いつものモノグラムとひと味ちがう、ヴィンテージっぽさに夢中♡
オシャレとは程遠い人生を過ごしているわたしが、唯一そこだけにはついつい贅沢をしてしまうものがあります。
それはカバン。鞄。BAG。
だからといって何かしらカバンヲタクと言えるほど詳しくもなく、
ハイブランドに精通しているとかでも全くなく。
ただ単にかわいい!… という勢いだけしかなく。
使い勝手やオシャレコーデなどとは縁遠く。
買ってはみたものの、どの格好と合わせて持っていいやら判らず、クローゼットに収納され時々眺めてみるだけのもチラホラ…
そんな“いち”ヘナチョコカバン好きのわたしが、選りに選ってこんなオシャレの極みみたいなところで好きなカバンについてちょっとだけ語らせて貰えるなんて、畏れ多いことこのうえないことでありますが…
ごめんなさい。
先に謝っておきます。地味な話です。全然オシャレじゃないです。
街でショップを眺める機会もほぼ無い昨今、ひたすら気分転換という名のwebショッピングサーチを重ねてしまうダメマンガ家が、少し前に出逢ってしまった“いけないあのコ”の話をしようと思います。
若い頃ならいざ知らず、ブランドロゴが目立つデザインのものを、いい年して持つのってどうなの… と判ってはいる。判ってはいるんです。
なのについ買ってしまった、“ルイ・ヴィトン”のネヴァーフル MM。
だっていつものモノグラムのLVとはひと味違う、ヴィンテージっぽい柄のブルーに釘付けだったのです。
なんでも公式サイトを拝見すると
『1960年代の壁紙から着想を得て、モノグラム・フラワー モチーフとLV イニシャル、ルイ・ヴィトンの創業年を意味する1854の数字を組み合わせた、ネオヴィンテージの雰囲気が漂うパターンです』
とのこと。
ううう! かわいい!
店舗で実物見たいけど次いつ行けるか分かんないし!(その時仕事ランチ休憩中でした)
迷ってる間にオンラインショップですぐ売り切れちゃうかもよ!(コレは事実)
頭の中で3体ほど悪魔やら天使やらが協議を重ねた結果、ポチられることに。
届いた実物を見て
—ぃよし! オレは間違ってはいなかった(byゴリfromスラムダンク)
―かわいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
―次のお出かけの時持って行こう。
―カバンがロゴロゴだから服は無地っぽいシンプルなのに合わせよう。
―ネイビーとか黒とか白系で。
……妄想して妄想して、早数ヶ月。
出番がない。
いまだ出番がない。
これだ! と思うお出かけの日に限って大雨だったり、ひとり映画館に出るのもついミニバッグですんでしまったり。
結局今のところまだ活躍できてないんです。
くっそー! こんなにかわいいのに!
とはいえ実はこういう事は多いのです。
基本引きこもりの大義名分を得ている職業柄、大層な出不精でもあるわたしあるあるだったりするのです。
ごめんね、ネヴァーフル MM…
でもすきだよ、すごいかわいいよ、ネヴァーフル MM…
そして自分が持てない分、キャラに持たせてコーデを楽しむのでした…
私の漫画にちょいちょいオシャレ風カバンたちが出てくるのですがこういう事情によるものなのです。
今年中にはお出かけしようね、ネヴァーフル MM♡
文・イラスト/相原実貴
相原実貴先生の今回の「IT」バッグはこちら!
2020年にアップデートされた、クラシカルな「ネヴァーフル MM」。数々のシンボルを組み合わせることでモダンなパターンに仕上がった、ジャカード生地が華やか。パターンに組み込まれた1854の数字はメゾンの創業年を表している。バッグのサイズ=幅31×高さ28×マチ14cm
相原実貴
あいはら・みき/漫画家。1991年『Lipコンシャス!』(『別冊少女コミック』12月号)でデビュー。主な作品に、『ホットギミック』・『HoneyHunt』・『5時から9時まで』など。『ホットギミック』は『ホットギミック ガールミーツボーイ』のタイトルで実写映画化。また、『5時から9時まで』は2015年にテレビドラマ化、山下智久と石原さとみが主演を務め、大きな話題に。現在、月刊『Cheese!』にて『エレベーター降りて左』を連載中。
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