
【登場人物】
あん(私)…シングルマザー8年目にして5歳年下の男性と結婚。夫の会社の経理担当。42歳。
蓮…6年生から中受を始め、第3志望の共学校へ入学。14歳。
臣斗くん…あんの会社の後輩・海斗くんの大学の同級生で再婚相手。35歳。
結衣…蓮の元彼女。4年生からS塾に通い中受するも蓮とは別の女子校へ入学。
お母様…臣斗の母。英語教師で先日熟年離婚をする。
【前回までの話】
中学受験を経て中高一貫校へ入学した息子・蓮。スマホの使い方や、友達関係、心身の不調など次から次へとトラブルを持ち帰ってくるイマドキ男子。事実婚という形で再婚した夫・臣斗とは別居婚でもあり、彼の会社の経理をあんが担当。義母とは馬が合わず、極力距離を置いている。義父は病気を患うも熟年離婚を言い渡され一人暮らしを。海外に就職した義理の姉は突然帰国し、トラブルメーカーっぷりを発揮。そして同居する父親は長年勤めた会社を定年退職した後、お付き合いのあった会社に再就職。あんは再婚を機に一度は仕事を辞めるも、歯科医院の受付業務に再就職する。
子どもたちが増える春休み中に、歯科医院で患者同士のトラブルが勃発。一方、家庭では父親が再就職した会社を相談もなしに辞めてきたことが発覚。
前回の話▶えっ!?聞いてないんだけど!突然の辞職に”疑惑”と”困惑”が入り混じる。【中学生ママ(40歳、子連れ再婚)のぶっちゃけ365日vol.107】
改めて痛感した、年に逆らうことはできない現実。
こんにちは。シングルマザー歴8年目にして子連れ再婚をしたあおいあんです。
前回は父親が会社を勝手にやめてきたことと、その理由がハッキリしないところまでお伝えしました。
臣斗くんから〝お父さんは辞職ではなく解雇された可能性がある〟と言われ、心がザワザワしたまま帰宅。すると、当の父はソファーに座りうたた寝をしていた。
私
目を開けて大きなあくびをする父。
私
父は黙ったまま身体を少しずつ動かし、姿勢を正した。また大きなあくびをすると「水」と一言。私は半ば呆れながら水を渡し、飲み終えるまで待つ。でも、返事は返ってこなかった。
私
父
私
父
私
父
忘れることは誰にでもあることだけど…自ら「辞める」と決断せざるを得なかったのだとすれば、相当だったんだろう。
私
父
私
父
まただ。指摘されると逆上する。これでいつも喧嘩になって、話ができなくなってしまう。
私
父は黙ったまま、自分の部屋へと戻っていった。辞職か解雇かハッキリとはわからなかったが、多分解雇される前に自分で辞職したんだろう。昔は役員候補になるほど仕事ができて自慢の父だっただけに、今回のことは父にも私にもちょっとショックな出来事だった。
現状を蓮に伝え、しばらく様子を見ようと思っていると、面白い話をしてくれた。

蓮
私
蓮
私
蓮
よく見てるな。そのとおり、上手くいかないと『コンチクショー』って言ってイライラしてる。
蓮
私
蓮
確かにそうだ。私だって見て見ぬ振りしている。
私
蓮
さっきの「うまくいかなければ諦めればいいじゃん」とか、平成生まれは塩対応というかドライだった。親子でなく祖父と孫という年齢が離れた存在だから、別物として考えられるのだろう。
何はともあれ父の老いは進んでいるし、それを自分でも危ういと思っていることがわかった。これからどんなふうに老いが進んでいくのか、何に気をつけていけばいいのか……不安が募るばかりだ。
画像:(c)Adobe Stock

あおいあん
8年間シングルマザーで、40歳を迎える前に「もう一度、女としての人生を!」と一念発起し、5歳年下の男性と再婚(事実婚)。中学生になった息子と、伴侶を亡くした父親と実家暮らし中。
▶︎インスタグラム:@shinmama_aoian



