【ZARA】春イチニットが教えてくれた大切なこと
ファッション雑誌やおしゃれな人のスタイル本には「ルール」や「正解」という言葉があふれています。かくいう私も仕事柄、「ルール」や「正解」をわかりやすく説明するために、頭をひねっています。でも、ZARAのお店に平置きされたこのニットに出合ったとき、「あんた、つべこべ言わずに一度試着してみな!」と言われた気がしたんです。
急にファンタジーな話をしてすみません(笑)。元々、前回の連載でも紹介したデニムを試着する目的でZARAに行ったのですが、そのとき近くにあったニットと目が合って。ブルーとキャメルがミックスされたニットは、トレンドど真ん中のデザインというわけでもなく、私のワードローブに欠かせない色、というわけでもない。でも「なんだかいい!」と思い、デニムとニットを抱えて試着室へ。
そうしたら…自分でいうのもアレですが、似合う(笑)! 最近お気に入りで、その日もつけていたDiorのブラウンベージュのマットリップとも合うし、そでのリブが長いところもなんだかかわいい…。「いやいやでも…」と、いつものように「正解」や「ルール」という言葉で結びつけて自分を納得させようとしたのですが、あまりいい答えが見当たらない。でも鏡を見ると、もう十分満足している自分がいる…。「よし、買おう!」と、デニムともどもレジへ連れていきました。
買ってからまだ日が浅いにも関わらず、もう何回も着ているこのニット。大事なのは「正解」や「ルール」に当てはまるかではなく、そのものに「愛をもてるか」なんだと教えてくれました。
先日、このニットを着てデザイナーさんと打ち合わせをしていたら、帰り際に「そのニット、ブンちゃんにすごく似合うね」と褒めていただきました。素直に御礼を言い、その帰り道、ご機嫌で春色の花をたんまり買って帰宅した私。単純だな〜(笑)。
ニット/ZARA(「ツートーンストライプ柄セーター」Sサイズ・¥3,990)
トレンチ/ZARA
デニム/ZARA(前回記事で紹介したものです)
バッグ/ANYA HINDMARCH
靴/SHINZONE
エディター 小林 文
5年半の間営業職として勤めた会社を退職後、Oggi編集部へ。編集アシスタントを経て、Oggiのファッションエディターとして独立。リアル読者だったOL経験をいかして、日々楽しみながら邁進中。1985年生まれ、名古屋出身の32歳。インスタグラムは@kobayashi_bun