読者アンケートから考える「春トレンド&適正価格」
そろそろ春ものも気になる時期、ということで、Oggi読者にアンケートを実施し、春のお買い物に対するリアルをリサーチ&分析してみました。
この特集を担当したメンバーでトーク!
・パンツスタイル多めなハンサム派:ライター 大椙麻未
・説得力アリな理論派スタイリスト:スタイリスト 川上さやか
・迷ったらとりあえず! な黒好き:編集 堀 由佳
・「大人かわいい」を極め中!:ライター 菅 博子
堀(以下、H) 春トレンドを紹介するにあたって、今回はプライスも絡めてご紹介すべく、読者のみなさんのお買い物事情をリサーチしていきたいと思います!
菅(以下、S) まず、春物への予算ですが(※下部アンケート)、アウターを除くアイテムは、2万円台までで手に入れたいという人が半数以上という結果に。トレンドを意識したアイテムだと、もうちょっと低めにプライスを設定したい人が多いよう。
大椙(以下、O) 予算をオーバーしちゃう人が9割という結果、私自身もまさにこのパターン、当てはまっちゃう。具体的には1〜2万円はオーバーしちゃいますっていう人が多数派で、これぞ! と思ったアイテムであればお金に糸目をつけないという人もいますね。
Q1:春のお買い物、欲しいアイテムが想定していた予算内に収まらないことがある?
いくらまでオーバーしてもOKか聞いたところ、1~2万円が多数。予算自体は厳密に設定しておらず、いいものがあれば買うという人が多そう。
H ちなみに、去年買った春物でお気に入りのアイテムを聞いたところ、ebureなど憧れブランドの名前が散見されたのも興味深い結果だなと!
川上(以下、K) おしゃれプロからも信頼の厚いブランド。値段を抑えていいものが手に入れば言うことなし、質やデザインに納得できれば投資する、というのが読者のマインドってことですね。
H 円安とかインフレとか、増税とか… 暗いニュースを見ると財布の紐も堅くなってしまいますが、実際、春の新作を目の前にすると浮かれちゃう自分がいる(笑)。
S 重いアウターをやっと脱いで、エアリーでロマンティックな服を楽しめる春って本当に特別♡
O 展示会でフロアに新作がずらっと並んでいるのを見ると、春ならではのワクワク感、ありますよね〜。
H アンケートでも春アイテムに映えを期待する人は多そう! その一方でベーシックを貫きたいという層も多い。
Q2:春の新作は映えるものとベーシックなもの、どちらをゲットしたい?
透け感や花柄、きれい色など映えるアイテムが気になる? という問いには100%がYESと回答。春ならではの素材やデザインはやっぱり人気!
S 会社にも着て行けたり、何年も着られる安心できるものを選ぶベーシック派が多いというのも堅実でらしい… わかりやすく二分されますね。
H 春物については、すぐに着られなくなるので、お金をかけたくないという意見もあったんですよね。
K 確かにアイテムによってはそうかもしれないですね。たとえば、襟にデザインのあるブラウスは、レイヤードでも活躍するので秋も使えたりするので、アイテム選びを間違えなければ大丈夫!
S やっぱり「息の長さ」って大事だと思う。季節をまたいで年中何かしから活躍してくれるものや、ベーシックなデザインで何年も着られるもの、生地の質とかも関係してくるはず。
H プチプラとコスパだと、圧倒的に「コスパ」という言葉にひかれるアンケート結果にも納得。つまりは「息の長さ」!
Q3:「プチプラ」と「コスパ」、どちらの言葉にひかれますか?
圧倒的に「コスパ」派が多い結果に。プチプラで失敗したことがあるという質問には100%がYESと回答。ネット購入で失敗している人が多い。
O プチプラな服って部分的に使うといいけれど、世代は吟味が必要ですよね。30代に入るとシルエットやデザインが10〜20代向けのものが多くて似合わなくなるし、若さでカバーして品質に目をつぶる、というのもできなくなってくる。
K 高いブランドが一概によいわけでもなく、一定の層に向けたブランドはデザインやプライスが偏っているな、と思うことも。丁寧につくられている服かどうかは、ボタンを見るとわかったりします。オリジナルのロゴが入っているものがあったり、ただのプラスチックだったり。
O その視点、さすがスタイリスト!
H 適正価格って、辞書などを見ると「不当に高すぎず、安すぎない」「原価を適正に計算し定めた値段」という意味があるけれど、まさに、ちゃんとした生地、縫製、丁寧につくられているもので、ある程度しっかり原価をかけていて、かつ手の届くプライスってことですかね。
K そういう意味で、によく登場するブランドは、適正価格だなと思えるしっかりした生地や縫製、シルエットのものが多いです。
S 仕事柄、いろんなブランドの服を見る機会があるからこそ如実に感じますよね。人によって適正価格はさまざまかもしれませんが、今回の大特集で紹介するアイテムは、よりアンケート結果に寄り添った価格帯を意識したいところ!
O EC展開でコストを抑えたブランドが増えたのも最近の傾向。
H 読者からは、実物を見られないから届いたときに想像と違って失敗した、という声も上がってますが、適正価格のブランドもたくさんあるので、うまく利用したいですね。
O そういえば、春のおしゃれのとっかかりとして、小物も見逃せないですよね。アンケートでも春小物が気になるという人、半数以上いましたし。
Q4:春のおしゃれは、まず小物から取り入れたい?
「まだ寒い時季はバッグや靴できれい色などを取り入れたい」という人が多そう。NOの意見の中には、まずトップスから取り入れたいという人も。
K これからの時季にもぴったりで、値段も抑えめ。キャッチーなデザインでも小物の面積であれば、いいアクセントになります♪
S 春トレンドを最大限楽しめるように、いろんな角度からピックアップできれば! 個人的には欲しいものがざくざく♡
H 特に春ファッションの高揚感はスルーするのはもったいない。
O おしゃれでQOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)上げちゃいましょー!
2023年Oggi3月号「「読者アンケートから考える『春トレンド 適正価格』」より
構成/菅 博子、大椙麻未、堀 由佳
再構成/Oggi.jp編集部