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FASHION

2022.12.08

通訳者のジュエリー&時計哲学「凛とした佇まいや、信頼感、といった雰囲気をつくるための要」

通訳者 橋本美穂さんのジュエリー&時計の哲学。大切にしているネックレスやリングなど、相棒のようなコレクションを見せてもらいました。

通訳者・橋本美穂さんの「ジュエリー&時計」との向き合い方

橋本さんの時計とジュエリー

仕事では大好きな〝TAE ASHIDA〟のジャケットを着用することが多い橋本さん。ホワイト系、ゴールド系はミックスせず統一するのがMYルール。

「ジャケットは仕事用に少し袖丈を詰めているので時計が欠かせません。ホワイト系は凜とした印象に。メイクも含め、つけるバランスは毎度よく考えます」(通訳者・橋本美穂さん)

時計/カルティエ
ネックレス/ショパール
リング[右手]/ダミアーニ

「ビジネスの成功のために、凜とした佇まいや信頼感… といった雰囲気をまとうための選びをいつも意識しています」

ネックレス着用

「ジュエリーや時計は、昔から大好き。でも仕事では、自分が楽しむことがメインではなく、通訳の現場で接する大切なお客様のビジネスの成功のために身につけています。仕事中は、イヤホンをしていますから、耳元のジュエリーは一切つけません。ふだんは、ジャケットに映えるネックレスと、手元にはタイムキーパーの時計をつけることが多いですね。

仕事柄、常に『なじむこと』を意識しているので、現場によっては浮かないように、あえてカジュアルな格好を選ぶこともあります。重役の方がスピーチされるような場面では、よりきちんと感のあるジャケットとそれに見合うジュエリーや時計をチョイス。通訳者は話しているときに見られることもあるので、パッと見たときに違和感のない、タイムレスなデザインを選ぶことも心がけています。

いつも念頭にあるのは、仕事のパフォーマンスがすべて。でも、それを分解していくと、実は通訳の技術だけでは成立しないんですよね。磨き上げた技術に加えて、それをサポートする要素も併せてつくりあげることが重要になってきます。それは姿勢であり、体力、服、そしてジュエリー&時計なんです。自分の中では、最後の仕上げとして全体のバランスを整えてくれて、気合いが入るスイッチのようなものとしてジュエリーや時計を位置付けています。決して自分を主張するためではなく、通訳者としての凜とした佇まいや、信頼感、といった雰囲気をつくるための要なんです。

ファッション業界のクライアントの仕事を通して、ブランドへのリスペクトが深まる経験もたくさんあります。声に出して伝えるから、記憶にも残りやすいんでしょうね。だからジュエリーや時計のものづくりに対する尊敬の念はすごくあります。ジュエリーを購入する際は、店頭で、スタッフの方からアイテムの魅力についていろいろ聞くのも楽しくて。そういうやりとりや背景を含めて魅力的な存在だなと思います」(橋本さん)

安らぎを感じられるジェムリング、家族から受け継いだダイヤモンドリングをまとって

時計とリングのコーデ

「5年ほど前、海外出張続きで体調を崩し、長期入院を経験したことが。退院後、安らぎを感じる緑色のジェムリングが欲しくなり、〝ダミアーニ〟の『ベル エポック』を購入。エメラルドに目をやる度にそのときを思い出して気が引き締まります」(橋本さん)

家族から受け継いだダイヤモンドリングは2本を1本にリメイク。オーダーメイドできる〝ケイウノ〟で頼むことが多いそう。

キャリアを共にしてきたネックレスは、まさに相棒

橋本さんのジュエリーコレクション

「〝ピアジェ〟の『ポセション』のネックレスは、20代のころから身につけ、共にキャリアを駆け上がってきた相棒のような存在。銀座で偶然立ち寄って購入した〝ヴァンドーム青山〟のジュエリーは丁寧なつくりにひかれました」(橋本さん)

ネックレス[左]/ピアジェ
ネックレス[右]・リング[下]/ヴァンドーム青山
リング[上]/ケイウノ

※掲載したジュエリーと時計はすべて私物です。現在、取り扱いのない商品もありますのでご了承ください。また、各ブランド・ブティックへの直接のお問い合わせはご遠慮ください。

2022年Oggi12月号「プロフェッショナル6人のジュエリー 時計哲学」より
撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/神戸春美 撮影協力/1/1 32117 構成/堀 由佳
再構成/Oggi.jp編集部

橋本美穂(はしもと・みほ)

1975年生まれ。大手メーカー在職中、通訳者養成学校に3年間通って通訳技術を身につける。2006年に退職し、日本コカ・コーラ株式会社の社内通訳を1年間務めたのち、フリーランスの会議通訳者となる。得意分野は金融、IT、マーケティングなど。外国特派員協会の通訳も務める。これまでに担当した案件は5000件以上。CNN ENGLISH EXPRESSで人気コーナー「英語にないなら作っちゃえ!」を連載中。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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