旅の前半は、ゴルフとナイアガラという「動」のアクティビティを存分に満喫。
前回記事「ゴルフ、ワイン、ナイアガラ! カナダ・オンタリオ州には私たちの「好き」しかない! 大人のゴルフ旅へ出かけよう♪」参照。
後半は、ゆっくりのんびり「静」のアクティビティをエンジョイすべく、向かったのはナイアガラから車で約30分の距離にあるナイアガラ・オン・ザ・レイクという小さな街。
ここはナイアガラワインの産地としても有名で、毎年1月には2週間にわたってアイスワインフェスティバルが行われるとか。1840年代に建てられたイギリス風の建物が今も多く残っているそうで、クラシックな雰囲気がそこかしこに。
宿泊したのは124 オン・クイーン・ホテル &スパ(124 ON QUEEN HOTEL & SPA)
滞在先は街の中心を走るクィーンズ通り沿いに佇む、プチホテルのような趣の124オン・クイーン・ホテル &スパ。
古い建物をリノベーションしているので外観はクラシックですが、中はモダンでラグジュアリー。ヒップなウェディング会場としても人気が高く、滞在中はクールなファッションに身を包んだ男女に何度も遭遇。感度の高い人に支持されているのがわかります。
▲エレガントな雰囲気のゲストルーム。アメニティはロクシタンでした。
また、数百万ドルを投じて完成したホテル内の「スパ・アット Q 」には、カナダで唯一のスノールームも完備。ゴルフの疲れをサウナやマッサージで癒すことができるなんて、もう天国♪としか言いようがありません。
ディナーはホテル内のヒップなレストラン「Treadwell Cuisine」で
124オン・クイーン・ホテル &スパの楽しみは、それだけではありません。隣接するダイニングも地元ではその美味しさで知られているそうで、1日中店内はおしゃれな男女でいっぱい。
▲人気のテラス席はまるで映画のワンシーンのよう。
早速、ディナーの予約を入れ、オンタリオ州産のワインと地元食材を使った料理のペアリングを堪能しました。
▲メインはロブスターをチョイス。見目麗しい盛り付けにも感動!
ヨーロッパ料理をベースに、素材の魅力をシンプルに引き出したメニューの数々はどれも美味。
▲前菜のアスパラガスにはCloudsley Cellarsのシャルドネを。
ちなみにホテルゲストの朝食もここで食べるのですが、エッグスベネディクトからグラノーラヨーグルト、メープルシロップフレンチトーストまで、どれも最高!
重すぎず、濃すぎず、量もほどほどで、とにかく洗練されているんです。
思い出すだけでうっとり…。カナダの食のレベルは高い! そう感じさせてくれること確実のダイニングです。
自転車で巡るワイナリーツアーに参加
ナイアガラ・オン・ザ・レイク滞在2日目は、街に点在するワイナリー2か所を電動自転車で巡る自転車ツアーに参加しました。
電動自転車はおしゃれなママチャリ、という感じで前カゴ付き。ヘルメットも貸してくれるので、安心です。私たちが参加したのはガイド付きのツアー。
ガイドさんを先頭に、みんなで連なって走ります。小さい街で交通量も少なく、ドライバーがみんなフレンドリーなので、普段自転車に乗り慣れていない人も安心。
公園内にもサイクリングロードがあり、走りやすく気持ちいい!
しばらくすると周囲には葡萄畑が広がり、ワイナリーの存在が近いことを教えてくれます。
走ること20分。最初に到着したのはこの地で40年以上、ワイン造りを行っているファミリー経営の「リーフ・エステート・ワイナリー」。
奥のテイスティングルームではチーズやスナックといった軽食と3種類のワインをお試し。気に入ったワインがあれば、ショップで購入も可能。
とはいえ、買ったワインを持って次のワイナリーに行くのは重くて嫌だな…と思っていたところ、なんと購入したワインは自転車を借りたショップにまで別で運んでくれるとのこと。それを聞いた途端、お財布の紐はゆるくなり、自宅用に数本購入しました(笑)。
リーフ・エステート・ワイナリーを後にして、再び自転車を漕ぐこと20分。2軒目に到着したのは近代的な施設が目を惹くベラ・テラ・ヴィンヤード。
三世代に渡り受け継がれてきたブドウ栽培の知識と経験で、国際的な賞をいくつも受賞しているとか。エチケットデザインもモダンで、ホームパーティに持参するのにぴったりなワインという感じ。
こちらでも数本購入し、再び街の中心部へと戻りました。
のんびり歩いて街を散策
「静」のアクティビティと言いながら、自転車で精力的に動き回ったので(苦笑)、午後はゆっくり街中を歩いてお散歩。
観光客を乗せた馬車がストリートを行き交う様子やアイスクリーム片手に街を歩く老若男女の姿など、ただ眺めているだけでもなんだか心が和みます。
▲訪れたのが6月中旬とベストシーズンだったこともあり、テラス席は大人気。
街のシンボル、時計台のすぐ向かいにある薬局、Niagara Apothecary Museumものぞいてみました。
▲1866年に開業し、100年間営業していたとか。
今は無料の博物館になっていて、当時の様子を誰でも見ることができます。こんな風にお土産屋さんと博物館が隣り合わせにあるのもナイアガラ・オン・ザ・レイクの面白いところ。
お土産屋さんといっても、チェーン店やケバケバしい装飾、のぼりなどは一切なく、街全体で古き良き雰囲気を守ろうとしているのを感じます。また、街路樹や花壇が美しく手入れされ、街並みと調和しているのも美しい。
歩けば歩くほど、自然を愛するカナダ人の美意識の高さを感じずにはいられません。
プリンス・オブ・ウェールズ・ホテル(Prince of Wales Hotel)でアフタヌーンティー
さて、そんなナイアガラ・オン・ザ・レイクの雰囲気により浸れる場所があると聞き、楽しみにしていたのがプリンス・オブ・ウェールズ・ホテルでのアフタヌーンティーです。
ジョージ5世が皇太子時代に滞在したという歴史あるホテルは、もうどこを切り取っても絵になる! なりまくる!
館内には貴重なアートや調度品で彩られ、エレガントな雰囲気たっぷり。私たちのお目当ては、ダイニングレストラン「Escab che」で味わえる正統派のイギリス式アフタヌーンティー。
▲アンティークのティーセットでいただくダージリンにうっとり。
観光客が多いとはいえ、男性はシャツ、女性はワンピースとゆるくお洒落に決めている感じも、なんかいいのです。ゴルフ旅というと、リゾート地が多いため、ラウンド後はTシャツにビーサン、なんていうカジュアルスタイルが常ですが、たまにはこんな風にお洒落して出かけるのもいいな〜と思ってしまいました。
新たなゴルフ旅の行き先を検討している人にこそ、カナダ・オンタリオ州、激推しします!
取材/一寸木芳枝
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