AKB48のメンバーそれぞれが持つ“ドラマ”に心を奪われた! OL・P子が48グループを応援する理由
記念すべき第一回目は、教育関係の事務職をしながらAKB48をはじめとする“48グループ”を中心に応援しているキレイ系のOL、P子さん。
「AKB48を意識し始めたのは、2009年の『RIVER』を聴いてからです。それまでも存在は知っていましたが、劇場公演に行こうとまでは思っていませんでした。それに、AKB48って、普通のアイドルと一緒で、“かわいい”という認識だったんです。それが、この『RIVER』を聴いて、こんなにカッコいい曲を歌うんだって驚いて、興味を持ったんです。そのあと、すぐにバラエティ番組の『AKBINGO』を見はじめたら、彼女たちのキャラや人生ドラマが見えてきて、それぞれが抱えるバックグラウンドを面白いと思うようになりました」
48グループを応援するのは、彼女たちの人柄、夢やコンプレックスすべてを応援したいから
「私の最初の推しは松井珠理奈ちゃんでした。当時12歳ということも目を引きました。劇場公演にはなかなか当たらなくて行けず、初めて公演を見に行けたのは2011年のTDCホールでした。そこで珠理奈ちゃんがセンターのSKE48にハマり、もう沼にドボン!(笑) この子たちを応援したいって思ったんです。
今の推しは惣田紗莉渚ちゃん。とってもかわいいんですが、AKB48のオーディションを中学時代に3度も落ちていているんです。さらに、高校の3年間は宝塚音楽学校に3度も受験するも、こちらも落ちて、ずっと挫折しか味わっていなかったんですよ。それでもあきらめられなかった彼女は、20歳でやっとSKE48に受かるんです。そこまで挫折を経験しているからこそ、言い方は悪いですが手段を選ばないがむしゃらさを持っていて、それがすごいカッコいいんです。さらに、そういう子に限って、青春もすべて捨てて、死ぬ気でアイドルをしているのがわかるから、握手会ひとつとっても態度が違うんですよ。そういう姿をみていると、私も本気で応援したいなって思うんです」
同性である女性を推すのは、部活のドキュメンタリーを見ている感覚に似てる
「よく、男性アイドルを応援しないの?って聞かれるんですが、私は女性アイドルの方が好き。それは、フラットな目で応援できるからです。男性アイドルは、手が届かないにしても、異性であることに変わりはありません。となると、男性アイドルファンにある“同担拒否”や、女性アイドルを追いかける男ファンにある“推し被り敵視”のようなことが起きてしまいがちだと思うんです。私の場合は、どうしても“嫉妬”がでてきてしまう気がするんです。
でも、女同士であれば、親の目線、友達の目線で、心からみんなと一緒に応援ができるんです。よく、強い部活の高校生が涙を流しながら優勝を目指すドキュメンタリーがありますよね。あの番組を見ている感覚に近いような気がします」
応援と涙はセット。喜びの涙も、悔し涙も、推しと一緒に流しています
「今年になってSTU48がメジャーデビューを果たしましたが、48グループって、劇場公演はあるものの、所属しているメンバーが多いため、大きなホールでのコンサートに出れる子はひと握りなんです。そのため、ツアーに出れないで自宅待機をする子も多いんです。なかには、リアルタイムでそのコンサート中継を自宅で流しながら、一緒に泣きながら歌っている姿をSHOWROOM(動画配信サイト)で流すというメンバーも。でもその直後のコンサートでその子が出演メンバーにやっと選ばれて、泣いて喜んでいたりする。それを見ていると、ものすごくダンスや歌が上手くなってはいなくても、公演に出れたり、踊れたりするだけで、“よかったね、本当によく頑張ったね!”って思えるんです。一緒に泣いちゃうことも多々。いつも涙を流しながら応援をしています」
握手会はメンバーによって天と地の差。地獄を経験するメンバーもいる
「48グループは定期的に握手会が行われているんですが、メンバーが多いため、ファンが来なかったというアイドルもいるんです。NMB48の石田優美ちゃんはその経験があったんですが、決して腐らずに頑張って、その努力が認められてNMB48のシングル選抜に入ったときには号泣しました。それも含めて、今の彼女たちが頑張っていると思うと、応援しない理由が見つからないんです」
次回は、彼女が“オタクになって失ったもの”や、“オタクが仕事スキルにいかされたとき”などを教えてもらいます! お楽しみに!
取材・文/吉田可奈
初出:しごとなでしこ