京都目当てではなく「フォションホテル」を目当てに行く旅があっていい
新型コロナウィルスの影響で、思うように海外渡航ができない昨今、国内の旅に注目が集まっています。また国内であっても、積極的に観光に出かける人は少なくなっていますよね。筆者もそんな1人。旅は大好きながらコロナ以前のように頻繁には行けていません。また先日久しぶりに出かけた旅では、温泉露天風呂付客室のある温泉を選び、食事も部屋で、その他の時間はとにかく部屋でまったり過ごしました。
そんな私がこの春、新幹線に乗ってでも出かけたかったのが、京都。それも目的はホテル。というのも、世界で2軒目となる「フォションホテル京都」が開業したからです。
フォションといえば、1886年にパリ・マドレーヌ広場で創業して以来、世界中から選び抜いた旬な食材をもちいた高級ペストリーやマカロン、チョコレート、ジャム、紅茶などを販売し、130年以上に渡りパリの人のライフスタイルを支えてきたブランド。日本でもお馴染みの有名ブランド♡
▲「フォションホテル京都」1Fにある「Pâtisserie&Boutique Fauchon(パティスリー&ブティック フォション)」では、ここでしか手に入らない限定アイテムの販売も。
そのフォションが初めて手掛けるラグジュアリーライフスタイルホテル「フォション ロテル パリ」は、2018年9月にパリ・マドレーヌ広場に開業。フォションファンはもちろん旅行者もパリのエスプリを感じられると大人気に。そしてこの春、1957年から60年以上に渡りパリと姉妹都市提携を結ぶ京都に、世界で2軒目となる「フォションホテル京都」が開業したのです。
京都駅からほど近く、散策にも出かけやすい立地にある「フォションホテル京都」
新幹線を降りたら、まっすぐホテルへGO! なんせこの旅の目的はホテルなのですから♪ チェックインからアウトまでの時間をフルにこのホテルを感じたい♡ 京都駅からタクシーで10分ほどで到着。まず圧巻はエントランス。宝塚歌劇団の大階段を彷彿させる空間にうっとり。
この階段は、2Fのティーサロン「Salon de Thé Fauchon(サロン ド テ フォション)」へと続く。パリでも大人気のアフターヌーンティーは京都でも展開。一度体感する価値あり!
▲(写真:上)シックな印象のティーサロン。(写真:下)アフタヌーンティー税サ込¥5,000/1名は、大人気なので、予約必須。
フォションの紅茶とマカロンで迎えられるチェックインから心ときめく!
チェックインは、ホテル最上階にあるレセプションエリアでホテルスタッフから丁寧な案内を受けるのですが… まずここでハートが鷲掴みされるのです!
京都の町並みを見下ろしながら、通されたピンク色のソファ。
フォションの紅茶とマカロンのサービスが♡ 移動疲れも吹き飛ぶ嬉しいお出迎えサービスです。
客室のしつらえは… これがまた最高♡
ホテルは最上階の10Fにレセプションとレストラン、バーがあり、客室は3F〜9F、また3Fにはスパ、2Fは、ティーサロンとジム、1Fがロビーとパティスリー&ブティックになっています。規模的には小さめの上品なホテルで、客室は計59室。
▲(写真:左)エレベーター内の掲示もフランス語。まるでパリに来たような気分に浸れます。(写真:右)客室階の廊下はモダンな印象。
フランス人スタッフに案内され、いざ客室へ。女性なら思わず歓声を上げたくなる、そんな部屋。私が宿泊したのは、クラシックと言う35平米の客室です。驚くほど広いわけではありませんが、そのこじんまりした感じにパリっぽさがあるのです。
ピンク、ブラック、ホワイトが基調となった客室。ラブリー過ぎないピンクの使い方は感動もの。テーブルの上には紅茶やコーヒーの入った小箱が。そして注目は写真左にあるピンク色のクローゼットのようなもの… これは一体?
「フォションホテル」名物、全客室に備えられたグルメバーって?
全客室にあるのが「フォションホテル」の名物とも言えるグルメバー。いざオープン!
フリーでいただけるものがずらり。シャンパンは有料で、もちろんグラスやカップ、鉄瓶、湯沸かしポット、コーヒーメーカーはフリーではありません(笑)。滞在中に食べきれない場合は、お持ち帰りOK、客室には持ち帰るためのブランドロゴ入りショッパーの用意まであるのです! では全貌をチェック!
■グルメバー上段右
チョコレートクッキー2箱、ミニブリオッシュトースト1箱、ソルティバターキャラメル1袋。※お菓子のラインナップは変わる場合があります。
■グルメバー上段左
バニラクッキー1箱、ダークチョコレートトリュフ2箱(ヘーゼルナッツ、クリスピークレープ)。※お菓子のラインナップは変わる場合があります。
■グルメバー中上
ブランドオリジナルのロゼ シャンパーニュ 750mlとグラス類を撮影。このシャンパンは別料金となりますが、飲む価値ありの美味しさですよ♡
■グルメバー中下
マカロン2個とショッパーの他、紅茶を飲むためのティーポットに使用できる鉄瓶やコーヒーメーカー、ティーカップなど。
部屋であれこれいただくときに便利なカトラリーもパーフェクト。
またグルメバー下にある冷蔵庫の中には、別料金にはなりますが、たっぷりの飲料がが入っていました。
■テーブルの上のボックスには…
紅茶のティーバッグ、コーヒーカプセル、お砂糖が。こちらもフリーです。
グルメバー以外も魅力たっぷりな客室のアレコレ
特筆すべきグルメバーだけでも圧倒されるのに、客室内にはまだまだ心惹かれるものがいっぱい!
写真では見えづらいですが、ベッドシーツやカバーはすべてブランドロゴ入り。このsealy社製のベッド、非常に気持ちよく眠れるベッドでした!
スタンドミラーやダストボックス、メイク用の椅子に至るまでピンク。とはいえ、部屋全体が甘くなり過ぎることがないのが好印象。
客室にはオリジナルのバスローブ、ナイティ、スリッパなどもあるのですが、嬉しかったのがこの傘。訪れた日が雨だったので、外出時に大変役立ちました。いずれこの傘もブティックで販売する予定もあるとか。
ドアプレートがまた洒落ていました。就寝中であれば「夢の途中です」を。外出中で部屋に入って欲しくない時は「京都を満喫中」をかけておけばOK。
アメニティは「フォションホテル京都」オリジナルがずらり。さてこのピンクのボックスの中身は…?
開けたらダイソンのヘアドライヤーでした♡
ソープディッシュは唇デザイン… このセレクトはフォションならでは! その理由はディナータイムに明らかに♡
グルメブランド「フォション」ならではの楽しみはやっぱり食事!
今回の滞在では、ディナーと朝食をホテルでいただきましたが、やっぱり最高。グルメブランドのホテルだけあって、期待を超える内容でした。ホテルに宿泊せずともレストラン利用は可能なので、気になったらぜひお出かけしてみて!
食事はディナー、ブレックファストともに最上階に位置するレストランで
最上階に位置する「Restaurant Grand Café Fauchon/レストラン グラン カフェ フォション」は京都の街が眼下に広がるゴージャスな空間。
■ディナー
ディナーでいただいた料理の数々。いずれもシャンパーニュやワインに合うお料理でした。そして待望のデザートタイム!
デザートトレーから好きなものをセレクトできるシステムだったのですが、中央にあるのが、パリのフォションホテルでも人気のケーキ「ビズ・ビズ」♡。「ビズ」はフランス人の挨拶キスを意味する言葉。だから唇モチーフなのですね。客室にあったソープディッシュが唇デザインだったことにも納得! もちろんデザートはいずれも秀逸な美味しさ。さすがはフォション。
■ブレックファスト
朝食も地元食材をふんだんに使ったヘルシーな内容で大満足。ディナー時もそうでしたが、パンの美味しさには誰もが感激するはず! もちろんたっぷりのフォションのジャムをつけて召し上がれ♡
スパも必見♡ 心躍るピンクのバスタブ発見♡
フォションブランドとして世界初出店のスパ「Le Spa Fauchon(ル スパ フォション)」がホテルの2Fにオープン。このスパでは、ボディ、フェイシャル、スクラブなど多彩な施術メニューを体験できます。
ピンク色のバスタブ発見♡ これは女子なら誰もが気分が上がるはず。
* * *
記事だけでは伝えきれない魅力に溢れた「フォションホテル京都」。ピンクに彩られたホテルですが、全く子供っぽさはなく、本当に大人のための空間なので、女子旅はもちろん、母娘旅や、グルメなパートナーとの時間にもぴったり! 京都へ行くというよりは、このホテルに泊まる! を目的にする旅をおすすめします。
とはいえ、エディターHもチェックアウト後にホテルから歩いていける河原町や鴨川を散策したり、バスに乗って金閣寺へ行って京都も満喫してきましたよ。GWなどちょこっと旅を計画している人は、ぜひ候補に入れて検討してみてくださいね。
ホテルのさらに詳しい情報は「フォションホテル京都」公式サイトをチェック!
文/長谷川幸代、TOP画像撮影/ナカサ&パートナーズ