豪華キャストが出演! 映画『50回目のファーストキス』の爆笑 完成披露試写会レポート
ハワイ・オアフ島を舞台に、事故による後遺症で新しい記憶が1日で消えてしまう短期記憶障害を抱える瑠衣(長澤まさみ)と、彼女に一目惚れした元プレイボーイのツアーコーディネーター・大輔(山田孝之)の恋を描く、大人のラブストーリーである本作。福田監督ならではの絶妙な笑いを織り交ぜながら、純愛のラブストーリーが展開していきます。
――コメディの印象が強い福田監督ですが、今回は本格的なラブストーリーですね。
福田:本来はラブストーリーやりたい人間なので(笑)。念願叶いました。
佐藤:だいぶ遠回りしたな!
福田:元々ラブを信条に生きている人間だから(笑)。原作の映画は、笑えて泣ける映画なので、これはぜひ挑戦したいと思ったんです。
――キャストの皆さんは、最初にオファーがあった時の印象はいかがでしたか?
山田:18年くらい俳優をやってきて、やっとご褒美が来たなと思いました。お話をいただいた時はいろいろ大変なこともあって、そんな時に福田組で、ハワイで、長澤まさみさんで、チューもいっぱいで…。
会場:(爆笑)
福田:山田くんの回答が「断る理由がありません」って(笑)。
――それはチューがいっぱいできるからですか…?
山田:違います(即答)! 全部冗談です。嘘です。昔はラブストーリーをやってたんですけど、しばらくやっていなくて、4年くらい前からそろそろやりたいなと思ってたんです。そんなタイミングできたから、断る理由がないですよ。
――長澤さんはいかがでしょうか。
長澤:福田さんとは『銀魂』でご一緒したんですが、撮影が3日間くらいで。やっと福田監督とがっつりお仕事ができると思って嬉しかったです。山田さんとも11年前に映画をやって以来の共演で。ちゃんとお芝居するのは初めてだったので、これは楽しそうだとふたつ返事でした。
――ハワイでのロケはいかがでしたか?
長澤:楽しかったですね。ハワイに行ってからずっと浮かれちゃって。ハワイってやっぱり浮かれますよね。それで私は何やってるんだろう?ってちょっと反省したり(笑)。
福田:でもその浮かれた感じが、役にピッタリだったね。ずっと笑ってたもんね。そうだ! 太賀! 長澤さんが笑うモノマネ!
太賀:はい!(長澤のモノマネ)
長澤:…もっと酷いモノマネやってたじゃん!なんで急にカッコつけてんの(笑)!
太賀:(笑)。僕が長澤さんのモノマネをやって、しかも山田さんと佐藤さんも混ざってモノマネしてて、3人のモノマネで長澤さんを囲んだんです。そうしたら最初は笑っていた長澤さんが、ポロポロ泣き出して…。
山田:その場に4人の長澤まさみがいたんだよね。
長澤:ひとりだよ!(即ツッコミ)
――山崎さんは初めての福田組でしたね。
山崎:福田監督のファンなので、お話があったときは嬉しくて震えました。撮影では福田組の映画作りのレベルの高さを知りました。
佐藤:どこが(即ツッコミ)!? 彼は“監督”という名のゆるキャラだよ! 何がレベル高いの? “かんとく”ってひらがなだから!
山崎:こうやってすぐ面白いことも言えるところとか…。
全員:(爆笑)
山崎:でも、皆さんあんなに面白いお芝居をされてるのに、胸が締め付けられるシーンでは涙が出るくらい感動しますし、お芝居の幅が広いなって思いました。
山田:今回、二朗さんお芝居してますもんね。
佐藤:俺、役者だからね!?
ムロツヨシからのビデオレターに総ツッコミ! いつもの福田組と違うのは涙?
そしてここで、大輔の友人役であり、福田組には欠かせないムロツヨシからのビデオレターが上映されました。スクリーンいっぱいにムロの顔が映し出され、なぜか会場には笑いが生まれるも、「声援ありがとうございます~」と観客に挨拶。
さらに、登壇陣や観客に向けて一方的に話しかけながら、「ちょっとそちらの雰囲気が分からないもので~」とコメントすると、登壇陣は総ツッコミ。ムロもイジられることを想定していたようで、「もっとイジってもらっても大丈夫ですよ~」「まさみは、笑ってますか?」と続け、会場は爆笑に包まれました。そんな映像のムロを交えて、本編の話に戻ります。
――ハワイのロケや、ラブストーリーを演出する福田監督がいつもと違った点はありましたか?
ムロ(映像):やっぱり初めてハワイのオールロケで、ゆとりをもったスケジュールだったので、スタッフさん含め福田さんものびのびしていて、みんな笑顔だったなという印象です。福田さんもじっくり芝居をつくっている印象でございました。いつもと違うといえば違いますし、ある意味、ハワイでいつも通りやったというのが適した言葉かなと思います。
佐藤:…え!?(映像に)結構尺使ったけど、中身ゼロだったよ!?
――(笑)。佐藤さんは、監督がいつもと違うなと思ったところはありましたか?
佐藤:いつもと一緒でしたよ。それに逆に驚きました。こんなに純愛のラブストーリーなのに、いつもとまったく一緒の演出をしてました。
福田:半ばお笑いでしたから。途中までお笑いだよね。
長澤:でも、いつもと違うことがあったって言ってましたよね…?
福田:そうですね。(撮影中に)3回くらい泣きました。あるシーンで泣きすぎて、OK言うのがやっとって感じでした。監督として「お客さんが泣けるのか」の正しいジャッジをしなきゃいけないんですけど。でも、今俺が泣いてるんだから、泣けないわけがないだろって。
太賀:僕が見た時は、山田さんと長澤さんのシーンで、モニターの前でシクシク泣いていて。それを観て、山田さんと福田さんの長い関係性もあるし、いろんなドラマがここにあるなって思って感慨深かったです。
福田:今まで笑いすぎて泣くっていうことはあったんですけどね。切なくて泣くっていうのは…。二朗さんでは泣かなかったです。
佐藤:もう帰る…。
主題歌担当の平井堅がサプライズ登場! 楽曲に込めた想いは?
ここで、今度は主題歌を担当した平井堅がサプライズで登場。キャストにも知らされていないシークレットゲストということもあり、福田監督も「舞台挨拶でこんなにドキドキしたの初めて!」と大興奮の様子。平井は、東京駅で佐藤とばったり会ったことや、スペイン料理店でひとりで呑む山田と遭遇したエピソード、太賀とは舞台の観劇で会った話を披露して、会場を沸かせました。
――今回の主題歌に込めた想いを教えてください。
平井:ストーリーが美しいので、悩んだんですけど、1日1日が続くことが奇跡だということを体感する物語だったので、幸せなものと背中合わせの壊れやすいものを描ければと思って書きました。
福田:そういう話なんですよ! エンドロールで流れる主題歌を聞くだけで泣けますから!
佐藤:お前はもう泣くな!
――主演のおふたりは、この曲を聞いてどんな感想を抱かれましたか?
山田:普通だったら素直に嬉しいんですけど…やっぱり福田組なので…。平井さんに書いていただくんだったら、ちゃんとした作品で…。ここで(運を)使ってしまったのかなって。
会場:(爆笑)
長澤:私は、平井さんはこういう作品、お好きなんじゃないかなって思ってました。
平井:もともとのオリジナル作品も好きでしたし、今回も運命的なものを感じました。
今回が初めて!?「自信があります!」(福田)
最後に、本作を楽しみにしているファンに向けてメッセージが語られました。
長澤:笑って泣いて感動するラブストーリーができました。世代を問わず楽しんでもらえる作品になったと思います。自信を持って、2回、3回と観てほしいと思います。ぜひ6月1日を楽しみに待っていてください。
山田:気楽に構えずに観てほしいです。純粋に楽しんでもらえると思いますし、大輔や瑠衣に感情移入できて、一緒に切なくなったりできると思います。真っ直ぐ観てほしいです。
福田:いつもくだらない笑いの作品を撮ってきているので、試写を観た方に面白かったって言われると「いやいや、あんなくだらないものを~」って言うのが口癖なんですけど、今回は初めて、「でしょ~!」って言うんです。なので、自信があります!
※試写会プレゼントは5月6日締め切りです。
文/松島優子
『50回目のファーストキス』は6月1日公開
主演:山田孝之 長澤まさみ ムロツヨシ 勝矢 太賀 山崎紘菜/大和田伸也 佐藤二朗
脚本・監督:福田雄一 音楽:瀬川英史
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)2018 『50回目のファーストキス』製作委員会
初出:しごとなでしこ