「アイドルグループSF9のメンバーですが、いわれなければアイドルだとはわからないぐらい演技もうまいんです」と、韓流ナビゲーター・田代親世さんが今最も注目するイケメン俳優・ロウン。
アイドル活動と俳優の二足のわらじを履くロウンの魅力に迫ります♡
一緒にハラハラしちゃう時代劇『恋慕』
◆殺されたはずの、双子の妹は宮女に
『恋慕』は、世子（王の息子）に男女の双子が生まれたところから物語は始まります。双子は不吉とされているため、男の子は大切に育てられたが、女の子のほうは内密に始末されることになった。しかし、本当はその女の子も密かに生かされていて、宮女に…。
ある時、世子である兄は、自分とそっくりの宮女タミ（パク・ウンビン）がいることを知りました。世子は、宮女が妹とは知らないまま、自分とちょっとだけ入れ替わってくれないかと提案します。
◆間違えて殺された王世子になりすまし、男として生きていく
ところが、入れ替わっているときに、宮女になりすましている王世子が、殺されてしまいます。宮女を生かしておいてはいけないと考えた人々が、誤って兄の方を殺してしまったのです。しかし、王世子が殺されたということがわかったら国を揺るがす大騒動となるため、秘密にすることに…。しかも、知っているのはたったの数人だけという事態。
ヒロインのタミは、お前が王世子のふりをしていくんだと命じられ、男として生きていくことに。そこから10年が経つ間に、母親は亡くなり、腹違いの弟も誕生し、命を狙われます。それでも決して弱みを見せられない、厳しい立場に立っているのです。
◆なんで、男を相手にときめいていくんだ…
男として生きている彼女には、初恋の相手がいた。その相手であるチョン・ジウンを演じているのがロウン（SF9）です。彼は、兄を殺した憎い男の息子でした。
彼も宮女だった初恋の相手イ・フィを忘れられないんだけど、彼女は亡くなったと聞かされている。出世を願う父親から、世子となったイ・フィ（タミ）に学問を教える役をさせられることになって、教えているうちに、なんだかときめいてしまう。俺はなんで、男を相手にときめいてるんだって悩んでいきます。
彼女も憎い男の息子だと知ってはいるけど、やっぱり恋心はあるわけです。どうなっていくの… とハラハラさせられるのが、このドラマのドキドキポイントです。
◆ロウンだけでなく、みんな麗しい
ロウンの麗しい顔に、落ち着いた声がいいんです。飄々としていてちょっとユーモアもありながら、気骨があって高潔な男、すごく魅力的です。
でも、ロウンだけではありません。王世子のいとこを演じている二番手で、ピに似ているナム・ユンスもすごくいいし、4話から登場する護衛役のチェ・ビョンチャンもきれい。みんな麗しいんです。
不思議設定のなかで、ロウンがキラキラする『偶然見つけたハル』
◆私はコミックの登場人物で、主役じゃないの？
女子高生ウン・ダノは、自分がコミックの登場人物であることに気がつきます。「なんだ、私ってコミックの主人公だったの？」と思ってる矢先、「いや主人公じゃなくて、登場人物の一人にすぎない」と説明されるんです。コミックの登場人物であることにもショックを受けていたのに、さらに自分が脇役だと知って、さらにショックを受けるんです。
そのコミックには、ちゃんと御曹司ときれいなヒロインの主人公カップルがいて、物語を繰り広げているんです。ところが、作者に決められた通りに動くはずなのに、ウン・ダノはストーリーを変えようと奮闘し始めます。
◆運命を変える大作戦のヒロインと、不思議な青年ハル
ヒロインのウン・ダノを生き生きと演じているのが、旬の若手女優のキム・ヘユンです。
そこに不思議な青年として現れるのがロウン演じるハル。ウン・ダノは、ハルこそが、自分の運命を変えてくれる人かもしれないと考えます。
このハルの出現で、コミックの設定は少しずつ変わっていきます。いったいこの人物はなんなんだってミステリアスになっていきます。ストーリーは決まっていると言われても「いや、私が変えるわ！」っていう強い意志を持つヒロインの運命は果たしてどうなっていくのか。
本来脇役の登場人物たちが、どんどん自我に目覚めて、ストーリーの展開が変わっていくのが面白いんです。
◆今後が楽しみな、王道スターのオーラ
とにかくロウンがキラキラしてます。凛々しくも甘い顔に、落ち着いた声がロウンの魅力。王道スターのオーラを纏っています。今後が期待の役者さんですよね。
アイドルグループSF9のメンバーで、演技ドルですが、いわれなければアイドルだとはわかりません。最近のアイドルたちって、ちゃんと芝居もうまいんです。
このドラマには、他にも素敵な若手俳優たちが、たくさん出てきます。カン・ドンウォンに似ているキム・ヨンデだったり、イ・ジェウクだったり、チョン・ゴンジュだったり。みんなみずみずしいんです。
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2本とも、きれいな男子がたくさん出てくる眼福ドラマ。ここからみんな、スターになっていくんだろうなという若手ばかりで、かつてのイケメンドラマ『麗～花萌ゆる8人の皇子たち』のようだと田代さんは話していました。要チェックですね！
取材・文／新田由紀子
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田代親世（たしろ ちかよ）
韓流ナビゲーター。テレビ・雑誌などで、韓流ドラマを紹介している。会員制韓流コミュニティ「韓流ライフナビ」を主宰。YouTubeで「韓ドラ・マスター親世と尚子の感想語り」を配信。
