ホテル広報が解説!「コンシェルジュ」を活用して、ホテルステイをもっと豊かに
Oggi読者の間でも、宿泊はもちろんのこと、レストランでの食事やティータイムを楽しむ“ヌン活”など、都会のラグジュアリーホテルで過ごす休日が定着しています。
そんなラグジュアリーホテルで過ごす時間をより豊かに充実させる「コンシェルジュ」という存在はご存じでしょうか? 日本人にはなじみの薄いコンシェルジュですが、実はそのサービス料も宿泊料金の中に含まれています。つまり、活用しないのはもったいないんです!
「どんなサービスをお願いできるの?」「スマートな依頼の仕方とは?」etc.…… 今さら聞けないあれこれを、コンシェルジュ文化の根付いている海外ゲストも数多く訪れる『グランド ハイアット 東京』の広報・小山真弓さんに教えていただきました。
▲東京・六本木ヒルズ内にあるラグジュアリーホテル『グランド ハイアット 東京』の広報・小山真弓さん
お客様ひとりひとりに対してきめ細かくサポート
▲『グランド ハイアット 東京』のコンシェルジュ
「『グランド ハイアット 東京』にいらっしゃるお客様にはビジネス滞在の方々も多く、皆さまお忙しい時間の合間を縫って行動し、ご滞在中の時間を充実させていらっしゃいます。そのお手伝いをさせていただいているのが、高級ホテルに常駐しているコンシェルジュです。
旅のシチュエーションや目的、使える時間、お連れ様の有無、嗜好、その日の気分……。ホテルのコンシェルジュはお客様がおかれている状況や思い描いているご希望などのご相談に丁寧にのりながら、それぞれに合ったご提案を差し上げるプロ集団です。彼らが特別な理由は、プロとして培った国内外のあらゆるネットワークがあることです。
世界各国につながりのある‟レ・クレドール”メンバー
世界各国のホテルコンシェルジュが加入するネットワーク組織“レ・クレドール(Les Clefs d’Or)”があり、日本支部のレ・クレドール ジャパンには2022年現在、2名の名誉メンバー、約30名のメンバーが所属しています。このネットワークの一員として認められた会員だけがつけられる金色の襟章は、「旅行者のために、どんなドアも開けて差し上げましょう」というレ・クレドールコンシェルジュのシンボル。
世界中に繋がりがあるので、「友人の誕生日だと気付いたのでギフトを贈りたい」というご要望があれば地球の裏側でも花束を手配することも可能に。ちなみに当ホテルには3名のレ・クレドールメンバーがおり、都内最多を誇っています」
▲2本の金色の鍵の形をした襟章は、権威ある「レ・クレドール」コンシェルジュのシンボル。
記念日やサプライズのプランニングもおまかせ!
「最近ではSNSやインターネット検索で簡単に情報が得られますが、情報の取捨選択が難しかったり、計画通りにいかなかったり等で戸惑うこともありますよね。そんな時、専門家としてコンシェルジュの意見を聞いてみるという頼り方も。
たとえば計画していたことが思い通りに行かなかった時の代替案のご提案、チケット手配のお手伝い、万が一トラブルがあった時の相談など、生身のコンシェルジュならではの経験や知識、ネットワークを駆使しながら、具体的なご提案をいたします」
最善の交通案内ができるのもコンシェルジュだから
「交通手段のご案内もぜひコンシェルジュにお尋ねください! インターネット検索をすると通常は目的地までの総駅数の少ないルートから順に表示されますが、コンシェルジュは大荷物を持ち運ぶお客様の身になって考えます。ホーム内の乗り換え動線まで加味したルートをご提案するため、大きなお荷物でもスムーズに移動できるよう、エレベーターがある駅を優先するなど、インターネット検索の推奨ルートとは異なる乗り換えをご提案いたします」
コンシェルジュになんでも丸投げするのはNG!
「とはいえ、中にはご自身の希望する内容が具体的に思い浮かんでいない状態でも、コンシェルジュが見つけ出してくれるだろうと、なんとなくの情報だけで『さて、なにをしてくれますか?』と、結果を期待をされてしまうこともございます。
もちろん、お客様お一人お一人のご希望を叶えるためにコンシェルジュはおります。何となくしかアイディアが無くてもぜひ遠慮せずご相談にいらしてください。会話をしながら一緒に答えを見つけ出せた時のほうが、お客様にとっていい結果に繋がることのほうが確実に多いのです
コンシェルジュはお客様のご要望に合わせるためにも、まずしっかりとコミュニケーションを取ったうえでご提案をしたいと考えております。依頼時はどうぞお気軽に、人と人して対話する意識で話しかけていただけるとスマートかと思います」
旅先で不安なお客様にとって、友人のような安心感を与える存在に
▲「コンシェルジュによるサービスを積極的に活用してほしい」と繰り返す、『グランド ハイアット 東京』広報の小山さん。
「慣れない旅先では、不安で心細くなることもありますよね。そんな時、現地に友人がいるような安心感を与えてくれる存在がコンシェルジュなのです。チップ制度のない日本では宿泊費にコンシェルジュによるサービス料も含まれているので、ぜひ活用していただきたいですね。
次回のホテルステイではぜひ遠慮せずにコンシェルジュをどんどん頼って、コミュニケーションをとってみてください。きっといつもの旅より思い出も深くなり、「また戻ってきたい!」と思えるような地になることでしょう。Oggi世代の皆さまの旅が、充実したものになりますように!」
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