洋服はトレンドものもお手ごろブランドもバランスよく取り入れているけれど、時計はいつも素敵な「いいモノ」が好き――。「チープ・シック」上手たちが愛用するヴィンテージ時計と、その出合いをご紹介します!
エディター 須藤由美さんのヴィンテージ時計コレクション
左から/ロレックスの「オーキッド」 カルティエの「サンチュール LM」 カルティエのダイヤ付き「ミニ パンテール」 カルティエの「トノー」
エディター 須藤由美さん
凜とした端正なたたずまいとずっと好きな、タイムレスな美しさ。どんなにカジュアルな日も必ず一緒
「まったく時計に興味がなかった28歳のとき、時計の大型別冊を担当することに。そんな折、偶然通りかかった『HIROB』で、最初の『ロレックス』を入手しました。急に時計、それもアンティークに興味がわき、2週間後に行った『ケアーズ』で、’60年代の『サンチュール』にひと目ぼれ。5年後、ベルト交換に訪れた『HIROB』で出合ったのが’30年代の『パテック』。愛用するうち、もう少しだけジュエリー要素があるものも好きなのかな…と思っていた矢先に「トノー」に遭遇。その後、この先もし手に入れるなら、一生モノのブレスレット的な金無垢でこれみよがしでないもの、と考えていました。昨年『カルティエ』の時計特集を担当し、かつては手の届かなかった『パンテール』に改めて心酔。その後まもなく、現行品にはないミニが珍しくあったよ、と徳原さんに聞いて、お店にダッシュ。だいぶ逡巡しましたが思いきって購入しました。Tシャツ&ジーンズの日も、ヴィンテージ時計があれば意志あるカジュアルになる。これからも今まで通り毎日、ずっとどれかをつけているに違いありません。」
エディター 矢野絵梨佳さんのヴィンテージ時計
ロレックスの「オイスターパーペチュアル デイトジャスト」
エディター 矢野絵梨佳さん
見たことのない金無垢×グレーフェース。そのかわいさとオーラにひと目ぼれでした
「1年半ほど前に、時計好きで素晴しいコレクションを持つカメラマンから譲り受けました。名品時計はいくつか持っていたものの、ヴィンテージ時計を手に入れたのはこれが初めて。自分の生まれた’70年代のものというのもひかれた理由。ブランドの時計というより、アクセサリー感覚で使っています。」
エディター 高橋香奈子さんのヴィンテージ時計
オメガの「シーマイスター」
エディター 高橋香奈子さん
ゴールドカラーのメタルブレスレットと現行モデルにはない優美さが決め手
「出合いは10年近く前。そろそろ大人っぽいゴールドカラーが欲しいなと思っていた折に発見。『シーマスター』と知り、即決しました。調子が良くなかったので、神保町の老舗時計店に持っていったら、見事復活! 今は少しお休み中ですが、廃れず飽きず、また使えるはず。それも古い時計の魅力ですね。」
●この特集で使用したアイテムはすべて本人私物です。現在は購入できない場合もありますので、ご了承ください。
Oggi9月号「私たち、こうして『運命のヴィンテージ時計』に出合いました」より
撮影/西原秀岳(TENT) デザイン/Permanent Yellow Orange 構成/須藤由美
再構成/Oggi.jp編集部