サ:「SHINeeでも素敵な歌声をたくさん聞かせてくださっているんですけども、ソロだからこそやりたいこと、ソロだから出来るなと思ったことは何ですか?」
O:「グループの活動では、自分のことをちゃんと見せることができないかもしれないんですね。たとえば、ゆっくり進んでいるONEWさん… とか、遅いONEWさん… とか」
(と話しながら、超低速で動くロボットのようにゆ〜っくりと手足を動かすONEWさん。と、そんなONEWさんを見て笑いが抑えられない会場)
サ:「今、ゆっくり動いています(笑)」
O:「そんな自分を見せることが、今回のアルバムの目標だと思います」
サ:「ソロでどんなONEWを見せたいですか?」
O:「今までは、かっこいい姿とか一生懸命踊る姿とか見せたけど、ONEWとしては、ちょっと、ゆっくり…(笑)。(ここから韓国語で)」
【訳】:「すごく率直で正直な姿、それから僕だけ・僕なりのちょっとゆっくりしたところ、あるいは誠意や真心を持った姿をお見せしたいと思っています」
サ:「なるほど。もっともっと自分のいろいろな面をファンに知ってほしい。それがアルバム『Life goes on』で届けたかったことですか?」
O:「はい!(ここから韓国語で)」
【訳】:「そうですね、うまく繋がっている気がするんです。この『Life goes on』というアルバムは、これまでどう生きてきたのか、これからどんなふうに続いていくのか、そういう意味が込められていると思うんですけども、僕と皆さんも繋がってきましたし、これからも繋がっていく。そういうことを表現したいと思いました」
サ:「ここで気になるのが、SHINeeのメンバーからの感想で。このアルバムをちょっと聞かせたりしたんですか? こんなアルバム出来たよ、って」
O:「(韓国語で)」
【訳】:「まだ聞かせることができませんでした。でもアルバムが出ますので、聴いたら僕に連絡が来ると思います」
サ:「どんな反応が来そうですか?」
O:「え〜〜!? う〜〜ん…」
(と斜め上を見て少しニヤけながらメンバーの反応を想像するONEWさん)
O:「(韓国語で)」
【訳】:「どう言うか分からないんですけど、いつも核心を突いてくれたりするメンバーがいます。僕の歌を聴いてモニターをしてくれるんですね。なので、その意見がすごく力になります」
萌:「アルバムを作るときも、メンバーに相談したりしたんですか?」
O:「はい、たまに…… かいは? かいか? かいは??」
(と日本語に迷うONEWさん)
サ:「会話?」
O:「会話する…(ここから韓国語で)」
【訳】:「会話をしているときに、急に歌を聴いてもらったこともあります。そんなときには『お兄さん、こういう方向がいいんじゃないですか?』とか『こういう姿が浮かびましたよ』、『こんな表現をしたらどうですか?』と言ってくれるので、とても大切な意見になっているんです。そういう話を聞いて、プロデューサーとこれまでも上手くまとめてきたことがありました」
サ:「いちばん核心を突くのは誰ですか?」
O:「今までは、たぶん… TAEMIN(テミン)君じゃないかって思います」
サ:「いちばん納得できるアドバイスをしてくれる?」
O:「納得… え〜と…(ここから韓国語で)」
【訳】:「すごく細かいことを表現してくれるんです」
(「細かいこと」というところで親指と人差し指の先を合わせて〝少し〟のポーズをとるONEWさん)
サ:「具体的に言ってくれるんですね。たとえば歌詞の一部分とか、歌い方とかですか?」
O:「歌い方とかをちゃんと説明しながら、具体的に言ってくれます」
サ:「へぇ〜! いいですね、SHINeeのメンバーって素敵ですね」
O:「(韓国語で)」
【訳】:「義理がありますね、義理堅いですね」
萌:「そして気になるカバーソング。ONEWさん最大の特徴である声をベースに作られたアルバムということで、歌いわけのレベルが高い曲をカバーされたのかなと思うんですけど」
サ:「なかなか歌えませんよね」
萌:「こちらもまずは、フラッシュで4曲聴いてもいいですか?」
O:「もちろんです!」
萌:「それでは行きましょう!」
(以下の順にアルバムに収録されているカバー4曲が流れる。曲名の下に記載しているのは、各曲を聴いているときのONEWさんの様子)
【1】Everything/MISIA
(うっとりと目を閉じて、ときどき客席を見ながら口ずさむONEWさん)
【2】キラキラ/小田和正
(ノリよく体でリズムを刻みながら口ずさむONEWさん)
【3】鱗(うろこ)/秦 基博
(上を見上げながら気持ちよさそうに口ずさむONEWさん)
【4】やさしいキスをして/DREAMS COME TRUE
(ロングブレスのフレーズでは体を大きくのけぞり、世界観にひたって口ずさむONEWさん)
(4曲のフラッシュが終わって、会場中から大きな拍手)
サ:「(ONEWさんが)またステージ上で歌うフリをしてくれたんですよ。ありがとうございます! まるで歌っているみたいでした。拍手〜!」
(客席、再び大きな拍手)
萌:「このカバーセレクション、先ほどのお話の中では、5年前から準備をされていたという話だったんですが、この4曲はどんな基準で選ばれたんですか?」
O:「自分の声をよく表現するのが一番だと思いました。それで、声が特徴に出ている、ちゃんと表現できる曲が何かを想像して、これを作りました」
(ときに手や体を大きく動かしながら、通訳なしで自分の言いたいことを一生懸命に表現しきったONEWさんに会場から拍手が起きる)
▲言葉に詰まっても、まずは日本語で自分の気持ちを伝えようとしていたONEWさん。その一生懸命な姿に何度も胸を打たれました…!