エディター・岡村佳代が出会った、あんな人やこんな人…。
私が身を置く業界は「クセあり人間」の宝庫。「クセ」とはある意味「強めの個性」なので、クリエイティブな仕事には不可欠なのかもしれません。
これは日々私が見えない網を持って出かけ、「クセあり」人間採集を行い、ご報告するという連載です。よろしくおつきあいください。
第6回は、モテ戦略研究家こと麗子ちゃん(仮名)。仕事で出会った彼女は第一印象から笑顔が魅力的。さらに仕事ができるうえ、モテにモテている!
ところが、彼女の魅力は“戦略”だったそうで… 今回は、その努力を深掘り。
▲麗子ちゃん(仮名) 30歳/外資系ブランドPR
大学卒業後、広告代理店の営業を経て現職に。幼いころから「名前負け」と揶揄される自らの平凡な容姿のコンプレックスを克服するために「モテる女になる!」と決意。さまざまな研究を重ね、女子からも好かれる稀代のモテ女となった努力の人。
モテ戦略研究家
Oggi世代も大好きなフランスの某ハイブランドで働く麗子ちゃん。仕事で出会ったものの、気づけば定期的に飲みに行くほど仲良くなり、今では妹のような存在に。
第一印象からキラキラと弾けるような笑顔が印象的で、もちろん仕事もできるアラサーなのですが、とにかくとにかく彼女はモテる! それも非常にハイスペックな男子ばかり!
極意のようなものがもしあれば、この連載で同世代の女性たちにお伝えしたいなと聞いたところ、いつものステキな笑顔で、「すべて戦略です」。
腹黒さやあざとさを、彼女からは0.1mgも感じたことのなかった私は戸惑いました。
「私、メイクとかファッションで少しはカバーできているかもしれませんが、いたって平凡な見た目です。でも、そんな自分なりの戦略というものがあるんです」
これまでのイメージからは想像できない「戦略」という言葉には衝撃を覚えましたが、詳細を取材してきました。書き始めれば一冊本が書けるくらいなのですが、要約すると…。
(1)かわいいしぐさ&表情を研究して会得する。
(2)恋愛心理学を学び徹底的に実践する。
(3)10〜150くらいまでの「笑顔のグラデーション」を駆使しながらいつもスマイル!
正直、(1)で感心し、(2)で尊敬し、(3)で少しコワくなった私でしたが、これで男性を沼らせているわけですからね。
とりあえず私も「笑顔のグラデーション」を練習していたら、ふだんおとなしいワンコに吠えられました。
2024年Oggi6月号「クセあり人間観察ファイル」より
文/岡村佳代 イラスト/平松昭子
再構成/Oggi.jp編集部