アラサーOL【婚活のリアル#85】帰ってきた! 自衛隊員から某省庁出向男よーへい〈完〉
こんにちは、アラサー受付嬢つかさです♪ 上京して今年で6年目。これまで出会った男性を振り返りながら、婚活のあれこれをお届けしているこのブログ。この前は、「帰ってきた! 自衛隊員から某省庁出向男よーへい PART13」をお届けしました。まだ読んでない方はこちらからどうぞ♡
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クリスマスドタキャン男よーへいの正体は、年齢のサバ読みや様々な肩書きの名刺が出てきて謎は深まるばかり。
そんな千葉の一泊旅行からの帰り道。ドライブしながら都内に向かう私たちは些細なことで口論になった。
とあるニュース番組で紹介された内容について話していると、「これは上司が悪いね」という私の意見に対して真っ向から否定してくるよーへい。
よーへい「何言ってるの? どんな状況でも上司に従うのが当然だろ」
えっ? 待て待て。このニュース一般の会社だよ? 自衛隊のことは詳しくわからないけど、あなたはそう教わったの? と心の中で思っていると、
よーへい「だいたい上司の不満をこうしてニュースに取り上げられるように仕向けた部下は何様なんだ? 大人しく上司の言うことを聞いとけばいいものを」
珍しく饒舌になる彼に私はなんだか腹が立ってきた。私の意見を否定したことにではなく、君普通に喋れるやん! という点に。
口数が少なく、何を考えているのかわからないよーへいがここまで話せることを知らなかった。同時に私ともっと会話して欲しかったなあ、と悔しい気持ちになった。
長い沈黙のあと、彼のスマホをBluetoothにつなげ、車内で音楽を聞いた。すると、そのスマホに電話がかかってきた。
よーへい「おう、どうした? 最近仕事一緒にならないな。元気にしているか?」
仲良さげに話す相手はどうやら仕事関係の同僚か後輩のように感じた。大して聞く内容のものでもないと思い、私はふと車のナビをみた。
そこには、今彼にかかってきている電話の相手の番号が載っていた。
あれ、これキタんちゃう? ビックチャ〜ンス!!
私は電話をしている彼に気づかれないように、その相手の番号を自分のスマホにこっそり記録した。
電話を終えた彼は嬉しそうに電話の相手が後輩で、今は違う部署で悩みがあるから電話してきたと、まぁ聞いてもない情報をペラペラ話す。
まもなく私の家に着く頃、私は完全に彼と別れようと決心していた。
私「ここでいいよ」
私は近所のコンビニで下ろしてもらうように頼んだ。最後の別れの言葉は何にしよう。
よーへい「じゃあ、また連絡する」
と言う彼に向かって私は「年齢も職業も嘘を付かない人を探します」と言い放った。
堂々ときょとん顔をかますよーへいに背を向け、彼の車が見えなくなったのを確認し、私は自分のマンションのロビーで最大の任務を果たすことにした。
例の電話番号に掛けること。彼はきっと出るはず。そう思い、私はその番号にかけた。
「はい。○○です」と、すぐに相手の男性は電話に出た。
私「突然すみません。○○と申します。」
私は本名ではない偽名を使い相手に話しかけた。
私「あなたは○○よーへいと言う人物、ご存知ですよね?」
怪しまれて電話を切られるのを覚悟でそう聞いた。
「はい。僕の先輩ですがそれが何か?」と電話の相手。
私「突然で申し訳ありません。私は彼の友人ですが彼は、本当に自衛隊員で間違いないでしょうか?」
そう質問をすると、「今は部署が違うので最近会ってませんが、そうですよ」あっさり答えてくれた。
私「彼、自分名義の会社や肩書が異なる名刺をいくつか持っているようなのですが、何か知っていますか?」
そう聞くと、その男性は「それはわかりません」と答えてくれた。
こんなぶしつけな質問に耳を傾けてくれたよーへいの後輩というこの男性に、これまでの一連の彼の行動を話したかった。けれどそんな度胸もない私はお礼を言って電話を切った。
正直彼がどういう経緯であの名刺を持っているのかは謎のまま。しかし実際に後輩という男性の証言によって彼は自衛隊員であることに違いないように感じた。
本当のことはわからない。突然の終わりに不完全燃焼な私。けれどもうこんな思いは二度としたくない!
こうして私史上最大のヘンテコ婚活男の幕を閉じたのだった。
※追記:つかさの婚活記事の登場人物はすべて仮名です
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つかさ
昭和最後の生まれで、現在32歳。東京・丸の内にある会社にて受付勤務。素敵なお嫁さんになるべく、2015年関西から上京し、絶賛婚活中でございます♪