バッグ、靴、時計、ジュエリー…小物は「トレンド性よりも長く使えるいいものを」、という視点にそろそろ切り替えたい。スタイリスト金子 綾が、センスを上げる上級小物をナビゲートします。
「自分らしさ」の味付けは、ちょっと辛口な小物で叶える!
5年先も使える、辛口ニュアンスカラーのバッグたち036〜043
_036:〝ロエベ〟の「パズル スモール バッグ」
タイムレスな中にほのかなエッジも感じる大人のための洗練バッグ
「〝ロエベ〟は、上質を知っている洒落た大人の定番というイメージ。新アイコンの〝パズル バッグ〟は、カジュアルにもきちんとにも使えるフォルムが魅力です。まろやかなアイボリーの色味もなんとも素敵」。バッグ[14×24×11cm]¥240,000・ストラップ¥90,000(ロエベジャパン カスタマーサービス〈ロエベ〉)
レザーのパーツを文字どおりパズルのように組み合わせたジオメトリックなフォルムが、ほかにない存在感。ずっと触れていたくなるなめらかなレザーの風合いも〝ロエベ〟ならでは。タンクトップ¥46,000・パンツ¥113,000(ロエベジャパン カスタマーサービス〈ロエベ〉)
_037:〝FURLA〟の「メトロポリス」
大人気のアイコンバッグはミニサイズだからこその効きのよさ
「誌面のスタイリングで何かが足りないというとき、このバッグを合わせるととたんに着こなしが締まるんです。チェーンストラップのミニバッグは持っていて損なしと断言! かっちりしたフォルムもメリハリが出て◎」。バッグ[12×16.5×8cm]¥44,000(FURLA JAPAN〈FURLA〉)
_038:〝アー・ペー・セー〟の「サック ジュネーヴ」
ウエアブランドならではのニュアンスブルーを着こなしのポイントに
「現代のフレンチシックを体現する〝アー・ペー・セー〟は、レザーバッグのセンスもさすが。定番のポシェットは、ジャケット×パンツをアクティブモードに振りたいときに」。バッグ[8×24×8cm]¥52,000(アー・ペー・セー カスタマーサービス〈アー・ペー・セー〉)
_039:〝COACH〟の「マーケット トート」
くたっとしたフォルムにシックなブラウンスエード。ドライなこなれ感が魅力
「赤みを抑えたブラウンの色味が秀逸。大きめトートのラフな迫力も相まって、辛口カジュアルにかっこよく映えます。内側がベージュの表革で、リバーシブルで使えるのもうれしい」。バッグ[30×34×17cm]¥64,000(コーチ・カスタマーサービス・ジャパン〈COACH〉)
_040:〝J&M デヴィッドソン〟の「キャッフェラ バッグ」
かわいげのある巾着型をシルバーで。そろそろ、そんなギャップがあるセレクトを
「トラッドで端正なブランドですが、シルバーを選ぶとぐっとシャープさが加わって。コンサバ服をクールに振りたいときに効果的」。チェーンを2重にして短くしてもOK。バッグ[縦26×底面直径18cm]¥118,000(J&M デヴィッドソン 青山店〈J&M デヴィッドソン〉)
_041:〝ミチノ〟のカーキバッグ
注目ブランドのワンハンドルバッグは異素材使いと配色がおしゃれ
「ここ最近セレクトショップでよく見かけるようになったパリ発の新進ブランド。男性デザイナーらしいストイックなデザインが好みです。カーキのバッグはコバ部分に鮮やかなオレンジが配されて、配色センスもとことん大人」。バッグ[18×30×13cm]¥178,000(プレッド PR〈ミチノ〉
_042:〝ヴァジック〟の巾着型バッグ
シンプル+αのバランスが絶妙! リアルに使えるNY発の新定番ブランド
「誌面のコーディネートでは数えきれないくらいお世話になっていて、私自身もプライベートで愛用中。シンプルだけどさりげない個性があって、コンサバスタイルとすごく相性がいいブランドです。実用性も文句なし」。バッグ[28×23×18cm]¥42,000(コード〈ヴァジック〉)
_043:〝エレナ ギゼリーニ〟のスクエアバッグ
クリーンなたたずまいにちょっぴりロックなディテール…大人のバッグはこうありたい
「見るからに上質なレザーと、かっちり堅牢なスクエアフォルム。ベースはとことん品がいいのに、チェーンやフリンジのディテールで少量のエッジを効かせるバランスが大人です」。バッグ[18×22×12cm]¥124,000(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店〈エレナ ギゼリーニ〉)
足元でセンスを語る、キレのいい美フォルムシューズ044〜050
_044:〝レペット〟のバレエシューズ
ほかではなかなか出合えないミッドグレーのエナメル素材にときめく
「大人気の〝レペット〟は、秋冬のデニムスタイルをフレンチっぽく振りたいときによく使います。意外とソックスと相性がいいのもポイント。黒もいいけれど、こちらのミッドグレーもおすすめ。女っぽい温度感があるグレーって珍しい!」。靴¥42,000(ルック ブティック事業部〈レペット〉
_045:〝ペリーコ〟のショートブーツ
どんな着こなしもシックに受け止める、オールマイティな黒スエード
「黒のショートブーツなら、表革よりスエードのほうがなじみよく、使い勝手がいいはず。これはすっきりストレートな筒がパンツにもスカートにもマッチ。余計な装飾がない、フォルム美だけで魅せるシンプルデザインもかっこいい」。靴[8cm]¥69,000(アマン〈ペリーコ〉)
_046:〝コンバース〟のレザースニーカー
スペシャル感が格別! 白レザー×黒ラインのハイカットを指名して
「白レザーのコンバースは、キャンバス素材にはない大人のリッチ感が魅力。ラインが黒なのもクールです。ちなみに私的にはローカットよりもハイカット推し。ショートブーツの感覚でコーディネートすれば簡単にスタイルが決まるんです」。靴¥9,500(コンバースインフォメーションセンター〈コンバース〉)
_047:〝ユナイテッド アローズ〟のストラップパンプス
シンプルな服がとたんに小粋に見違える、現代的な女っぽさに拍手!
「シャープで甲浅のポインテッドトウと華奢なストラップ。ここまではすごくセクシーですが、太めの5cmヒールだから女っぽさが過剰にならない。淡いグレーのスエード素材も洒落ています」。靴[5cm]¥21,000(ユナイテッドアローズ 銀座店〈ユナイテッドアローズ〉)
_048:〝PIPPICHIC〟のカラーパンプス
絶妙なきれい色の名手! 今年はスモーキーなラベンダーにひと目惚れ
「女っぽいのに媚びがないのは、日本の女性デザイナーならではの繊細な美意識だなぁ、といつも感嘆。ラベンダーがエレガントなパンプスも、低めのチャンキーヒールでどこかモードな印象。ぎりぎりまで浅くカットしたサイドのフォルムも今っぽい」。靴[5cm]¥29,000(PIPPICHIC)
_049:〝FABIO RUSCONI〟のフラットシューズ
シンプルなぺたんこ靴は辛口のパイソン柄でエッジを効かせて
「パイソン柄のシューズは、着こなしになじみつつ印象を引き締めてくれるから本当に重宝。茶系のパイソンならハードすぎずに程よいスパイシィ感。フラット靴もほっこり見せずに大人の印象へ導いてくれます」。靴¥22,000(ファビオ ルスコーニ 六本木店〈FABIO RUSCONI〉)
_050:〝ポール アンドリュー〟のバックストラップパンプス
旬ブランドの手腕が光る地味にならない女っぷりベージュに注目
「数多くのシューズメゾンで経験を積んだ男性デザイナーが2013年にスタートさせたブランド。品のよさとセクシーさを備えたバランスが見事です。ツヤ加工のレザーにピンクがかったベージュがグラマラスに映えて」。靴[5cm]¥79,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター〈ポール アンドリュー〉)
キュレーター/金子 綾
PROFILE/エッジの効いた今どきの感性と、リアルなアイテム選びの審美眼を併せもつOggiきっての人気スタイリスト。スタイルブック『a nuance』(小学館)が発売中。日々の私服コーディネートを公開しているインスタグラム(@ayaaa0707)も大好評。
2017年Oggi10月号「100のスーパーベーシック」より。
本誌掲載時スタッフ:撮影/三瓶康友(人物)、渡辺修身(静物) スタイリスト/渡辺智佳 ヘア&メーク/笹本恭平(ilumini.) モデル/矢野未希子(本誌専属) 構成/三尋木奈保
再構成:Oggi.jp編集部
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