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LIFESTYLE

2018.05.01

無い無い尽くしの超ダメ女でも、人生大逆転をする方法がある!?

美人でもなく、スタイルもいまいち、友人にはちょっと見下されている感じ、取り巻く環境も危ない…夢は見るけれど、成功には程遠い…無い無い尽くしのダメ女だとしても、人生一発大逆転をキメられる可能性が! 今ひとつパッとしない毎日送っているなと感じているあなたに、スカッと、笑顔をもたらしてくれる、素敵なシネマですよ!

『パティ・ケイク$』は“ダンボ”と呼ばれる負け犬の女性ラッパーがフリースタイルラップ・バトルで因縁の相手を打ち負かしていくスター誕生! のストーリー。

ヒップホップ映画といえばエミネムが出演した『8 Mile』(2002年)が有名で、ほかにもノートリアスB.I.G.の伝記映画や、実際にラッパーたちが出演している映画やノンフィクション映画が多数あるけれど、これはB-BOY系ではないし、彼女を取り巻く人たちも家族を含めかなりブッ飛んだユニークなキャラばかり。今や市民権を得たラップだからこそ、サンダンス映画祭をはじめ、多くの映画祭で絶賛された今話題の作品だ。

アメリカの音楽チャートを見れば一目瞭然、ラップは今一番のメインストリーム。アメリカのレコード協会の調べによると、2017年のアメリカでの音楽売り上げはR&Bとヒップホップが全体の24.5%を占め、初めて最大の音楽ジャンルとなった。2位はロックで20.8%、3位はポップスで13.4%といい、ラップは常に町のどこかで流れている。

意識低い系の女? が、夢を実現するために必要なことがわかる!?

▲左:親友ジェリ(シッダルタ・ダナンジェイ)、右:パティ(ダニエル・マクドナルド)

主人公のパティ(ダニエル・マクドナルド)は23歳。ダイエットする気はまったくないが、自分のラップのスキルを磨く努力は惜しまないし、そのライムの才能に対する自信も相当なもの。

「好きこそ物の上手なれ」だ。町のラッパーたちにバカにされつつも、スターの座へとのし上がれたのは…

■1.「自分の才能(秘密兵器)を信じて努力を惜しまないこと」

■2.「同じ夢を持つ親友がいること」

■3.「ほかにはない個性(才能)を持つ人をチームに入れること(最終的に彼氏にする)」

■4.「「理解のある身内はメンバーに加えて一緒に盛り上がること」

■5.「「どうしようもない親でも、仲間として認めること」要するに「少数先鋭」

■6.「ここぞ! という時は外見をイメチェンして、一気に勝負すること」

▲これがパティ・ケーク,の最強チーム!

いずれ実力は認められると信じ続ける! …その先には。

主演のダニエル・マクドナルドはオーストラリア出身でロサンゼルスに在住し、『シークレット・デイ』や『レディ・バード』などに出演。しかし、まさか自分がこんなに重要な役を演じるとは思っていなかったそうだ。どのくらいラップを練習したのだろう。パティの親友ジェリ役のシッダルタ・ダナンジェイはインド出身で、同じくロサンゼルス在住。大学在学中にアップしたパロディラップ・ヴィデオが監督の目に止まったのがきっかけで出演が決まった。

▲パティの母親バーブ(ブリジット・エヴァレット)はロックシンガーを目指していたものの妊娠から断念。

そもそも、脚本もオリジナル音楽の作曲もしているジェレミー・ギャスパー監督のキャリアが興味深い。

20代はロックバンドThe Feverを結成し、当時知り合ったベン・ザイトリン(映画監督・作曲家・アニメーター)に刺激されてThe Feverのミュージックヴィデオを自ら制作。そしてザイトリンが監督する映画制作を手伝い、『Glory at Sea』(2008年)には俳優として出演。その後はディーゼルのCMやフローレンス・アンド・ザ・マシーンのミュージックヴィデオなどを制作してきた。そして友人ザイトリンの勧めもあり、8歳の頃からラップをやっていたという自身の経験も活かしながら『パティ・ケイク$』の脚本の原案を書き、サンダンス脚本家ラボに提出。

クエンティン・タランティーノ監督等の目に留まり、彼を指導者にして映画化する機会を得て、この初の長編映画を完成。その結果、脚本はもちろん、楽曲を披露したパティの渾身のパフォーマンスが観客を熱狂させ、音楽映画として話題を集めている。

ちょっとした縁から人生の運気は上がっていく!

結局監督にとってもパティにとってもアメリカン・ドリームを実現化した、この映画。ちょっとした縁、ちょっとしたきっかけがあれば人生大逆転。そのためには日頃から努力は惜しまないことが大切!

▲脚本に加え、音楽も自分で手掛けた元バンドマンのジェレミー・ジャスパー監督。

音楽映画としてもラストは最高の盛り上がり!


最近、報われないなぁ、つまんないなぁ、なんて感じてるなら、人生大逆転のヒントも見つかるかもしれないし、そうでなくても、スッキリ、笑顔になれる作品です。心のデトックスしてみませんか?

『パティ・ケイク$』

http://www.patticakes.jp/

4月27日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー

【キャスト・スタッフほか】

監督・脚本・オリジナル音楽:ジェレミー・ジャスパー

出演:ダニエル・マクドナルド、ブリジット・エヴァレット、シッダルタ・ダナンジェイ、ママドゥ・アティエ、サー・ンガウジャ、MCライト、キャシー・モリアーティ

提供:フォックス・サーチライト・ピクチャーズ

配給・宣伝:カルチャヴィル×GEM Partners

原題:PATTI CAKE$

2017年/アメリカ/109分/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/PG12/字幕翻訳:田村紀子

【コピーライト】 © 2017 Twentieth Century Fox

初出:しごとなでしこ

伊藤なつみ

国内外問わず超人気アーティストなど多数取材している音楽&映画ジャーナリスト。若手ミュージシャンたちからの信頼も厚く、プロデュースやディレクション、スタイリングetcにも幅広く活躍中。フィガロ連載、Spotify のMUSIC SKETCHも人気。料理の腕前はプロ級でコース料理でおもてなしも。


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