プチプラ服も好きだけど、ブランド小物も気になるのが女心。これからは、自分の年齢×キャラクターをより引き立ててくれる名品を吟味していきたい。ブランドが前へ出るのではなく、あくまでも「私に似合う」が選びの基準。私のキャラクターを引き立てる逸品はどう探す? Oggiスタッフの「自分だけ」のハイブランド名品。
エディター 矢野絵梨佳さんの私物
服がシンプルだから、少し遊びのある小物が最近の定番です。「ハイブランドの中でも、クラフツマンシップを感じる老舗が好きなんです。とことん吟味して買って、長く使うのがやっぱり理想。バッグも靴も、定番カラーをまず買ってみて、そのあと色違いや素材違いをリピート買いすることも多いです。最近は、そうしてふたつ目に買った『ちょっと遊びのあるタイプ』のほうが使える、ということを実感中です」
BAG|フェンディのピーカブー
カラフルなストラップで自分らしくカスタマイズ。「大人としてちゃんと見えるワンハンドルのバッグをずっと探していて、たどり
着いたのがこちら。イニシャルを入れたストラップはあとから買い足しました。グレイッシュなブルーは意外とどんな着こなしにも合い、ヘビロテで活用中。内側が鮮やかなイエローなのもツボ」
WATCH|パテック フィリップのカラトラバ
機械式の音も愛おしい私的ベストの名品時計。「20代のころからずっと憧れていて、30代後半で購入。私の甘顔を引き締めてくれるメンズサイズ&イエローゴールドを選んだのがこだわりです。使うほどに増す品格に惚れぼれ! 人生の最後まで一緒にいると決めています」
SHOES|ジェイエムウエストンのローファー
2足目に買ったキャメルは差し色的効果も優秀。「普遍的なデザインのローファーこそ、上質なつくりで納得のいくものを、が信条。最初に黒を買ってみて老舗のよさを体感、色違いでキャメルも購入しました。クラシカルながら明るさも出せるので、着こなしが映えるのが魅力です」
エディター 矢野絵梨佳さん
『Oggi』のほか、ラグジュアリー誌『Precious』でも活躍。ハイブランドの取材を通して鍛え抜かれた審美眼をもつ。業界では「いいものは矢野さんが知っている」という定説が。
WEBディレクター 新村有希子さんの私物
モード感を忘れずに、年齢に合った名品とのつきあい方が理想です。「20代のうちは服も小物もぱっと見て気に入ったトレンドを買い替えていましたが、30歳を迎えるころ、社会人として自信がもてるいいものが欲しいという気持ちが強くなりました。とはいえ名品だからと身構えず、ファッションを楽しむというモードな部分も忘れたくないな、と思っています。少し先の素敵な自分を想像して、とにかく慎重に吟味するのも楽しい作業ですよね」
BAG|ルイ・ヴィトンのヴィーナス
実用性もルックスも◎ほぼ毎日愛用中。「ノートPCが入る仕事用として、はじめて買ったブランドバッグ。モノグラムとネイビーの組み合わせは周りで持っている人も少なく、年上の女性に褒めてもらうことも多いです。どんなに荷物を入れても丈夫な点もさすが」
WATCH|カルティエのタンク ソロ
30歳の節目に買った思い入れのある逸品。「Oggiの時計特集を毎年熟読しているうちに、私が欲しいのはこれだと確信。30歳の記念に思いきって購入。品格時計を手に入れると、自然とジュエリーもいいものを、と意識するようになり、大人の視点が備わった気がします」
SHOES|ピエールアルディのショートブーツ
モード感抜群なのに走れる11cmヒールは貴重。「このブランドのクールな世界観が好きで、20代のころから少しずつ集めています。中でもお気に入りの黒のショートブーツは約10万円以上と高価でしたが、毎年メンテナンスしながら4年越しで活躍、すでに元は取れたと満足です(笑)」
WEBディレクター 新村有希子さん
Oggi.jpをはじめとするWEB媒体のディレクターとして活躍。きちんと感とトレンドのバランスがとれた私服スタイルはつねに注目の的。32歳のリアルOggi世代。
Oggi9月号「〝自分だけ〟のハイブランド名品」より
撮影/渡辺修身 構成/三尋木奈保
再構成/Oggi.jp編集部