こんにちは、editor_kaoです。

ちょうど昨年の今ごろに、【vol.92月曜の朝、有楽町線の通勤リュック派に何を思う】という回を公開しました。「リュックで通勤している人が増えているけれど、着こなしの幅は狭まらないの?」という疑問について触れたのですが、あれから1年、当時購入した“マーガレット・ハウエル”の黒リュックは、めちゃめちゃ活躍しており、私なりのリュックスタイル研究も進んだので、今では通勤に取り入れることも、難しくありません。
休日と平日でリュックのあり方がまったく違う
私がリュックを使うのは、休日はジムへ行くとき、平日はPCを持ち歩くときというのが定番です。ジムへは、ウォーキングを兼ねて歩いて行くのと、ほかの用事を入れないことが多いので、「グレーのスウェットのセットアップに白いスニーカー」という、スーパーカジュアルなスタイルで出かけます。さらに今の時期なら、オーバーサイズのチェックのコートを羽織ることが多く、カジュアルだけどコートで大人っぽさを出す、といった着こなしを意識。リュックを背負うことにも必然性があり、何も悩むことはありません。
問題なのは平日です。前回のコラムを読み直すと、どうやら「黒のコート、グレーのニットとパンツ、そして白いスニーカー」というモノトーンスタイルしか思いついていなかった模様。本来であれば、もう少しきちんと見せたいときのコーディネートもできたらいいのに…と、あのときの私は感じていたのではないでしょうか。
理想的な通勤リュックスタイルの女性を発見!
ですがこちらも、ときを経て解決しました。私の得意技、「街で素敵な着こなしをしている人を真似っこする」が発動!確か外苑前だったでしょうか。246を歩いていたら、私を通り過ぎていった女性が、理想的な通勤リュックスタイルをされていたのです。
今となってはディテールまでは覚えていませんが、彼女は黒いリュックに細身のコートと九分丈パンツを合わせ、襟元にはスカーフ、足元にはローファーをON。見た瞬間にハッとして、その姿を脳内に焼きつけるようにしました。文字だけで説明すると、ごくベーシックな着こなしに思えるのですが、実はポイントは「細身なシルエット」にあると感じています。
これは盲点!大切なのは服のシルエット選びだった
ここ数年のファッションのリラックス化で、あらゆるアイテムのシルエットがオーバーサイズになっています。アウターやパンツも然り。それがあたりまえすぎて、なんの疑問も感じていなかったのですが、思い返せば全身のシルエットがコンパクトになるだけで、きちんと感はグッと高まります。だからたとえば、コートとパンツという同じアイテムの組み合わせでも、シルエットが細身というだけで印象はかなり変わるはず。そしてこれは、ベーシックすぎるほどベーシックな組み合わせなので、手持ちのワードローブだけで叶うのです。
そこで私は、お気に入りだけどしばらく着ていなかった、コンパクトなシルエットのアウターをクローゼットから取り出すことに。肩がセットインになっている端正なつくりで、もうそれだけで着こなしがきれいめに映ります。さらにボトムも、すそに向かってすぼまる、すっきりしたラインのパンツを取り入れることに。なんだか懐かしい、この組み合わせ…なーんて思うものの、逆に新鮮!そしてやはり、断然きちんと見えることに、改めて気づかされました。

正統派スタイルの強さを改めて感じて
これまでもワードローブは何度も整理し、いるもの/いらないものを振り分けてきました。が、もう着ることはないかなと思いつつ、やはり好きで処分することができなかったアウターやパンツが、こんなタイミングで再浮上するとは!あのとき、思いきりすぎなかった自分をほめたいくらいです。正統派は、やはり強い。そして年齢やキャリアを重ねているからこそ、カジュアルすぎない、トレンドすぎない着こなしが必要な場面がどうしても出てくることを、強く感じたエピソードでした。
【今日のひと手間】
ストッキングが好きではないので、春の足元はソックスが基本です。先日GAP KIDSで、かわいいデザインを発見!パンツスタイルで足を組んだときに、ロゴがちらっと見えるとかわいいのでは。私は足のサイズが22.5㎝で、Lを選びました。


editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。



