安い服を着ていても、それがまったく安っぽく見えず、つい「それどこの?」と聞いてしまう素敵さに溢れるおしゃれプロ。その理由は、サイズに妥協せず、しつこいほどこだわっているから! サイズ選びのこだわりを格言にして教えてもらいました。
川上さやかさんの4桁プライス名品
銀行員からスタイリストに転身した、リアルアラサー世代のスタイリスト・川上さやかさん。Sサイズに見えないバランスを、サイズ選びの妙で成功させる着こなしに注目。身長154cm。
「『ユニクロ ユー』のTシャツは、去年XSサイズを着ていたのですが、肩の位置が合っていなかったので買い直しました。『ヘインズ』と『ザラ』のトップスも、詰まったクルーネックがこだわり。中途半端に開いたクルーネックやUネックは封印。『ミラ オーウェン』のボルドーのデニムは、小柄な私でもすそ上げなしでよかった点も◎」
サイズ選びのための5つの格言
【1】トップスの肩幅は、肩の位置ジャストで選ぶとすっきり
身長がSサイズだから、Tシャツもいちばん小さいサイズがいいと思っていたのですが…。Sサイズでも華奢ではない私の場合、トップスの肩位置の切り替えが、ちょうど自分の肩のいちばん高い骨に合うほうがすっきり見えると気づいて。肩位置が合わないものは、すべて処分。
【2】ニットは、1枚で着る用、レイヤード用でサイズを変える
1枚で大人っぽくニットを着たいときは、ジャストサイズを。首元からTシャツをのぞかせてカジュアルにニットを着たいときは、1サイズ上げて。同じクルーネックのニットでも、着こなしたいイメージでサイズを変えます。安い服だと、こうやってサイズ違いでそろえられるのが便利ですね。
【3】ボトムは必ず2サイズ試着。大きいほうから試して、『入るから買う』を回避
試着室では、まず大きいサイズをはき鏡でチェック。その後に小さいほうを。2サイズを見比べることで「小さいサイズは入るけど、大きいサイズのときにはなかったシワが出るな」と気づけたり、サイズ表示にこだわらず、自分に合う一着を選べます。
【4】クルーネックが詰まっていればいるほど、Sサイズがバランスアップ
「胸元や足首などに抜けをつくるとすっきり見える」とよく言われますが、Sサイズの場合は一概にそうは言えないなと思っていて。首元に抜けがないほうが、間延びせず、バランスがよく見える気がします。
【5】スキニーパンツは、ヒップ下にシワが出ないものがきれい
上半身よりも下半身にボリュームがあるので、パンツをはいたときの不要な横ジワにはとても敏感です。スキニーの場合は、ヒップ下にシワやたるみがないものが絶対。ほかの形のパンツなら、前太もものつけ根にシワが寄らないものを選びます。
「自分の体にジャストフィットするトップスがあるから、ボリュームのあるボトムも楽しめます」
「ユニクロ ユー」のTシャツ・「フレームワーク」のスカート・「ビーチゴールド」のバッグ・「ポルセリ」の靴・「シャルロットシェネ」のイヤリング・「ミアンサイ」のバングル/本人私物
●この特集で使用した商品の価格はすべて、本体(税抜)価格です。
2018年Oggi9月号「おしゃれプロはサイズにしつこい!」より
撮影/須藤敬一(人物/おしゃれプロ分)、安井宏充(Weekend.人物/オッジェンヌ分)、坂根綾子(静物) 構成/高橋香奈子
再構成/Oggi.jp編集部