三尋木奈保さんは、ファッション雑誌『Oggi』を中心に活躍されている人気ファッションエディター。2013年に発売となり、5年経った今も売れ続け、12万部のベストセラーを誇る『My Basic Note「ふつうの服でおしゃれな感じ」のつくり方』の著者でもあります。
そして、ついに昨日、待望の2冊目のファッション本『My Basic Note Ⅱ “きちんと見える”大人の服の選び方』がいよいよ発売になったんです!
そんな三尋木さんが人気の理由は、ご自身のスタイルが“リアルに着られるおしゃれな服装”でだれでもマネしやすいところ。そして、理論的かつていねいにファッションについてのテクニックを解説してくれるところにあります。
新著の発売を記念して、この本の制作に関わったスタッフが、その本の中から役立つ内容をピックアップしてご紹介したいと思います。今回は、三尋木さんの冬の足元について。
真冬の足元は、3足のショートブーツがあれば大丈夫!
真冬の足元って悩みますよね。パンプスやフラットシューズでは寒いし、ロングブーツはその日の予定次第では着脱が面倒だし。パンツの日は足元があまり目立たないので、どうにかごまかせても(笑)、三尋木さんの新著制作スタッフである私も、特にスカートの日となると、いつも頭を悩ませています。
では、おしゃれな三尋木さんはいったいどうされているのでしょうか。ちょうど新著に真冬の足元にまつわるページがあるので、ぜひご紹介したいと思います。
真冬はスカートスタイルが定番の三尋木さん。ショートブーツを3足そろえたことで、どんなスカートにも(タイツにも)合うので、足元に悩むことがなくなったそう!
その3足のショートブーツが上の写真のものです。手前はツヤをおさえた表側のグレージュ、真ん中は深い光沢の表革の黒、奥はスエードのチャコールグレー。
色と素材がそれぞれ異なる3足だからこそ、どんなスカート、どんなタイツも、どれか1足は必ずマッチしてくれるようです。とにかくこの3足を試すだけ、毎朝玄関で靴を悩まなくていいって、かなりストレスフリーですよね!
では、この3足が実際にどんなふうにコーディネートに役立っているか、新著の中のコーディネートからピックアップしてご紹介します。
[手前・奥]“ペリーコ”の靴・[中央]“ジミー チュウ”の靴/本人私物
■1:表革のグレージュブーツは、ワントーンコーディネートになじませて使う
三尋木さんといえば、こんな曖昧カラーのグラデーションコーディネートが印象的ですよね。全体に統一感のある装いには、グレージュのブーツが役立ちます。ワントーンの印象を崩さずに、表革がほんのりとしたメリハリを加えてくれていますよね。
“ペリーコ”の靴・“ドゥロワー”のコート・“ヴィンス”のニット・“エストネーション”のスカート・“ジョンストンズ”のストール・“ダイアン フォン ファステンバーグ”のバッグ・その他/本人私物
■2:光沢のある表革の黒ブーツは、コーディネートの引き締め役に
ともすればほっこりと見えることもある、ベージュ×テラコッタの配色は、黒ブーツできりりと。ブーツだけでなく、インに着ているニットやバッグにも黒を取り入れて、足元だけが浮かないように気を配っているところにも、三尋木さん流のこだわりが!
“ジミー チュウ”の靴・“ハイク”のコート・“ドゥロワー”のニット・“ドレステリア”のスカート・“フェンディ”のバッグ・その他/本人私物
■3:スエードのチャコールグレーのブーツは、きつい印象に見せすぎない名手
ざっくりとしたローゲージのニットを、黒のタイトスカートでかっこよく仕上げるコーディネート。ついスカートに合わせて黒のブーツをはきたくなる気がするけれど、黒を合わせてしまったら、少しモード感やかっこよさが強すぎてしまうかも?!
そんなときには、黒よりやさしげがあり、表革より抜け感のある、チャコールグレーのスエードブーツが便利なんです。
“ペリーコ”の靴・“イヴォン”のニット・“デミルクス ビームス”のスカート・“ボッテガ ヴェネタ”のバッグ・その他/本人私物
というように、どんなコーディネートにも「意味がある」役割を果たしてくれる3足のショートブーツ。少しずつそろえていきたいですね!
三尋木奈保さんの著書『My Basic Note Ⅱ“きちんと見える”大人の服の選び方』発売!
今回紹介したショートブーツにまつわる話のほかにも、たくさんの私服スタイルやテクニックが紹介されています。発売したばかりなのに、すでに話題沸騰の1冊、ぜひご覧いただけるとうれしいです!
『My Basic NoteⅡ“きちんと見える”大人の服の選び方』¥1,500(税別/小学館刊)
初出:しごとなでしこ