谷内さん流「ジュエリー&時計」との向き合い方
「今日は気心の知れたクライアントとのランチ会食だったので、ジャケットよりも軽やかなジレに、一気に華やぐパールのチョーカーを合わせています」(WRAY代表 谷内侑希子さん)
ネックレス[パール]/MAAYA
ネックレス[ゴールド]/ARE YOU AM I
リング/ポメラート
「20代から今まで魅了されている、どんなシーンにもすっとなじむパール。取り入れ方は〝NOTコンサバ〟を意識して」
「新卒で働きはじめたころから今までを振り返ってみたとき、どんなシーンにも寄り添ってくれたのはパールのジュエリーでした。
証券会社で働いていたころは、保険会社やメガバンクがクライアントで、基本的には黒のスーツ着用が当たり前。20代だったのでじゃらじゃらとジュエリーをつける感じでもないなと思っていたときに、シルバーやプラチナにはない華やかさにひかれて、ひと粒パールのピアスを仕事でつけるようになりました。
そんな折、ちょうど〝TASAKI〟の『バランス』シリーズが発売され、『こんなファッショナブルなデザインがあるんだ!』とひと目ぼれして3連パールのリングを購入。その後、ネックレスやピアスも買い足しましたが飽きることなく、今でも現役で活躍中です。仕事用のスーツにもモダンに映える『バランス』のデザインは、それまでの、冠婚葬祭のお堅いイメージが払拭されて、パールにハマるきっかけになりましたね。
最近は、軽やかでこなれたデザインがどんどん増えてきているので、昔よりも圧倒的にパールを楽しめる時代になったなと思います。ドメスティックブランドの〝MAAYA〟など、新たなお気に入りを開拓するのも楽しみのひとつです。
なんと言っても、パールのいいところはTPOを選ばない万能なところ。シリアスな会議から華やかな会食まで、いろんな予定が立て込む今のワークスタイルにも寄り添ってくれます。母として子供の学校行事に参加する際も、安心して着用できるというのも大きなメリット。Tシャツから着物までなんにでも似合う。年を重ねてもずっと愛用していくんだろうなと思います。
身につける上で意識しているのは、〝コンサバ回避〟。あえて片耳にだけつけてみたり、カジュアルなバロックパールや、コンテンポラリーなデザインを選んでみたり。揺るぎない品のある佇まいのおかげで、遊び心のあるアプローチも許される、そんなパールに日々魅せられています」(谷内さん)
品とデザイン性を兼ね揃えた、大切なパールコレクション
こちらはパールコレクションの一部。お気に入りは〝TASAKI〟と〝MAAYA〟。
「〝TASAKI〟の『バランス』のピアスと〝MAAYA〟のバロックパール×ロングチェーンを片方ずつつけてもかわいいんです」(谷内さん)
ネックレス・ピアス[右から4番目]/TASAKI
ピアス[右の3つ]/MAAYA
〝ジャガー・ルクルト〟の時計とダイヤモンドリングを重ねづけ
手元は、辛口な〝ジャガー・ルクルト〟の時計とダイヤモンドリングを重ねづけして。
「リングは、ひと粒ダイヤモンドが動く遊び心のあるデザインにひかれて。どんな着こなしにも合う『レベルソ』をほぼ毎日つけています」(谷内さん)
時計/ジャガー・ルクルト
リング/Messika
掲載したジュエリーと時計はすべて私物です。現在、取り扱いのない商品もありますのでご了承ください。また、各ブランド・ブティックへの直接のお問い合わせはご遠慮ください。
2022年Oggi12月号「プロフェッショナル6人のジュエリー 時計哲学」より
撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/神戸春美 撮影協力/1/1 32117 構成/堀 由佳
再構成/Oggi.jp編集部
谷内侑希子(たにうち・ゆきこ)
1984年生まれ。フェムテックブランド『WRAY(レイ)』代表取締役。外資系金融企業を経て、オーガニックスキンケアブランドでマーケティング職を経験、PR会社で経営企画を担った後2020年に独立、起業。ハイセンスなパッケージや顧客に寄り添う商品企画で話題の『WRAY』。シルクの5本指のソックス、腹巻きなどがヒット商品に。