三尋木さんが“いつも素敵”な理由に迫る! おしゃれにまつわるQ&A〈前編〉
Q. エディターになろうと思ったきっかけは何ですか?
「新卒で入ったのは化粧品会社でした。丸3年働いて、充実していたのですが、どうしてもエディターになる夢をあきらめられなくて、思いきって転職しました。ファッションも好きでしたけど、雑誌が本当に好きだったんですよね。今、この仕事に携われていて改めて幸せだなと思います」
Q. よく買い物する場所はどこですか?
「新宿エリアはいろんなお店が一気に見られて便利です。新宿三丁目駅で電車を降りて、伊勢丹からNEWoManまで、散歩がてら、すみずみチェックします。まずは伊勢丹、バーニーズ ニューヨーク、ZARA、ルミネ2、ルミネ1そしてNEWoManへ。あと打ち合わせのついでに、表参道エリアも覗きますね」
Q. 買い物をするときのコツは?
「とことん納得してから買う、それに尽きるかも! 衝動買いはしませんね。まずは、お店で試着をしてディテールや丈のバランスまでチェック。下見をした後に、一旦帰宅して頭を冷やしてみる。webサイトでお店のスタッフさんの着用コーディネートや口コミなんかもチェックします。買い物ってどうしても冷静になれないので、出会って当日にお迎えすることはまずないですね。
プリプラなアイテムを買うときは、さらにシビアになっちゃうかも。カットソー1枚でも、必ず3サイズは試着します。いちばん着やせして、洒落てみえるものを厳選。安いからこそ、時間をかけます」
◆アクセサリー、バッグ… 三尋木さん愛用の厳選アイテムは?
Q. ふだん身につけている、お気に入りのアクセサリーを教えてください。
「ダイヤのリングとブレスレットは“マルコムベッツ”。ゴールドのリングは“マリハ”。時計は20代から愛用している“カルティエ”のもの。最近、ゴールドよりもレザーのものがしっくりきます。今欲しいものリストにあるのは、新作で出ている“マリハ”のコインネックレス。お値段も買いやすいです」
「ピアスは“ティファニー”です。「ティファニーT」のフープピアスはシンプルで存在感もあってオススメ。耳に何かつけると、パッと顔周りが華やぐので、フープピアスなど比較的大きめのものをつけることが多いです。耳になにかしていないと、ノーメイクみたいな気持ちになっちゃって…。服ってマットなものだから、硬質な素材感をアクセサリーで取り入れてメリハリをつけるようにしています」
Q. オンオフ使えるおすすめの腕時計はどこで買えますか?
「やっぱり“カルティエ”のスクエア時計は最強なんじゃないでしょうか。実は今日身につけている時計は、新卒で入社した会社の初ボーナスで購入したもの。今やセルフヴィンテージの域です。10年くらい使わずに眠らせていたんですけど、最近またいいなと思って出番が多くなりました。きっと60代になっても着けているんだろうなと思える時計。付けていない時期があっても、またすごく好きになって戻ってくる。本当にいいものってそういうパワーがあります」
Q. 着こなしをリフレッシュするときに取り入れるものは?
「白って便利ですよね。クリーンで清潔な印象もあって、切れ味も出る。このレザーシューズは春先によく履いていたイギリスのブランドのもの。服で取り入れるよりも足元のほうが断然効きがいいので、ぜひ白×レザーの足元にトライしてみてください。また、白のレザーシューズに合わせるタイツは、こんなふうに白を多く含んだ杢グレーがおすすめ。(※編集部注 撮影したのは春先だったため、タイツ合わせになっています。季節感がなくてすみません!) “アソースメレ”のストールも、ひと巻きでサマになるので重宝しています。リネンからウール、カシミアまで季節によっていろんな素材のものが出ているので、シーズンごとに手に入れて、年中活躍してくれるアイテムです」
「このパンプスは今年に入って購入した“ペリーコ”。履きやすくて、デザインも気が効いている“ペリーコ”は大好きなブランドです。素足でもタイツでも合うので、オールシーズン活躍してくれそうです」
Q. いつも着ていた服が「なんだか違う…」となってきました。欲しい服もありません。
「そういうときは無理して買わなくてもいいと思いますよ。きっと欲しくなるときがくるはずだから。服でピンとこなければ、小物を買うという選択肢もアリです。憧れていた、クラスブランドのジュエリーを買ってみるのもよし、まだ持っていない休日用のカジュアルな小物(例えばミニバッグだったり)にトライするもよし。何かしら買うことで、気持ちも満たされますしね。あと、新しい小物を買い足すと、手持ちの服がまた違う印象で着られるのもメリットのひとつです」
Q. 30歳になり、服装の迷子になりました。どこか、“これじゃない感”があります。どうしたらいいでしょう?
「30代になると好きな服を着ていればいい訳でもなくて、体型や年齢、そして『人からどう見られるか』という社会性も加味して服を選ぶことが必要になってきます。きっと人の目が気になるから、しっくりこないと思われるんでしょうね。これを機に、自分自身で冷静に「何がダメなのか」を分析してみてはいかがでしょう。客観的に自分の着こなしに向き合うことって難しいけれど収穫も大きいはず。あと、鏡で自分の服装を見てみるのもオススメ。私も、寝室と玄関にふたつ鏡を置いて、頭から足元まで全身のバランスをチェックするのを日課にしています」
次回は、三尋木さんのバッグの中身とご自宅のインテリアについてフィーチャー! お楽しみに!
撮影/黒石あみ 取材/堀 由佳(本誌)