「辛口シックな〝黒〟を真夏に投入するのがMY定番です」エディター/三尋木奈保さん
セールに行くと、『何か買わなくては!』という気持ちになって、とりあえず購入するものの、結局一度もそでを通さずタンスのこやしに。…なんて経験はもうしたくなくて、セールでは基本的に〝欲しかったのに買い逃したものがあったら買う〟というスタンスです。この時期の買い物では、お得に買うことよりも〝夏の着こなしをいかにマンネリさせずに楽しめるか〟ということを考えて購入アイテムを選ぶようにしています。もちろん、そういったアイテムがセールで見つかればいいのですが…妥協したくないので、結局プロパーで買うことのほうが多いかもしれません。
そんな私がこれから服や小物を買い足すなら、ズバリ、夏の着こなしをピリッとさせる〝ツヤのある黒〟を選択します。ベージュや白がベースだった今までの装いがグッと辛口に締まって、特別目新しいデザインのものじゃなくても、一点投入するだけで印象が変わって見えると思うんです。これらを夏の後半から取り入れておくと、辛口シックで女っぽいものが多い秋トレンドへの移行もスムーズにいくような気がします。
ペリーコのパテントパンプス
「足元をサンダルから、ツヤのある黒パンプスにチェンジ。それだけで印象がガラリと変わって、マンネリ気味な夏の着こなしがたちまち新鮮に。なんてことないTシャツ×デニムの装いも、ほんのり秋らしい季節感が加わって」
抜け感のある甲のカットワークが、シックな黒に軽やかな印象を与えてくれるデザイン。靴[ヒール8cm]¥46,000(アマン〈ペリーコ〉)
ICBのノースリブラウス
「真夏はコットンやリネンのトップスを着がちだからこそ、上品なとろみトップスで気分と印象を変えて。キレ味のいい細身のボトムを合わせて着たいアイテムですね」
フロントの比翼デザインがアクセントに。ブラウス¥27,000(オンワード樫山〈ICB〉)
ドゥーズィエム クラスのタイトスカート
「上品なドレープをつくってくれるジョーゼットや化繊素材は、この時期に限らず年中着られて便利ですよね。シャリ感があるので、シンプルなTシャツと合わせてもサマになります」
すその丸いカッティングが、女性らしいまろやかな雰囲気を演出。スカート¥16,000(ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス 表参道店〈ドゥーズィエム クラス〉)
2017年Oggi8月号「SALE&プロパー書い必勝予習帳」より。
【本誌掲載時スタッフ 撮影/坂根綾子(静物) スタイリスト/渡辺智佳 構成/大椙麻未・高橋香奈子】
※掲載情報は2017年6月のものです。