メルティーキッスが冬期限定販売の理由は…チョコレートが溶け出す温度にあった!!
1992年の発売以来、25年に渡り冬期限定で販売しているチョコレート「メルティーキッス」。高級チョコレートに欠かせないカカオの濃厚な味と香り、そしてくちどけのなめらかさ…この要素を両立させるべく世界中からカカオ豆を集め、絶妙なブレンドを追求し、試作を重ねて完成したのがこの「メルティーキッス」です。
発売から25周年を迎える2017年も、「メルティーキッス」の定番3種類が発売されました！
雪のような口どけとミルクとカカオが織りなす濃厚な味わいは25年に渡り変わらず人気で、コンビニやスーパーなどで「メルティーキッス」を見かけると、「あぁ、今年もその季節が来たのか…」と感じる、もはや冬の風物詩にもなりつつある存在。
しかしこのメルティーキッス、とても人気なチョコレートだから、春夏秋冬販売すればいいのに！ と思っていた私、ライター・サワダ。どうして冬しか販売しないのか気になりすぎたので、明治さんに問い合わせてみました！
寒くなるこの時期がまさに、くちどけなめらかなチョコレートを一番楽しめる季節
「チョコレートが溶け始める融点は約28℃前後。従来のチョコレートに使われているココアバターは25℃を超えると急速に溶け始め、35℃では完全に溶けてしまいますが、メルティーキッスは独自製法で、この溶け出す温度を通常のチョコレートよりも5℃低く、23℃に設計。
例えば室温25℃の部屋に置いたときに、通常のチョコレートは28℃から溶けはじめるので25℃の部屋では溶けないのですが、メルティーキッスは23℃になったら溶け始めます。室温や気温が上がるほどメルティーキッスの管理が難しくなり、夏場の温度管理が難しい時期にはとても発売できませんが、23℃に設計された独自製法によって『雪のようになめらかな口どけ』を実現しています」
「家庭で保管する際の状況も含めて、チョコレートの風味を損なうことなく楽しむことができ、品質面で見ても一番いい時期が、気温が下がり始める秋冬の季節なんです」と、明治さん。
雪の様な口どけのヒミツ、冬期限定で販売されている理由は、メルティーキッスの早く溶ける独自製法にあったのですね！
また、溶けやすいことを利用してホットミルクに混ぜたり、ケーキの中に入れてみたりと、アレンジレシピで新しい楽しみ方をしている人も急増中。
この時期しか楽しめないチョコレート「メルティーキッス」。皆さんも、自分の口で、「雪のような口どけ」を感じてみてくださいね。
取材／サワダユキコ
初出：しごとなでしこ
