スパゲッティー トリュフ黒胡椒風味」は、桃の旬と共に終わる予定とのこと。その季節に一番美味しい果物をビストロ料理としていただける贅沢なマリアージュにも、ときめきます。
〆はケーキと紅茶でホッコリ和みながら、大満足なひとときでした。フルーツがたっぷり! という前評判だけ聞いたときは、正直、もっとデザートっぽい甘めなお料理ばかりが出てくるのかなと思っていたのですが、フルーツ本来のコクや食感、香りなどが楽しめる美味しいフレンチ料理です。しかもビストロ価格でカジュアルに楽しめるところが最大の魅力だと思います。
季節ごとにフルーツもお料理が変わるから、通いたくなるランチ
今回、筆者が利用した2Fのほかに3Fにも席があり、最大12名まで利用可能な個室もあるそう。ちょっとした女子会などの集まりにもいいですよね。
またランチのメニューには、プレミアムランチ以外にも1050円から楽しめるパスタランチやサラダランチのほか、日替わりのビストロランチなど常時3種類以上のラインナップがそろっています。ジューシーな果物の美味しさを思いっきり堪能できる茅場町のビストロ、働き盛りの女性にもぜひおすすめしたい名店です。
季節の移り変わりとともに食材となるフルーツもお料理も変わっていくそうなので、シーズンごとにおでかけてしてみてはいかがでしょうか?
【BISTRO SABLIER】
住所:東京都中央区日本橋茅場町1-4-7
TEL:03-3669-7743
※価格は税込み表示です。
初出:しごとなでしこ
朝岡真梨
50か国・200都市を超える海外旅行経験をもとに観光スポットやグルメなどの紹介をしている。料理が得意で独自のレシピも執筆中。夫婦で温泉ソムリエの資格を取得し、国内のみならず世界中の温泉旅行を楽しんでいる。ブログ「遊んでばかりのスナフキン(https://asosuna.com/)」が人気。キャラクター研究家としても活動中。