真夏の「きれい」をつくる座談会
暑い暑い夏に「きれい」をキープするのは簡単じゃない！ Oggiをつくるプロたちもそれは同じ。そんな過酷な季節を乗り切り、どんなときでも「きれい」をキープするコツは？ 今回は、ヘアを中心におすすめアイテムやケア方法を語ります。
座談会メンバーはこちら！
美容プロたちが語る！ 真夏の「髪」よもやまトーク
津村：ベースづくりとドライの仕方、スタイリング剤。夏のヘアにはこの3つが大事ですね。
杉浦：出た、スタイリング剤！ 私はついオイル一辺倒になっちゃうんだけど、プロはすごい繊細に使い分けるよね。やはりそこか…。
林：私、仕事用のメイクボックスには30個くらい常備しているかも。自宅には自分用もかなりあります。
猪股：私も。20個以上はありますね。
◆スタイリング剤は使い分けがベスト！
山梨：それってアイシャドウの色味やパール感が違うように、全部持ち味が違うんですよね？
林：もちろん、全然違います！
津村：ぺたんとなりやすいか、広がりやすいか、髪質によって最適なスタイリング剤の種類やテクスチャーは違うのに、流行ってるからとかいう理由で、なんとなくスタイリング剤を選んでいる人が多い気がします。
猪股：スタイリング剤を味方につけたら強いですよ。たとえばですけど… 山梨さんは直毛でぺたんとなりやすい髪質じゃないですか？
山梨：はい。何もしないと小学生みたいになります（笑）。つるん、ストン、みたいな。私スタイリングしないと外に出られないです。それこそ毎朝ふんわり偽造ですよ。
猪股：そういう人には「ジェミールフラン」がおすすめ。スプレーワックスで、重くならないから。
ミルボン ジェミールフラン｜ニュアンスアレンジスプレー 100g ￥1,540
ナチュラルなキープ力。
津村：あとつけ方も大事です。たいていみなさん表面にしかつけていない。7割内側、2割表面、1割前髪のイメージでつけてください。
杉浦：髪質によって使い分けてなんぼだし、つけ方でもそんなに違うんだ。やっぱり本物のプロのこだわりとニッチっぷりはすごいわ。
猪股：みんな肌のケアは頑張るのに、髪を軽視しすぎなんです！ ついでに、内側からのケアも大事だよってことを言いたいです。
杉浦：それはわかる！ 私この中でいちばん年上じゃん。先輩として“毛は必ず減る”ということを伝えたい（笑）。
◆コリをこまめにほぐすことも美髪のためには大事！
猪股：薄毛、白髪… トラブルが出てからじゃ遅いんです。サプリを飲むのもおすすめだし、頭皮ケアもやっておくに越したことはないです。
栄ドクターリュウズラボラトリー｜ネライダ トータルワンプログラム 90粒 50g ￥12,960
亜鉛やビオチンを配合し。健康美をトータルでサポートするサプリメント。
杉浦：頭って想像以上に凝っているからね。私は「コアフィット」を持ち歩いて常にほぐしてるよ。
コアフィット｜フェイスポインター ￥18,480
手では届かない深部のコリをほぐす。重さ40gで携帯にも便利。
小児鍼（スタッフ私物）
こめかみをほぐして血流アップ！
津村：シャンプーの際にしっかり頭皮を動かすことも大事。いろんなマッサージ器がありますけど、手をグーにして指の第一関節でぐりぐりするだけでも、十分です。
◆駆け込み的サロンをもっておけば心強い！
林：毎日やっていると、今日は一段と硬いなとか、自分の体調にも敏感になれますしね。で、たまにプロの手も借りる。私は大事な日の前はエステよりヘッドスパに駆け込みます。
猪股：駆け込み寺的なサロンをもっておくことは大事ですね。
AID_ 都立大学
スーパーくせ毛の猪股さんが絶賛するのが、オリジナルのパーソナルストレート（￥29,000）。ただまっすぐにするのではなく、ヘアスタイルやデザインに合わせ調整。表面や前髪のみのスポット施術にも対応。
住所：東京都目黒区平町1-25-19-3F TEL：070-8327-5654
ベルシュヴー代官山店
日本で最初のヘッドスパ専門店。代官山店のほかに駒沢本店、広尾店、代々木公園店があるのも魅力。頭皮ケア重点コース スタンダード60分（￥10,500）ほかメニューも多数。
住所：東京都渋谷区猿楽町12-35 モンキーテラス1A TEL：0120-399-112
◆毛問題からは逃れられない。女と毛は一生のつきあい
杉浦：やっぱり毛は大事。眉も若いころは毎日毛抜きで抜いてたのに、最近は抜く必要もなくなって、なんなら育毛剤塗ったり、アートメイクで増毛したり。でも手足のムダ毛は脱毛したり… 毛問題、複雑すぎ！
猪股：はい。でもなくなったら生えてこないから、大事にしてください。モデルさんでもたまにうぶ毛を脱毛しすぎて、アンドロイドみたいになっている子がいて、残念だなぁと。
津村：おでこももみあげも… 顔周りのうぶ毛は、髪の奥行きになりますから。脱毛しすぎないでー！
杉浦：脱線するんだけど、VIOの脱毛って数年前に流行ったじゃない？ 意識や感度が高くて当時ゼロにした人も、今「やっぱり毛がほしい」ってなってるらしいよ！ それを聞いたときはびっくりしたけど、確かにライフスタイルとか価値観って変わるからそんなことあるよなぁ～って。
猪股：はい。でも『いくらお金があっても毛は買えない！』
◆おくれ毛はニュアンスを演出してくれる大事な要素
堀：名言。毛、大事にします！ ところでうぶ毛とおくれ毛って同じですか？ よくメイクさんたちはおくれ毛が大事っておっしゃいますが。
林：正確には違いますが、ニュアンスを演出してくれる大事な要素、という意味では一緒ですよね。
津村：まとめ髪が多くなる夏は、いい感じに顔周りに毛束がかかるようにおくれ毛風にカットしたりしますよ。
林：そういう毛があると、撮影のとき超助かる！ でも、ただあればいいわけじゃなく、そこが湿気や汗でパヤパヤしていると一気にお疲れ感が出るので、注意も必要。おくれ毛を凜とさせて洒落感を出すには「ケイト」のバングスフィクサーがおすすめです！ あれはひとり一本持つべき！
カネボウ化粧品 ケイト｜バングスキープフィクサー ￥1,078（編集部調べ）
前髪、おくれ毛といったピンポイントのスタイリングに。
◆イケてるアクセがあればラクして盛れる！
杉浦：シンプルにまとめて、おくれ毛を抜かりなくスタイリングして、小洒落たヘアアクセをつければOK！ 大人のアレンジは技巧を凝らさないほうが洒落るよね。
林：間違いないです。私はハイブランドのヘアアクセにハマっていて、簡単に洒落て盛れるので助かってます♡
”シャネル”のバレッタ、”プラダ”のクリップ、”グッチ”のコーム、”バレンシアガ”のピン／すべてスタッフ私物
”serial number”のヘアスティック／スタッフ私物
津村：今は地金のシンプルなものとかも増えていいですよね～。
杉浦：ぜんぶ頑張ると疲れちゃうからね。抜くときは抜いて！
林：なんなら帽子被っちゃうとか。
杉浦：わかる。帽子に逃げる（笑）。でもね、逃げつつも攻めてるの。
◆少しエッジが効いているほうが手抜きに見えない！
林：ラクなのにアクセントになりますからね。手抜きに見せない。“コーデの一部ですから”的な。私はほぼ毎日バッグにキャップを忍ばせていますよ。髪が崩れたり、やっぱり今日のヘアなんか違うかもって思ったら、即被る！
”SHINZONE”のキャップ／スタッフ私物
猪股：サングラスもそうじゃないですか？ メイクを誤魔化しつつ盛れる！ みたいな。サングラスをかけて濃い色のリップを塗れば、どんな薄メイクでも洒落て見えます。
”GENTLE MONSTER×Maison Margiela”のサングラス／スタッフ私物
杉浦：帽子、サングラス、大ぶりアクセ… 顔周りの小物は、もはやヘアメイクの一部です！ なんか力技で締めたみたいになったけど、無理矢理感ない？ 大丈夫かな（笑）。
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2023年Oggi8月号「真夏の『眉と髪』よもやまトーク」より
撮影／金野圭介 イラスト／別府麻衣 構成／杉浦由佳子
再構成／Oggi.jp編集部
