「コロナ疲れ」や「コロナ鬱」になる人が増えてきているようです。これまで経験したことのない不安や緊張にさらされれば、心身に不調があらわれても不思議ではありません。「時間があるから」と普段よりSNSをチェックする人も増えていますが、それこそが心を疲弊させる原因になっているかも…。コロナ疲れにならないためのSNSとのつき合い方を紹介します。
1:不用意に入ってくる情報は遮断する
多くの人が在宅時間を過ごしているので、タイムラインを開くと、ふだんよりもたくさんの人の投稿を目にしますよね。その中には、コロナ関連のニュースばかりを頻繁にシェアする人もいます。本人は「有益な情報」としてみんなに知ってもらいたくてシェアしているので悪気はないでしょうが、不用意にコロナ関連のニュースを目にする機会が増えれば、心の疲弊にもつながります。
こういった投稿を目にしたときに心がざわつく感覚があれば、しばらくその人の投稿を非表示にするのがおすすめです。必要な情報は、自分が必要なタイミングでチェックしましょう。
2:価値観が大きく異なる人の投稿に揺らがない
コロナ禍においては、多くの人が自らの意見をSNSで発信していますよね。また、個人的な対策の様子や生活の仕方を投稿している人も多いでしょう。
しかしこれらの投稿も、自分の価値観と大きく異なる人の投稿であるほど、見るたびにイライラが募ったり不安になったりといった悪い影響を受けがち。
例を挙げれば「コロナ対策のために、外出は月に数回しかしない」と決めている人が、テイクアウトの料理を買うためだけに毎日外出する人の投稿を見れば、イライラを招きやすいのです。
新型コロナへの対策強度は、個人差があるのも実情。自分の価値観と異なる他人の行動を見るたびに、不必要にイライラしてしまうようであれば、その人の投稿を「見えない設定」に変えるのをおすすめします。
3:無理やりテンションを上げている投稿に惑わされない
これまでに経験したことのない環境に身を置けば、大きな不安や緊張を感じても当然です。ところが、SNSを開けば無理にテンションを上げて楽しそうにしている投稿を見かけ、「私はこんなにしんどいのに、なんでこの人は楽しそうなの?」と感じることもあるでしょう。そんな投稿にいちいち惑わされるなら、意識的に避けるのが賢明。
その人が楽しそうに見えるのは、生活のほんの一部で、もしかするとそれすらも「リア充」のノリで演じている可能性も高いでしょう。そうは思っても、テンションが高い投稿を見るたびにイヤな気持ちになるなら、その人の投稿もしばらくは表示されない設定に変更するのをおすすめします。
自分と比較して、落ち込む必要もありません。
SNSは離れていても繋がられるメリットが大きい反面、自分が必要としない情報にもさらされるデメリットがあります。孤独や不安なときほどSNSを開きがちですが、そのせいで心が疲れないよう、自分を守っていきましょうね。
TOP画像/(c)Shutterstock.com
並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。