【ひとつ結びの基本5】
〝引き出し〟ありとなしでは天と地の差!
素敵見えするひとつ結びの仕上げに欠かせないのが、毛束を引き出すひと手間。結んだあとに、全体の立体感を調整する大切な役割を担っています。システマティックにやるクセをつければ、〝こなれ感〟も簡単にマスター可能です。
これが正解!
手ぐしでかき上げた感を〝引き出し〟で再現
理想は、手ぐしでかき上げたときにできた髪表面の凹凸感が全体に表れている感じ。一見ランダムに見えて、ほぼ等間隔に引き出しがつくられている。引き出しがあることで、今っぽいこなれ感がグッと演出できる。
引き出さないとこう…
▲まったく引き出さず、手のひらでなでつけてまとめた状態。清潔感はあるものの、頭の表面ものっぺりし、今っぽく見えないのが難点。
引き出しすぎるとこう…
▲ゆるさを重視するあまりに適当に引き出しすぎた状態。出ている所とそうでない所の差が激しく、短い毛も出て疲れた印象に…。
これでもう〝お疲れ風〟とは言わせない! ちょうどいい引き出し方のコツ
引き出すポイントを決めてしまえば簡単! アレンジの最難関〝ほどよい引き出し〟のコツを押さえましょう。
Step1:表面を引き出すのは正面から見て等間隔に
正面から見て等間隔に引き出すことが、バランスをよくするポイント。指で髪をかき上げたときにできる凹凸感をイメージして、毛流れを再現するように引き出すとうまくいく。
Step2:指先でひとつまみを目安に引き出していく
引き出す量は、指先でひとつまみだけでOK。それを、1.5cmほどの間隔でつくり、サイドからもう一方のサイドへ引き出していく。全体がゆるむのが不安な場合は、結び目を逆の手で押さえながら行うと安心。
Step3:毛先は裂くようにして、ゆるさを出す
表面を全体的に引き出し、ほどよいゆるさをつくったら、毛束にも同様にゆるさをつくる。写真のように、結んだ毛束を少しずつ分け取って、ひと束を裂くようにしてボリュームをもたせて。
Step4:仕上げにスタイリング剤をつけながらアウトラインを整える
形をフィックスさせるため、指先にベースで使用したワックスをつけて、引き出した部分をなぞってアウトラインを整える。最後に、全体にスプレーをふりかけて、よりしっかりとキープ力をもたせたら完成。
2017年Domani8月号別冊付録「不器用だって絶対できる! まとめ髪の基本からおしゃれアレンジまで“ひとつ結び”見本帖22」より。
撮影/当瀬真衣(TRIVAL/人物)、金野圭介(静物) へア&メーク/河嶋 希(io) スタイリスト/城長さくら(kind) モデル/葛岡 碧 構成/たんろ・山梨智子(本誌)
初出:しごとなでしこ