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LIFESTYLE

2026.09.02

書店員さんが推す! 読書欲を満たす「食欲を刺激する本」&「一気読み小説」

スマホやPCを見ない日はないからこそ、読書時間は余白を楽しむ〝心のリフレッシュ〟。読書から広がる世界を求めて、働く私たちがいま読むべき本をリストアップ! 6人の書店員さんたちにテーマ別に、読者のためのおすすめ本を選んでいただきました!

美味しそうな描写が食欲を刺激する本3選

だしの香り、滋味深い薬膳スイーツ、季節を感じるレシピ…。読むだけで五感が満たされる♪

食欲を刺激する本

(写真上)『メゾン美甘食堂』 著/水生大海 ポプラ社 ¥1,980

築年数40年超えのマンション・メゾン美み甘かもにある住人専用食堂に、助っ人料理人として入った雨森涼真。薬膳の知識のある彼は、住人たちの体調に合わせた料理をふるまいながら、身の回りで起こる謎を解決していく連作短編集。「このマンションにぜひ住みたい! 雨森は入居者の体調だけでなく、人知れず抱え込んでいる悩みにも寄り添った料理を出します。毎日頑張る人を優しく包み込んでくれる一冊」(くまざわ書店西新井店・塩さん)

(写真中央)『月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった』 著/川代紗生 サンマーク出版 ¥1,760

婚約直前にフラれた31歳の桃子。そんなとき、行きつけの喫茶店で開かれる〝元カレごはん埋葬委員会〟を通じて、失恋と向き合っていく。「大切な人との過去が詰まったごはんなど、いろいろと〝訳アリ〟な料理たちを思い出とともに消化してくれる物語! 恋愛や結婚、これからの人生、もしかしたら自分は人より足りていないのかもしれない…。そんなモヤモヤを優しさと美味しい料理で包み込む物語です」(未来屋書店碑文谷店・福原さん)

(写真下)『箸もてば』 著/石田 千 ちくま文庫 ¥902

著者の自炊生活や旅先での食事など、四季の恵みをていねいに味わう喜びに満ちたエッセイ集。「筍のあくを抜きながら、あおく甘い春の匂いがふくらむ台所。暑い夏にははりはりしたトマトを冷やし、夕立からのがれて飲むビール。だれもが知っているはずの豊かな季節の味わいが、石田さんのていねいでふくよかな言葉とともに、滋味深く心の奥まで染みわたります」(SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS・小島さん)

どっぷり浸りたい一気読み小説5選

衝撃のミステリーから胸を揺さぶる生き方まで、一気読み必至のラインナップです! 圧倒的な物語の世界を堪能できる5冊で、極上の読書時間を楽しんで!

一気読み小説

(写真上)『ファイア・ドーム』上・下巻 著/辻村深月 小学館 各¥2,090

地方都市のL県で百貨店受付嬢誘拐殺人事件が発生する。凄惨な事件と共にメディア報道をきっかけに噂の炎が広がる。25年が経ち、静けさを取り戻した町で、小学生が行方不明になる事件が起こって…。「令和史に残る超ド級社会派ミステリー! 辻村作品が好きな方も、まだ読んだことのない方も、全員度肝を抜かれるはずです!! 読み応えたっぷりで、物語に没入したい人におすすめです」(紀伊國屋書店イトーヨーカドー木場店・宮澤さん)

(写真中央)『君が眠りにつくまえに』 著/水沢秋生 新潮社 ¥1,980

孤独や絶望を抱えて生きる3人の男女。本来は交わるはずのない彼らが、たまたまコンビニですれ違ったことをきっかけに物語が動き出す群像劇。ひとりのなにげない言動が、思いがけずだれかの人生に影響を与えていく。「同時進行で描かれる男女3人の72時間。早朝のコンビニですれ違っただけの彼らの、懸命なもがきが波紋となり、いくつもの小さな奇跡を呼び起こす。読み終えた後、心に温かな光が射すような美しくて優しい物語」(くまざわ書店西新井店・塩さん)

(写真下)『ハウスメイド』 著/フリーダ・マクファデン 訳/高橋知子 ハヤカワ・ミステリ文庫 ¥1,408

前科持ちの女性ミリーがセレブ一家の住み込みメイドとして働き始めることから始まるサイコスリラー。「緊張感に包まれた第一部。積み重なった違和感が衝撃に変わり戰慄の結末が待ち受ける第二部を経て、エピローグに辿り着いたときには鳥肌が! 読んだら絶対に語りたくなるヤバさです」(くまざわ書店西新井店・塩さん) 「ここ数年でいちばんどハマりした海外小説! 最初はよくある展開かと思いましたが、気づいたらアドレナリンが出っぱなしで、一気読みしました!」(未来屋書店碑文谷店・福原さん)

夏物語

『夏物語』 著/川上未映子 文春文庫 ¥1,089

パートナーなしの妊娠、出産を目指す小説家・夏子の前に現れたのは精子提供で生まれ、本当の父親を探す男性・逢沢。生命の倫理など根源的な問いに、ユーモアを交えて描いた長編小説。「相手はいないけれど、どうしても自分の子どもに会いたいと思う38歳の夏子。生むこと、生まれること、善悪、命。『小説ってこんなところまでいけるのか』と打ちひしがれた、一生ものの一冊です」(ジュンク堂書店池袋本店・市川さん)

とどけチャイコフスキー

『とどけチャイコフスキー』 著/中山七里 宝島社 ¥1,870

デビュー作『さよならドビュッシー』から続く大人気ミステリーで、ピアニストの岬 洋介シリーズの最新作。「巧みな謎に引き込まれるだけでなく、音楽が国や立場を超えて人の心に届く力が描かれています。作中で流れる音楽は読むだけで聴こえてくるようですが、実際に楽曲を聴きながら読めば、物語の世界がより鮮やかに広がります。読後、タイトルの意味が胸に響き、現代にも通じる深い余韻を残す一冊です」(BUNKITSU TOKYO・牧野さん)

Book Column:空前の日記ブーム到来! ジャーナリング用の書き込み式書籍も人気

日記エッセイやジャーナリング関連の本は、世代を中心に売れているそう。「だれかと過ごすのも楽しいけれど、ふと疲れを感じる瞬間はあるもの。そんなとき自分と向き合える日記やジャーナリングが人気なことに納得です」(ジュンク堂書店池袋本店・市川さん)

2026年Oggi9月号「働く私たちのための読書ナビ!」より
撮影/よねくらりょう 構成/宮田典子
再構成/Oggi.jp編集部

Oggi編集部

「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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