千加・ティルマンさんってどんな人?
今回ご紹介するのは、ニューヨーク・マンハッタンの人気エリア、イーストビレッジにあるデザートバー「ChikaLicious(チカリシャス)」でオーナーパティシエを務める千加・ティルマンさん。
わずか20席の小さなお店だが、デザートとお酒を掛け合わせた斬新なスタイルでニューヨーカーの心を掴み、ミシュランガイドからも「洗練された珠玉のデザート体験ができる店」と賞賛された。
看板メニューは、真っ白なチーズケーキ。クラッシュドアイスの上にチーズケーキを載せ、その上に特製のクリームをたっぷりとかけた特別な一皿。
ーーChikaLiciousのオーナーパティシエになった理由は…?
福岡県で生まれ、幼い頃から料理が大好きだった彼女は、東京のライブハウスでジャズミュージシャンをしていた夫・ダンと出会い、24歳で結婚。
ニューヨークに渡り、ウォールストリートの日系銀行で働いていたが、次第に料理への情熱が湧き上がり、夜間の調理師学校に通い始めた。
卒業後、数々の有名レストランで修業を重ねる中、2001年9月11日にアメリカ同時多発テロに直面。「今やらなきゃいけないことを今やっておかないと後悔する」と感じ、150を超える物件を回り、2年後に自らの店「ChikaLicious」をオープン。
その後、ビジネス面でサポートする夫の協力もあって経営は順調だったが、新型コロナによるパンデミックに襲われ「電気代も払えない」ほどの大打撃を受けた。我慢の日々が続いたが、ワクチン接種率が上がるにつれ、ニューヨークはかつての活気を取り戻し「ChikaLicious」の客足も戻ってきた。
千加・ティルマンさんの「7つのルール」
さて、そんな彼女が「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1. チーズケーキの仕込みは真夜中に
彼女にとって、チーズケーキのレシピだけは門外不出。そのため仕込みを行うのは、決まって誰もいなくなった真夜中。
■2. 席はマンハッタンの地名で呼ぶ
お客さんの席は、番号ではなくマンハッタンの地名で呼ぶのが彼女流。自分自身が店員から番号で呼ばれることに抵抗があったから。
■3. ビジネスのことはダンに任せる
チカリシャスの経営を舵取りするのは、夫であるダンの役割。そのおかげで、彼女はデザートを作ることだけに専念できるという。
■4. 休日はスカートをはく
仕事中はパンツスタイルだが、休日はスカートをはくのが定番。周囲の目を気にせず、自分が楽しく幸せでいられるものを選ぶ。
■5. ラストオーダーを出したらシャンパンで乾杯
ようやく日常が戻りつつある喜びを噛み締める彼女。ラストオーダー後は、皆と喜びを分かち合いながら、心地よい疲れを一杯のシャンパンで癒す。
■6. 旅のテーマは1つに絞る
「旅行に行くから仕事ができる」というほど旅好きな彼女。旅のテーマはピンポイントで定め、ただそれだけに集中。
■7. 装飾品は置かない
街と共に歩んできた日々がしっかりと刻まれているチカリシャス。あえて装飾品を置かず、そのシンプルな店内に、個性的なニューヨーカーたちと、彼女のデザートが彩りを与えていく。
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次回の「7ルール」の放送は、7月20日(火)よる11時00分〜。障害馬術選手・広田思乃さんをご紹介!
オリンピックで唯一の男女混合競技「障害馬術」で、アジア人女性初のワールドカップ決勝進出という快挙を成し遂げながら、コロナに翻弄されたトップアスリート。愛馬“ブチくん”とともに再び世界へ挑む彼女のルールとは…?
Oggi.jpでは、番組を振り返りながら働く女性たちへのヒントを見つけていきます! ぜひチェックしてみてくださいね♡