持つだけで大人っぽくなれる気がする、これがハイメゾンの力?
「Lady Dior」―レディ ディオール―
もう名前だけでウットリしませんか。
お店の前を通ってディスプレイ見る度にいいな… と憧れ続け、よし! お迎えするぞと決意したは良いものの。
今度はどの色も可愛くて選べなくて決めきらず。
ピンクが可愛いけど私には若すぎるかなあ…
服色合わせやすいグレーも良いなあ…
いや、この光沢だよ? 白、めちゃくちゃ綺麗じゃない?
差し色でブルー系もグリーン系も可愛い…
でも黒の上品さも相当捨てがたい…!
色味が沢山選べる系のバッグをお迎えする時の最大の悩みは、これじゃないかと思うのです。
かといって右から左、今ある色、全部くださる?
…なんてアントワネット的なことは“いち”庶民マンガ家にはお代も保管スペースも無理過ぎて、夢のまた夢。
迷いに迷って結局、スマホケースと併せて黒のラムスキンに決定。
しかしこれが正解! 大正解!(孤独のグルメ 吾郎さん風)
なんか持つだけで大人の女性っぽくなれる気がする!
何だろうこれ! Diorの力?
このバッグが主役を担ってくれるというか。
指輪とかあんまり(というよりはほぼ)つけないんですが、それでも「Dior」のチャームがキラキラを担当してくれてなんか充分な気がする!
小さくてもカナージュステッチの柄が美しくて、黒でも華やかで存在感が凄い!
これ持ってホテルのラウンジで打合せとかした日にはなんだかまるでカッコいい作家さんみたいじゃないですか…
フフ… フフフフ… ものすごい楽しい。
大きさ的にはミニ財布とスマホとミニタオルとリップひとつくらいでパンパンになっちゃうのですがそれはそれ。
あちこちうろうろするわけじゃ無し、荷物はそれで充分。
メモはスマホに。そうなるとほんとに身軽で。
果たして念願のホテル打合せが出来た日の浮かれた帰り道、電車にもタクシーにも乗らずついついそのまま仕事場まで歩いて帰りました。(とはいえ一駅なんですが)
ここはLADYっぽく車でチャッと移動すべき? なのかもしれないんですが身軽さゆえに歩くのも楽しかったのでそこはお許しあれ。
すっかり勘違いさせてくれる大人の素敵なミニサイズバッグ、My ABCDiorに乾杯。
文・イラスト/相原実貴
相原実貴先生の今回の「IT」バッグはこちら!
メゾンのアイコン的存在、「レディ ディオール」。相原先生が持っているのは、カスタマイズ可能な幅広ショルダーストラップつきの「My ABCDior」バッグ。スタイリッシュで上品なデザインに、タイムレスかつモダンな魅力が光ります。上品な光沢感のラムスキンに施されたカナージュステッチが、キルティングの上質感を演出。バッグのサイズ=幅20×高さ16.5×マチ8cm/¥539,000(税込)
相原実貴
あいはら・みき/漫画家。1991年『Lipコンシャス!』(『別冊少女コミック』12月号)でデビュー。主な作品に、『ホットギミック』・『HoneyHunt』・『5時から9時まで』など。『ホットギミック』は『ホットギミック ガールミーツボーイ』のタイトルで実写映画化。また、『5時から9時まで』は2015年にテレビドラマ化、山下智久と石原さとみが主演を務め、大きな話題に。現在、月刊『Cheese!』にて『エレベーター降りて左』を連載中。