世界が注目する新世代アーティスト
4年前まで音楽経験ゼロ。どこにでもいる青年が、SNSをきっかけに花開いた音楽センスで世界のヒットチャートを賑わす存在に――。
ファッション誌『Oggi』の人気音楽連載「働く私に Musik (Musik はドイツ語で音楽の意味)」に、先月1st Album『凡才』をリリースした新世代アーティスト・imaseさんが登場。
ナビゲーターを務めるラジオ DJ・サッシャさんが、SNSが生んだ新世代アーティストの魅力に迫ります。
プロサッカー選手を目指していた
音楽を始めたきっかけは、ギターを買った友人を見て自分も弾き語りをしてみたいと思ったこと。
「ずっとプロサッカー選手になりたいと思っていたんです。でも中学3年生の時に挫折し て、高校卒業後は地元で就職しました」
と、話すようにそこからの音楽活動は文字通り経験ゼロからの出発。
ところが、当時はコロナ禍の真っ只中。多くの人々がSNSに楽曲を投稿しており、imaseさんもネットで調べながらショート尺の曲を見よう見まねで作り、TikTokに投稿したところ、これがヒット。初投稿からわずか7か月後にはメジャーデビューを果たしました。
一昨年に発表した『NIGHT DANCER』は、BTSのJUNG KOOKやStray Kidsなどの世界的K-POPアーティストの目に止まり、彼らが曲をカバーしたりダンス動画をSNSへアップしたことで勢いはさらに加速。
これまでに発表した楽曲の再生回数は全世界のSNSで累計100億回を突破しています。
SNSという舞台で磨かれていった“ヒットの方程式”
瞬く間にスターダムに上り詰めたimaseさん。ヒットを生み出す秘訣を聞くと…。
「歌詞に濁音や破裂音を狙って入れています。印象に残りやすいですし、口ずさみたくなるかなと。メロディーは、複雑すぎず、鼻歌で歌いやすいことを意識しています。海外に向けては、母音の柔らかさを重視したり…。子供たちが好んで聴いたり歌ったりすることも、重要なひとつの指標のひとつだと思っています」
と、SNS 時代の“ヒット の方程式”を明かしてくれました。
弱冠23歳ながら、サントリーやマクドナルドなどの大手企業とのタイアップ曲も多く手がけるimaseさん。
「CMであれば、 勝負は15秒や30秒。その尺で印象を強く残せるかどうかは、ずっとSNSでやってきたことでもあります」
と、短い時間で勝負が決まるSNSという世界で見いだした方程式が、大きな仕事にも活きていると言います。
先月リリースされた1st Album『凡才』も、そんな彼なりの“戦い方”が詰まった作品に。
インタビューでは、アルバムの魅力のほか、30代Oggi読者に向けてimaseさんが見据える“30 歳の理想像“についても迫っています。
撮り下ろし写真で魅せるimaseさんのショートパンツのカジュアル夏コーデも必見です! 『Oggi』8月号は6月28日発売。ぜひチェックしてみてください。