「しごとなでしこ」リニューアルを記念して、働く女性に人気の有名人にスペシャルインタビュー。
女性弁護士として活躍しながら、母として妻としても輝き続ける大渕愛子さん。
37才で再婚をし出産を経験した今、ひとりのワーキングマザーとして子育てと仕事の両立に奮闘しています。
離婚、DV、男女問題、職場問題など女性の抱える不安や悩みに日頃から向き合っている大渕さんの冷静かつ的確な思考と、優しい人柄から発せられる言葉はどれも、ストレートに心に刺さるものばかりです。
全2回でお届けします。
- 1 大渕さんにとって「働く」とは?
- 2 「仕事は人生の重要な部分を占めていますし、働くことは当然のことととらえています。
- 3 仕事上の人間関係で気をつけていることはありますか?
- 4 「口は災いのもと。
- 5 羽目を外さないこと
- 6 初対面の方との接し方で気をつけていることや、打ち解けるコツがあれば教えてください。
- 7 「人は自分に好意をもっている人を好きになるというのが絶対的にあります。ですので私は相手に興味をもっています、あなたのことが知りたいです、ということを態度や言葉でお伝えできるように努めます。
- 8 あなたの味方、理解者になります
- 9 仕事においても、プライベートにおいても、今後の人生のプランはありますか?
- 10 目の前にある仕事を一生懸命やることに力を注いでいるので、将来は未知数
- 11 未来の女性達にワーキングマザー経験者のひとりとして何か少しでもメッセージや役立つヒントが残せたらいいなと思います。
- 12 人生の後半は子供のために生きていくと感じています」
- 13
- 14 仕事のやりがいはどんなときに感じますか?
- 15 仕事で気分が乗らないとき、どのように気持ちを切り替えていますか?
- 16 私は思い切っていったん仕事を中断します。
- 17 知的美人な大渕さんが続けている美容や運動の習慣があれば教えてください。
- 18 「えっと…全くないんです。ずぼらにもほどがありますかね(笑)
- 19 あ、ただ周囲が驚くほど食べます! それもお肉!
- 20 収入が増えたとき、どんな贅沢をしたことがありますか?
- 21 昔から貯蓄派というか堅実主義です。
- 22 今も『ふなっしー』への愛は変わりません♥
- 23 尊敬しているし応援し続けています」
大渕さんにとって「働く」とは?
「仕事は人生の重要な部分を占めていますし、働くことは当然のことととらえています。
高校生のときに、自分の将来を考えたときに女性だけれども仕事をもつ人生を目指そうと考えが至りました。そのときに何か資格があるほうが女性は働きやすいと考え、高校2年のときに観た「告発」という映画に感動して弁護士を目指しました。どんな職種であっても仕事というのはいいことも悪いこともあり、それは弁護士も同じです。ですがやりがいも感じています」
仕事上の人間関係で気をつけていることはありますか?
「口は災いのもと。
余計なことを言って相手を傷つけたり、不快にさせるようなことはあってはいけないと常に思っています。また仕事上のお付き合いの中では、たとえ親しくなっても
羽目を外さないこと
も大事だと思います」
初対面の方との接し方で気をつけていることや、打ち解けるコツがあれば教えてください。
「人は自分に好意をもっている人を好きになるというのが絶対的にあります。ですので私は相手に興味をもっています、あなたのことが知りたいです、ということを態度や言葉でお伝えできるように努めます。
法律相談に来られる方は皆さん緊張され不安な面持ちの方がほとんどです。ですから私の方から歩み寄っていくことがまずは大切だと実感しています。
具体的には、出身地やお住まいの場所など踏み込み過ぎない程度にバックグラウンドをお聞きしたり、その方の興味があることを伺うことで、緊張を緩和できたらと思っているんです。
また法律の専門家としてアドバイスするだけでなく、相談に来られる方の
あなたの味方、理解者になります
というスタンスでお話をして、その方が抱える悩みや不安の解消の手助けができるようにしています」
仕事においても、プライベートにおいても、今後の人生のプランはありますか?
あまり具体的にプランをもたないタイプで、
目の前にある仕事を一生懸命やることに力を注いでいるので、将来は未知数
です。
ですが働く女性が増えている現代社会において、私自身も仕事と家庭の両立が難しいことを実感しながら暮らしているので、これからの時代にどうやって女性の皆さんがうまくそのバランスを保てるのかを人生のテーマとして考えていきたいと思っています。
未来の女性達にワーキングマザー経験者のひとりとして何か少しでもメッセージや役立つヒントが残せたらいいなと思います。
プライベートでは…これまで38年間は基本的に自分のために生きてきたんですが、出産をした今、
人生の後半は子供のために生きていくと感じています」
仕事のやりがいはどんなときに感じますか?
もうほぼ無理だろうと思ったことができたときですね。
裁判でいうと、地方裁判所で出た判決というのは、その後、高等裁判所へ不服を申し立ててもくつがえすことが非常に難しいものです。ですが、くつがえることも稀にあり、そういうことを成し遂げることができたときは、相談者本人だけでなく私も感動します。
仕事で気分が乗らないとき、どのように気持ちを切り替えていますか?
私は思い切っていったん仕事を中断します。
私は個人事務所なのでできることですが、ちょっと昼寝をしてみたり、仕事と関係のないサイトを見たり…でも仕事から離れていると、自分の心の中に罪悪感が芽生えてきて仕事のことが気になり始めるので…、そうしたら仕事に戻ります」
知的美人な大渕さんが続けている美容や運動の習慣があれば教えてください。
「えっと…全くないんです。ずぼらにもほどがありますかね(笑)
あ、ただ周囲が驚くほど食べます! それもお肉!
起きている時間も長くて、エネルギーも使っているのでしょうか。3食しっかり食べますね。それにチョコレートやケーキ、和菓子などお砂糖を使った甘いお菓子はほとんど食べないです。これは自ら律して食べないわけではなく、好きではないからですね。なので美容習慣というのとも違うような?! 間食しないですね。仕事中に何かを食べるという習慣がないんです。水分補給のためのお茶を飲む程度です。水分はたくさん摂る方だと思います」
収入が増えたとき、どんな贅沢をしたことがありますか?
「んー…….ないですね(笑)。
昔から貯蓄派というか堅実主義です。
ご褒美にと自分のためにブランド物を買ったこともないし、高いお店でご飯を食べようとか旅行を自ら提案したことも一度もありません。パートナーや友人、親などが行きたいと望んだとき、必要性があれば食事も旅も行きますが…性格がものぐさというか、極度に面倒くさがりなんですかね。
今は子供や住宅の賃貸料にかけているお金が大きいでしょうか。
出産前は『ふなっしー』のグッズをよく購入していましたが、それもそのグッズ自体が目当てというよりも、『ふなっしー』を応援する気持ちでの行動だったんです。
今も『ふなっしー』への愛は変わりません♥
尊敬しているし応援し続けています」
<後編につづく>
初出:しごとなでしこ
大渕愛子さん
1977年、東京都生まれ。
アムール法律事務所の代表弁護士。
「ウーマンズサロン」というカウンセリングルームを設け、離婚、DVなど女性からが相談をしやすい環境を整えている。
2011年11月より日本テレビ「行列のできる法律相談所」のレギュラー弁護士として出演するほか、幅広いメディアでも活躍。
プライベートでは2014年に俳優の金山一彦氏と結婚、一児の母の顔ももつ。