鴻巣 麻里香さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、福島県白河市でこども食堂と民間シェルターを運営するKAKECOMI代表・鴻巣麻里香(こうのす・まりか)さん。
彼女が運営する「こども食堂 たべまな」では、いじめ、不登校、貧困などさまざまな課題を抱える子どもたちに週一回自宅を開放し、無料で食事を振る舞っている。
「学校に行きたくない」「家にいたくない」など、それぞれの事情がある幼稚園から高校生までの子どもたちに寄り添い、安全なかけこみ寺のような場所を提供。
また、DVなど家庭環境に問題を抱える人たちの居場所として、民間シェルター「森のたべまな」も運営するなど、ソーシャルワーカーとして彼女の仕事は多岐に渡る。
ーーKAKECOMIの代表になった理由とは…?
日本人の父とオランダ人の母の元、埼玉県に生まれた彼女は、小学生の頃に父が脱サラし栃木県の山奥に移住。
田舎の小学校には外国にルーツをもつ子どもがほとんどおらず、ハーフだという理由で無視や仲間外れといった一通りのいじめを経験することに。
そんな当時の彼女が必要としたのは「家でも学校でもないような居場所」「信頼できる大人」だったという。
また35歳のときに脳腫瘍を患ったことも、彼女の人生の大きな転機に。精神科医療機関に従事し、約10年間悩みを抱える人たちのケアを行っていた彼女だったが、“いつでも助けを必要とする側に回ってしまう”ことを経験し「KAKECOMI」を立ち上げた。
鴻巣 麻里香さんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. 毎週、月曜日にオープン
それぞれ生きづらさを抱えた子が集まる「たべまな」がオープンするのは、月曜日。週の始めが特に憂鬱だという子たちのために、心の拠り所を提供。
■2. 子どもに何か1つ仕事を任せる
料理や片付けなど、子どもたちには何か1つでも仕事を任せるのがルール。「自分はしてもらってばかりだ」という負い目を感じてほしくないから。
■3. 挨拶は「おかえり」
「たべまな」にやって来る子どもたちへの挨拶は、決まって「おかえり」。安心できる居場所づくりの第一歩は、彼女の温かい掛け声から。
■4. 週1回カウンセリングを受ける
さまざまな子たちと関わっているなかで、なかには彼女自身の心が沈んでしまうことも。そのため定期的にカウンセリングを受け、支援ができる精神状態なのかチェック。
■5. 夕飯では娘と韓流ドラマを観る
シングルマザーの彼女は、現在、高校1年生の娘と2人暮らし。そんな彼女の癒しは、娘と一緒に共通の趣味でもある韓流ドラマを観る時間。
■6. 毎月誕生日会を開く
毎週のように新規の子どもが訪れる「たべまな」では、毎月お誕生日会を開催。各々の誕生日でお祝いするのではなく、いつ誰が来てもいいように名なしのバ—スデーケーキを用意。
■7. ちょっとお節介な大家さんでいる
ソーシャルワーカーという専門家ではあるけれど、1人の市民として隣人を助けるように支えあっていける場所をつくりたいという彼女。かつていじめに合い、学校にも家にも居場所がなかった彼女はいま、いわく“ちょっとお節介な大家さん”として、子どもたちの安全な居場所を守り続ける。
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次回の放送は、9月7日(火)よる11時00分〜。“怪談と結婚した女”と呼ばれる新世代の人気怪談師・深津さくらさんをピックアップ!
彼女の怪談は、人から聞いた不思議な体験を語るという珍しいスタイルで他の怪談とは一線を画している。デビューから3年という早さで人気怪談師へと駆け上がり、いまもっとも注目される語り手である深津さくらの7つのルールとは?
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