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LIFESTYLE

2024.02.28

塩野瑛久連載『あきじかん』「僕にとってファッションは自己肯定感」#2 フーディ編

ファッション好きとしても知られる俳優・塩野瑛久さんがいろいろなファッションを着こなす連載です。#2のテーマは「フーディ」

塩野瑛久がラフなフーディスタイルに挑戦!

さまざまな役を演じ分けることから、“カメレオン俳優”とも呼ばれる、塩野瑛久さんの連載。 毎回テーマを設けて魅せるファッションはもちろん、Oggiの読者世代でもある塩野さんが等身大に語るインタビューにもご注目ください!

塩野瑛久連載『あきじかん』「僕の初めての連載です」#1スーツスタイル編

【 Theme#2 フーディ】

椅子に座った塩野瑛久さん

――連載2回目のテーマは、“フーディ”。連載初回のビシッと決めたスーツスタイルとは打って変わり、ラフなスウェットスタイルに挑戦していただきました。

まさに“ふだん現場に行くときの格好”でめちゃくちゃなじみがありますね(笑)。パリッとしたスタイルも好きですが、現場では衣装に着替えるので結局このラフなスタイルが落ち着くんですよね。できれば荷物も持たずにこの格好で過ごしたいくらい楽ちん。

僕のスウェット選びは素材感が命。着心地がいいことはマストです。あと、“フードの立ち上がり”具合にはこだわりがありますね。大きめのフードで立ち上がりのいいもの、着心地がよく埃がつきにくいフーディであれば、塩野的にはパーフェクトです。

――ありがとうございます。では、塩野さんにとってファッションとは?

ファッションは、「自己肯定感」じゃないですかね? もちろんファッションの正解というか、おしゃれに見える方法やコツはあると思います。でも、最終的には自分の好きなものを着ていればそれでいいと思うんですよ。ファッションは、“自分をどう見せたいか”を表すツールでもあって、そのファッションに身を包むことで生活やマインドが見せたい自分に寄っていくこともある。

実は先日、うれしいことに服を選んでほしいと友人に頼まれたんです。もとからおしゃれな人ですが、「黒でモードっぽい服ばかり着ているから、一般的にモテそうな服を教えてほしい」と言われて、一緒に買い物に行きました。

――ご友人にはどんな提案をされたんですか?

彼のワードローブには、黒い服かつワイドパンツなど個性的なアイテムしかなかったんです。おしゃれだけど強い印象で、少し近寄りがたい。目鼻立ちのくっきりした顔立ちが引き立つよう、服はシンプルにしたいなと思って、まずは爽やかなベージュの厚手ニットを着てみてもらいました。でも、彼は胸板が厚くガタイがいいから、分厚くなりすぎてしまって…。次に薄手の体のラインを程よく拾うニットにしたら、すごくよくなりました。喜んでくれたし、僕も楽しかったですね。

ちなみに今さっき、甥っ子からも「どっちのコートがいいと思う?」と写真が送られてきました(笑)。「黒がいいと思うけど、一緒に買いに行こうよ」と返信したら、「わかった! 買わないでおく」と返ってきたので、今度は甥っ子の服を選びに行ってきます!

黒いフーディを着て横向きに立つ塩野瑛久さん

――塩野さん自身も人にファッションの提案することを楽しまれていていい関係性ですね。では、塩野さんのこの春のファッションの計画はありますか?

春用のアウターは毎年少しずつ買っていて、いろんな系統が揃ってきたので今年はそれを着まわそうと思っています。あと最近はバギージーンズが気になっているんですよね。太いパンツの無骨な雰囲気がいいなと。

――バギージーンズお似合いになりそうです。では、最近買ったアイテムはありますか?

耳当て付きのニット帽です。テロンと垂れる耳当てが好きで、他にハンチング帽のタイプもふたつ持っています。

顔の前で手を組みカメラを見据える塩野瑛久さん

――今、ほしいものは?

最近切らしているから、靴下ですね。あとは、最近iPadを買ったのですが、便利で毎日使ってるんです。そうなるとminiもほしくなるんですよね(笑)。

――以前、Oggiの姉妹メディア・DomaniのインタビューでほしいとおっしゃっていたiPadは無事にGETされたようで何よりです。そして、次はminiを検討中なんですね?

はい、そうなんです。もともとどっちを購入するか迷っていて、まずはやっぱりProかなとiPadを購入したんです。でも持ち運び用にはminiがちょうどいいサイズだなあと。でも、やっぱりminiもほしいですね。

――iPadはどんなことに使っていますか?

最近は企画書の作成に使っています。というのも、役者の仕事は待つ立場であることが多いので、自分の将来のことや役者に必要なものに対してどう行動していけばいいかと考え、今後は自らいろいろと発信できたら、と日々企画書を練っています。あとはゲームしたり、動画を観ながら食事したり。出演したドラマは完成したらデータで届くので、iPadでチェックできるようになって便利ですね。(なにやら閃いた様子の塩野さん)やっぱりminiだけじゃなくiPhone15もほしいです!

塩野瑛久さん

――1月3日に29歳の誕生日を迎えられましたが、学生時代に自分が思い描いていた大人像と今の自分は近いですか?

違います! 当時は、「30歳ごろには結婚しているかな」とぼんやり思っていましたが、そんなことなかったですし、まだ自分のことも全然わからない。あとは仕事面で思うことが多いですね。正直に言うと、もう少し自分のやりたい役ややりたいことが実現できているだろうと思っていました(苦笑)。若かったころに、「この年齢になったら、あんな役をやりたいな」と思っていた年ごろは過ぎています。

――ご自身の感覚では、そうだったのですね。20代のうちにやっておきたいことはありますか?

本当はもう少しはしゃぎたいですね(笑)。ふだんの僕はそういうタイプではないですが、友達といろんな場所やキャンプに出かけてはしゃいでみたい。忙しいのもありますが、休日に予定を立てることが本当にできない人なんです。休日のことは当日の自分に任せてしまうので、「今度の休みは何をしようかな」とは考えられなくて…(苦笑)。朝起きて初めて「今日は何しようか」と考えます。でも、結局はその日に決めるがゆえに行動に制限がかけられてしまうことになり、結局一日何もしないで終わってしまう。自分でももったいないなと感じます。

しゃがみ込んでいる塩野瑛久さん

――当日の朝、「今日は遠出してみよう」と思うことはないんですか?

全くないです!(キッパリ)

――潔いですね(笑)。たとえ連休でも予定は決めない派ですか?

それが決めないんですよ。僕は基本的にケチなので、「外に行けば、お金使うじゃん」と思ってしまうんです。もし、友達が予定を立ててくれたらもちろん楽しいし、遠出でも気にせずに行きますよ。でも、自発的に行動するときは億劫になってしまいます。

――とても堅実なんですね。

すごくいい言い方をしてくださいますね(笑)。でも、大人になると遊ぶのが難しいなと思います。男同士でカフェでまったりというのもなんだか違うし、目的があったら買い物でもいいですが毎回そうもいかない…。「じゃあ居酒屋で飲もうか」となっても、僕は別に居酒屋で飲みたいわけではないんですよ(笑)。 まだ親しくない関係であれば、親しくなる機会かもしれません。でも、信頼関係ができあがっている間柄なら別にお酒に頼らずとも話せますし。それなら自宅に招いて手料理を振る舞うほうが、コスパがいいなと思います。

フードを被った塩野瑛久さん

――気合いを入れたいときのルーティンはありますか?

その時々で変わります。ふだんは「音楽でテンションを上げる」ことはないのですが、たまにそういう気分の日もありますし。そういうときは、アニソンが一番気分が上がります。『NARUTO -ナルト-』や『ONE PIECE』など、懐かしい曲から最近のアニメの曲まで満遍なく聴きます。あとは気合いを入れたい物事に対して、準備を怠らないことですね。そこは徹底しています。

――お話をうかがっていると、とても真面目な性格で入念に仕事の準備をするからこそ、休日は何もせず頭を休ませる必要があるんですね。塩野さんのお人柄が少しずつ見えてきました。

そうなんです…! 言語化していただいてありがとうございます。この連載が読者の皆さんに僕のことを知っていただくきっかけになったらうれしいですね。

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唇を噛みカメラを見据える塩野瑛久さん

【撮影現場ビハインド♡ 〝しおらしい〟取材メモ】
1: インタビューでは、時間をしっかり割いてたくさん質問させていただいたのですが、疲れた様子を見せず、終始丁寧に回答。カジュアルな質問ほどじっくりと考えて答える姿から、塩野さんの生真面目さがひしひしと伝わってきました。

2:取材を終え、次の現場へと向かう塩野さんをお見送りしたはずが、スタジオの玄関にポツンと取り残された塩野さんのスニーカーを発見! その後、無事にスニーカーは届けられたのですが、この事件の真相はというと“新しく購入したスニーカーをその場で履いて帰った結果、もともと履いてきたスニーカーの存在を忘れてしまった”からだそうです(笑)。生真面目な反面、チャーミングさも兼ね備えている塩野さんから目が離せませんね。

3:撮影中、フードを被ったカットをリクエスト。塩野さんの“フード使い”(?)が非常に
素晴らしく、素敵なカットを連発。 「これです!」「この感じ求めてました」と拍手と歓声があがり、現場の盛り上がりは最高潮に…! ※本記事内でも掲載しているグッと寄ったカットがこのとき撮影したものです!

俳優 塩野瑛久
しおの・あきひさ/1995年1月3日生まれ。東京都出身。どんな難役も演じ分けることから“カメレオン俳優”と呼ばれる実力派俳優で、話題作に多数出演。2024年大河ドラマ『光る君へ』では一条天皇を熱演。ファッション好きとしても知られ、センスのよさから数々のファッションイベントに呼ばれる今、まさに旬の人。2024年1月より、Oggi.jpでファッション連載をスタート! 公式Instagram@akihisa_shiono_official

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