トリュフパスタだけで勝負する名店が現れた!
「フードがトリュフパスタしかない変わったお店が、青山にできたらしい」という、噂を耳にしてやってきたのは新コンセプチュアルレストラン「OUT」。面白いもの、新しいもの、美味しいもの、そしてSNS映えするものに目がないしごとなでしこ編集部ですから、足を運ばないわけにいきません。
「One dish. One wine. One artist.(ひとつの料理、ひとつのワイン、ひとつの音楽)」をコンセプトにしたこのお店。
One dish|ひとつの料理=シーズンベストのトリュフをつかった自家製フレッシュパスタのみ
One wine|ひとつのワイン=そのときのパスタにベストマッチな赤ワインのみ
One artist|ひとつの音楽=パスタと赤ワインの融合を刺激するレッド・ツェッペリンのアナログサウンドのみ
という潔いにもほどがあるくらい潔いお店です。そう、噂に聞いた通りフードメニューはトリュフパスタのみ。でも確かに、ラーメンを食べたくなったらラーメン屋へ行くし、お寿司を食べたくなったらお寿司屋さんへ行くもの。そう考えれば、トリュフパスタを食べるためにトリュフパスタのみにフォーカスしたお店に行くのも、不思議じゃありませんよね。しかし、ワインの銘柄も音楽も1種類だけとは…この“勝負に出てる感”スゴい。
▲お店の外観。なんだか海外にいるみたい!
▲中に入ると、これまたオシャレなカウンターが。こんな素敵な空間でトリュフパスタをいただけるなんて…♡
さて、レッド・ツェッペリン(だけ)が流れるお店に入ったら、ハイチェアに腰掛け、メニューに目を通す…のではありません。まず向かう先は、店内にある食券機。だってオーダーするものをメニュー表とにらめっこして決める必要はないですからね。
▲はい、こちらが食券機です。今まで見てきた食券機の概念が覆る見た目! 「こんな食券機見たことない!」と思わずSNSに投稿したくなること間違いありません。
パスタとワインの食券をサクッと購入して席に着きます。メニューセレクトに迷う必要がないですからね。この無駄のないミニマムな行動そのものが何だか“今っぽい”なぁ〜とも思ったり。
なんて贅沢なひととき…! 目の前でトリュフが、トリュフが〜!!
そうこうしているうちにやってきました、生パスタ。ん? 生パスタだけがお皿に盛られている? と思っていたら、トリュフの芳醇な香りが…。
トリュフは、シーズンベストの産地を吟味して取り寄せたもの。そのトリュフが、目の前でパスタの上にた〜っぷりと削りかけられていきます。贅沢な眺めにうっとり♡
さて、この150gの生パスタ。具は艶かしい香りを漂わせるトリュフを纏うのみですが、見るからにボリューミー。食べきれるかな? と不安になりましたが、その心配はまるで必要ありませんでした。バター・オリーブオイル・パルメジャンチーズで和えられた、イタリア産のオーガニックの小麦粉と山梨県産の卵をつかってその日に製麺されるモッチモチの生パスタは、ほのかな甘み。そのまろやかな甘さに、新鮮で香り高いトリュフが絡み合って……クセになる美味しさ! それでいて、くどくないからず〜っと食べ続けていたくなります。なんて危険な味わい……と感動しているとあっという間に一皿ペロリ(笑)。思わずパスタの追加をお願いしたくなってしまいました。(そう、パスタとトリュフはそれぞれ追加注文ができるんです!こちらも券売機からどうぞ)
そして、このパスタに…と選び抜かれた極上の「One wine」がマッチしないわけがありません! パスタとトリュフの味わいをぐっと引き立ててくれるんです。お酒もパスタも進みます。
シンプルだからこそ、「これしかない!」とこだわりを突き詰められる。そしてその先には究極の美味しさがある。自分の五感をフルに刺激してくれる「OUT」。新食感ならぬ、オシャレな新食体験をまずは一度お試しあれ♡
夜2時までOPENしているから、飲んだ後の「〆トリュフパスタ」なんてやってみたいなぁ〜。
文/旧井菜月
初出:しごとなでしこ
OUT
東京都渋谷区渋谷2-7-14 Vort青山103
営業時間:18:00〜深夜2:00
定休日:月曜
トリュフをつかったフレッシュパスタと赤ワインのセット(パスタ150g+トリュフ5g+赤ワイン・グラス)¥4,000
トリュフをつかったフレッシュパスタ(パスタ150g+トリュフ5g)¥2,900
フレッシュパスタの追加(パスタ150g)¥600
トリュフの追加(3g)¥1,500
赤ワイン・ボトル¥6,100
※価格はすべて税込み