今月のOggiブレーン Vol.2|コーディネートルームに潜入しました!
いつもOggi愛読してくださっているみなさんが、今、気になるコトやモノ… テーマづくりのタネを毎月ピックアップ! 「スタイリストさんってどうやってコーデを組んでいるんだろう」というブレーンの素朴な疑問を解消すべく、スタイリストの「秘密の部屋」、コーディネートルームなるものにおじゃましてきました。
What’s Oggiブレーン?
編集部との意見交換やイベントへの参加、ファッションやコスメの新作お試しなど、あらゆる角度からコンテンツづくりをサポート! まさにOggiの〝頭脳〟として活躍する読者組織です。
今月のメンバーは…

左から
人材会社勤務・砂川遥加さん(31)
職場はスーツがマスト。ここ1年はパンツコーデを強化中で、デニム選びやワイドパンツの合わせ方が気になる。最近はTikTokで検索して時短レシピで自炊中。
人材会社勤務・上堀真奈さん(25)
ふだんは営業で外回りが多いので程よくきれいめな仕事服を。ビジネスシーンにふさわしいピアスやリングを探し中! 趣味は編み物。
IT関連会社勤務・内山ひよりさん(31)
仕事の日はきれいめカジュアルなスタイル。30代に入って、洗練された着こなしが気になるように。インテリアショップ巡りにハマり中です!
早速見学してきます!
案内役は… スタイリスト・渡辺智佳さん

元大手銀行員の経験から、働く目線を大切にする頭脳派。トレンドを程よくミックスさせたコーデに定評が。1月号ではその仕事術にも密着。

そもそもコーディネートルームって?
撮影前の服や靴が集まる場所。担当するテーマが決まると、スタイリストは数日かけて多数のブランドのプレスルームを回り、内容に合う服や靴をそれぞれ借りてきます。そしてこの部屋でコーディネートを組んでいくのです。
ふだんの買い物はまったく違います。スタイリストの服選びとは?

コーデを組む際には、買い物とは違った視点で服を選ぶ必要が。「常に『トレンド感』と『らしさ』を意識しなければなりません。他にはたとえばジュエリーのテーマだったらジュエリーが映えるようにシンプルな服を選ぶなど、そのテーマで何がメインなのかをよく考える必要がありますね。自分の買い物とはまったく違うんです」(渡辺さん)

「モデルさん用に、丈は全て長めなんだって」(上堀さん)
集めたのは200足!? 必要な分の倍以上は集めます

ブレーンが驚いたのは用意されていた靴の数!「靴を100足見せるテーマでは、その倍以上の靴を集めます。コーディネートルームでは、エディターとも相談をしながら『とってもかわいいけどOggiっぽくはない』や『派手だけどこれなら挑戦できるかも』などと、絞っていくので必要以上に集めなければならないのです」(渡辺さん)
実はスタイリストって超重労働!
スタイリストの仕事は、ただコーデを組むだけではありません。たとえば、箱から靴を出したり、タグを外したり。撮影後はきちんと元に戻し、翌日には返却します。こうした裏方の作業がたくさんあるんです。スタイリストに最も必要なのは、体力かもしれませんね!
ときには数千万円… ジュエリーは扱いに注意!
ジュエリーのテーマは、ときに扱う商品の金額が一気に高額となるため、編集部には保管用の金庫があるほど。

「上の写真では、壁一面にジュエリーの写真を貼っていますが、どうしてかわかりますか? それはジュエリーに〝タグ〟が付いていないからです。どれがどのブランドなのか、一目見てわかるように管理しています。これもスタイリストのお仕事のひとつです」(渡辺さん)
ジュエリーのトレンドも常に変化!

最近の流行は「ちょっと変な形」ですね。「これってどうやってつけるの?」みたいなアイテムが今っぽい。パールも、以前なら商品にならなかったようなユニークな形が人気ですよ!
ブレーンのお悩みに、スタイリスト・渡辺智佳さんがお答え!
コーディネートルームの見学が終わった後は、ブレーンのお悩みに答えるミニ座談会を開催。渡辺さんの的確なアドバイスに、真剣に耳を傾けていました!

Q. 自分に合うデニムが見つからない
「最近はパンツをはきたい気分で、いろいろ試しています。デニムも集めたいのですが、なかなかサイズ感がうまく合わず、迷走中です。スタイルアップするもので、選び方やおすすめのブランドが知りたいです」(砂川さん)
A. 国内ブランドから選んで! 推しは〝GU〟
「デニムは〝裾〟が命! 特に最近は裾にダメージが入っているものがありますよね。だから切らずにはけるサイズ感、まず国内ブランドから選んでみてください。〝GU〟はトレンドをおさえていて、よくできています。他にも〝RED CARD〟や〝upper hights〟はスタイルよく見えますよ」(渡辺さん)

Q. スウェットをおしゃれに着こなす方法
「休日はラフに過ごしたく、スウェットを着たいのですが、どうしても子供っぽくなりがち。おしゃれに合わせるテクニックはありますか?」(上堀さん)
A. ラフになりすぎないよう、バランスを考えてアイテム選びを!
「デニムだとカジュアルになりすぎちゃうので、ちょっとツヤのあるサテンやベロア生地、レース模様を選んで上品に合わせるのがおすすめです! そうしたら足元はパンプスよりも、ブーツやスニーカーでバランスを。アクセサリーは大ぶりなものを選んでキラッとさせてみてください」(渡辺さん)

Q. 30代からの服選びが不安
「20代のときに着てた服を着て鏡を見ると『あれ、なんか違う』ということが少しずつ増えたんです。そろそろ買い換えのタイミングかなって思っているのですが、いったい何を選べばいいかわからないままなんです」(内山さん)
A. 不安になれるだけで◎。まずはチャレンジ!
「30代になると、想像以上に似合う服って変わるんです。今まで買ったことのないブランドやアイテムにまず挑戦してみてください。たとえば、女性は年齢を重ねると丸みを帯びやすいので、シャツを選んで、直線的でシャープな印象にしたり。いろいろやりがいがありますよ!」(渡辺さん)
2025年Oggi4月号「今月のOggiブレーン」より
撮影/黒石あみ 構成/清水紘史
再構成/Oggi.jp編集部