和風パスタから洋食まで、なんでも美味しい隠れ家で飲み明かそう♪
グルメストリートのキングST.にある“シェ・ケンゾー”は、ハワイに住む日本人やロコが夜な夜な集まる隠れ家的名店バー。
大学生から大人たちまで、さまざまな人たちが集まる理由は、気軽に飲んだり食べたりできる日本の居酒屋風&洋食系メニューのすべてがちゃんとていねいに作られていて美味しいから。
いわゆる食事も本格派でお酒が楽しめるガストロパブ(ガストロノミーとパブの造語)のはしりです。店内はワイワイガヤガヤ、みんなが大声で飲んで騒いでいます。
▲キングST.沿いのビルの1F。大きな駐車場に面した場所に入り口があります。
とにかくメニューの種類がハンパじゃありません。焼き枝豆や羽チーズ餃子、ポケサラダなどの前菜から、フォアグラソテー、ひれステーキ刻みわさび添え、和風ハンバーグ、とんかつなどの洋食。
そして塩辛パスタ、たらこパスタ、梅パスタなど20種類を超える和風パスタ、それに冷やし中華や鍋焼きうどん、キムチオムライスなどの炭水化物系に加え、ビーガンメニューもあり、なんと100種類を超えるメニュー構成。もちろんメニューは日本語ばっちり(メニューはこちら)。
なかでもいちばんの大人気は和風パスタ! 懐かしくホッとする味は、それもそのはず。シェフであるKENZOさんの奥様のご実家は、和風パスタの草分けとして有名な「壁の穴」なのです。KENZOさんのパスタは「壁の穴」特製レシピに基づく伝統スタイルの和風パスタ。間違いのないおいしさです。
▲明太子パスタ,14。いくらパスタや納豆パスタ、ホームメードミートソースも大人気。
▲熱々のスキレットで供される和風ハンバーグ,15。ソースはデミグラ。
こちらは価格がお手頃なのも人気の理由。だってデミグラ系のスペシャルソースが添えられたKENZOステーキは,14ですよ。
とあるハワイの人気レストランのシェフが、このクオリティのステーキをこの価格で出せることに、本当に目を丸くして驚いていました! こちらのオーナーであるKENさん曰く、「若い子達にもたくさん食べてもらいたいから企業努力だよー。正直こればっかり出たら大変だけどね(笑)」と。
いやー、素晴らしい。飲む人も飲まない人もみんながうれしいお店。私はこちらのフライドポテトが大好き! カリッと濃いめに揚げられてチーズがかかっているのですが、それはそれはレベルが高いのです!!! 深夜でもついついつまんでしまう禁断の危険なお味…。
▲このステーキが,14とは驚き! トマトの下に敷かれたマッシュポテトのファンも多い♪
▲ガーリックバターアバロン、ガーリックブレッド添え,14。コナアワビメニューも格安。
ビールもキンキンに冷えている日本スタイル! お手軽ワインもいっぱいあるし、これだけ充実のラインナップなら2軒目使いはもちろん、1軒目から人気なのは当然ですね。
よくロコ達が会社の集まりやお誕生会で大勢でワイワイ盛り上がっているのを見かけます。ある日は、超有名な歌舞伎役者さんもいらっしゃったとか。
名物オーナーの人柄の素晴らしさも魅力のひとつ
さまざまな年齢、職種のリピーターがこんなにも多いのは、ハワイの飲食事業のプロ中のプロであるオーナーのKENさんをみんなが慕っているから。KENさんに会いたくて訪れる人がいっぱい!(わたしもそのひとりです♡)
’80年代に一流ビールメーカーの社員として日本からLAやハワイに転勤。そこから欧米でレストランやバーを経営する飲食業へ入ったKENさん。
ヒューストンで和食文化を広げ、実績をあげたあとにハワイでアラモアナSC「六角」の立ち上げを手伝い、その後、今もワイキキにあるGENIUS LOUNGEの初代オーナーに。
KENさんは、その幅広い知識や経験から、飲食業界の方達からも相談を受けるようなプロフェッショナル。60歳を超えても毎日現役。お店を切り盛りしていらっしゃいます。
KENさんからハワイの生活や飲食業界のお話、バブル時代の華やかなりしレストラン業界裏話をうかがうのはとっても楽しい! 移り変わりの激しいハワイにおいて、永く人気店を続けているって本当にスゴいことだと思います。
▲右上がオーナーのKENさん。ハワイのことならなんでもご存知のレジェンド!
リゾート感やハワイ感はないけれど(笑)、横文字レストランに疲れたら、ローカルに混ざってお箸で頂くホッとするお食事をテーブルに並べて、ワイワイ飲むホームパーティのような夜もイイ。
毎日夕方5時から深夜1時まで営業しているので、お買い物や観光に忙しくて夕飯を食べ損なっちゃった! なんて日もここにくれば美味しいものをしっかりいただけます。
ジャパニーズガストロパブ「シェ・ケンゾー」! いつでもロコ気分に浸れるディープなお店です♪
初出:しごとなでしこ
武田麻衣子/Maiko Takeda ファッションエディター
大学在学中よりファッション雑誌の編集者としてキャリアをスタート。以降、Oggi、Domani、Precious、和楽などで活躍。ゴルフ、歌舞伎鑑賞、ドライブ、クッキングなど、趣味を生かしたカルチャーなページづくりにも定評あり。遊びや仕事で訪れるたびにハワイ愛が膨れ上がり、3年前、ついにオアフにコンドミニアムを購入。行ったり来たりのデュアルライフをエンジョイ中。
instagram→@maikotakedaogawa