【目次】
・サルビアの特徴
・サルビアの花言葉と由来
・サルビアの花言葉を色別に紹介
・サルビアの名前の由来
・サルビアの種類
・最後に
サルビアの特徴
「サルビア」は南米が原産のシソ科の植物です。暑さに強く、開花するのは6〜11月頃。長くその開花を観賞できるのが特徴です。本来は同じ株で毎年花を咲かせる多年草ですが、寒さには弱く、日本の冬を越すことができないため、一年で枯れてしまう一年草として扱われる品種もあります。
「サルビア」は、主に観賞用のほか、食用としても栽培されていますよね。一般的に観賞用であれば「サルビア」、食用であれば「セージ」と、用途によって呼び分けられているようです。ハーブとしての「セージ」は、肉の臭み消しとして、ヨーロッパでは昔から一般的に使われています。また、抗菌作用やイライラを鎮める作用が期待できるため、ハーブティーやアロマテラピーでも親しまれていますよね。
サルビアの花言葉と由来
「サルビア」全般の花言葉から紹介していきましょう。「知恵」や「尊敬」、「家族愛」、「良い家庭」がそれにあたります。「サルビア」は「賢人」を意味する「sage」が英語の名前です。そのため、「知恵」や「尊敬」という花言葉がつけられたのでしょう。また、家庭に関する花言葉「家族愛」や「良い家庭」の由来は明らかになってはいませんが、家族のいる友人や、両親への贈りものにもぴったりな花言葉ですね。
「サルビア」の英語の花言葉は、日本の花言葉とほとんど同じで、「wisdom(知恵)」、「esteem(尊敬、尊重)」、「domestic virtue(家庭の徳)」です。
サルビアの花言葉を色別に紹介
「サルビア」といえば、燃えるような赤い色をイメージする方が多いのではないでしょうか。一般的なのは赤ですが、そのほかにも青や紫など、さまざまな色のものがあります。花言葉も色別にあるので、いくつか見ていきましょう。
赤いサルビアの花言葉
赤い「サルビア」の花言葉は、「燃える思い」です。「サルビア」は長い穂に連なるように小さな花をたくさんつけます。一見燃える炎のようなので、「燃える思い」という花言葉がつけられたのは納得ですね。
青いサルビアの花言葉
赤い「サルビア」も有名ですが、青い「サルビア」もよく見かけますよね。青い「サルビア」の花言葉は「知恵」や「尊敬」です。一般的に、青色は知的なイメージがありますよね。そのため、賢さに関連する花言葉がつけられたのでしょう。
サルビアの名前の由来
「サルビア」についてもっと詳しく知るために、名前の由来について見ていきましょう。「サルビア」は英語名ですが、その由来はラテン語の「salvus」からきています。この「salvus」は「健康」や「良い状態」という意味の言葉。これはもともと、「サルビア」がヘビに噛まれた傷を治す効果があるとされ、ローマ時代から薬草として使われていたため、つけられた名前だそうです。
その後、「サルビア」がフランスやイギリスなどの国々を渡るにつれて名前が変化していき、「salvus」→「sauge」→「sage」となりました。ハーブやアロマテラピーにも使われる「セージ」を知っている方も多いと思いますが、この「セージ」と「サルビア」は同じ植物なんですよ。
サルビアの種類
「サルビア」の種類は多く、世界に約900種あるとされています。ポピュラーなのは赤系の品種ですが、品種改良により、ピンクや紫、白なども見られるようになりました。品種によってつけられている花言葉にも違いがありますので、あわせて紹介していきます。
サルビア・スプレンデンス
「サルビア」のなかで、一番ポピュラーな品種。一般的に「サルビア」と聞いて頭に思い浮かべるのはこの「サルビア・スプレンデス」のことです。その燃えるような赤色が特徴で、「緋衣草」という別名もあるほど。花言葉は、「燃える思い」、「家族愛」、「知恵」です。
ブルーサルビア(サルビア・ファリナセア)
その名の通り、青紫色の小さな花を咲かせる品種で、その姿はラベンダーに似ています。うだるような暑い夏の日に、この「ブルーサルビア」を見ていると涼しげな気分になれますよね。花言葉は、「知恵」や「尊重」などのほか、「永遠にあなたのもの」です。
ベニバナサルビア(サルビア・コッキネア/サルビア・コクネシア)
「ベニハナサルビア」は主に赤い花を咲かせますが、ピンクや白などの品種もあります。「サルビア・スプレンデンス」ほどの派手さはありませんが、品良く咲く姿が印象的。「花言葉は、「燃える思い」や「エネルギー」、「家族愛」、「尊敬」、「知恵」です。
サルビア・エレガンス(パイナップルセージ)
宿根草(生育期以外に地上部は枯れてしまうものの、毎年花を咲かせる植物)の品種で、赤い花を咲かせます。英語の名前は「パイナップルセージ」ですが、これは葉っぱがパイナップルのような香りがするためつけられたのだそう。ちなみにこの葉っぱはハーブとして使われています。花言葉には、家族に関するものが多く、「家庭的」や「家族愛」、「家庭の徳」のほか、「愛を求めて」というものも。
サルビア・ミクロフィラ(チェリーセージ)
こちらも「サルビア・エレガンス」と同様、宿根草の品種。葉っぱと葉っぱを擦り合わせると、「チェリー」のような香りがするため、「チェリーセージ」とも呼ばれています。主に、鮮やかな緋色の花を咲かせますが、緋色と白のバイカラーの品種「ホットリップス」というものもあるんです。花言葉は、「燃える思い」や「知恵」、「尊重」です。
サルビア・スクラレア(クラリセージ)
「サルビア」のなかでも、大きく育つため存在感のある品種が「サルビア・スクラレア」。和名は「オニサルビア」で、草丈が1m以上、花穂も30cmほどに成長するので、見応えがあります。「サルビア・スクラレア」という名前を聞いたことがない方でも、「クラリセージ」は聞いたことはあるのではないでしょうか? 「クラリセージ」はハーブとして使われる際に呼ばれる名前で、その香りにはリラックス作用やホルモンバランスを整えてくれる効果があるとされています。
花言葉は、「透明な」や「澄んだ」です。これは、もともと「クラリセージ」の名前の由来が、「清浄な」という意味の「クラルス」からきているため、花言葉にも同じものがついたのかもしれませんね。
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)
鮮やかな紫色の萼と、紫や白のビロードのような花を咲かせる品種です。その姿から「アメジストセージ」という別名がつけられました。「サルビア」のなかでは大型で、草丈は1.5mほどにまで成長します。「家族愛」という花言葉がつけられているようです。
サルビアには幻覚作用があるって本当?
品種の多い「サルビア」ですが、なかには幻覚を見せるものがあります。それは、メキシコが原産の「サルビア・ディヴィノルム」という品種で、もともとはメキシコの原住民が儀式などで使っていたのだそう。この「サルビア」は強い幻覚作用があるとされ、浮遊感や幻聴などを引き起こすといわれています。しかし、一般に流通している「サルビア」には、このような作用はありませんので、安心してくださいね。
最後に
燃える炎のように、下から上に向かって咲く姿がとても華やかで、花壇などでもひときわ目立つ「サルビア」。花言葉の「燃える思い」は、まさに「サルビア」を象徴するようなものでしたね。そのほかの花言葉にもネガティブなものはありませんので、贈りものに良い花といえるでしょう。
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