連載お仕事小説#11「ブラックどんまい! わたし仕事に本気です」
燃えるお仕事スピリットが詰まった好評新連載、第11回。主人公の七菜(なな)は、いつも仕事に全力投球! 退院し、現実を突きつけられる七菜。解決しなければならない難題が山積みだった。起きてしまったことはやむを得ないが、できない理由を探しても意味はない! 上司の耕平の言葉にも背中を押され、七菜は今日も困難に立ち向かう――!
主人公 時崎七菜(31歳)の危機を救った上司の提案とは……?
【前回#10までのあらすじ】
二日酔いが祟って、体調が最悪の七菜。何とか仕事場で踏ん張っていると、そこになんと盗撮犯が現れる! 七菜が慌てて捕まえようとした時、転倒し頭を打って倒れてしまう。病院に運ばれ、目が覚めた時、七菜の中に少しずつ記憶が蘇る。一体何をしてしまったというのか、激しい後悔の念に苛まれるが……。
【今回#11のあらすじ】
頭を強打して入院していた七菜だったが、事なきを得て退院。待ち構えていたのは、起こしてしまった大トラブルの処理だった。関係する各社への謝罪はもちろん、それだけでは済まされない現実。思わず心が折れそうになる七菜。「無理だとか、簡単に言うな。」上司の耕平の熱い言葉に、反省し前に進もうと気合いを入れる!
サクッと3分で読める! 本編はこちらから「ブラックどんまい! わたし仕事に本気です #11」
<主な登場人物>
・時崎七菜(ときざき なな):テレビドラマ制作会社「アッシュ」に勤める31歳。広島県出身。
・板倉頼子(いたくら よりこ):七菜の勤める制作会社の上司。チーフプロデューサー。
・小岩井あすか(こいわい あすか):撮影が進行中のテレビドラマ主演女優。
・橘一輝(たちばな いっき):撮影が進行中のテレビドラマ主演俳優。
・佐野李生(さの りお):七菜の後輩AP。26歳で勤務3年目。
・平大基(たいら だいき):七菜の後輩AP。今年4月入社予定の新人22歳。
・野川愛理(のがわ あいり):メイクチーフ。撮影スタッフで七菜と親しい。
・佐々木拓(ささき たく):七菜の恋人。大手食品メーカーの総務部に勤めている。
・上条朱音(かみじょう あかね):ドラマ『半熟たまご』の原作者。数々のベストセラーを持つ小説界の重鎮。教育評論家としても名高い。
・岩見耕平(いわみ こうへい):チーフプロデューサー。七菜の上司。
つづく
【次回予告】
現場に復帰し、チームのメンバーにも平謝りの七菜。現場で頼子の作るロケ飯はやはり温かく、美味しい。トラブルの処理のため、いよいよ上条朱音に面会できる機会を掴んだ七菜だったが、どんな展開が待ち受けるのか!?
#12は4/3更新予定です!
中澤日菜子(なかざわ・ひなこ)
1969年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒。2013年「お父さんと伊藤さん」で小説家デビュー。同作品は2016年に映画化。他の著書にドラマ化されら『PTAグランパ!』、『星球』、『お願いおむらいす』などがある。